ブロックの世界にゾンビがはびこっており、それ以上は何もないゲーム 『Deadburg』

つまらないというか、面白い要素がない

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わらわらと街中にあふれるハゲゾンビ

 Xbox 360のインディーズゲームで配信された『Deadburg』というゲームを遊んだのだが、ここまでハズレを掴んだのも実に久々だ。つまらないというより、面白みがないと言ったほうが正確か。

 『Deadburg』はゾンビ・サバイバルFPS(一人称視点シューティング)で、物資を集めつつゾンビのはびこる街中で生き残りを目指していくゲームだ。3人までのオンライン協力プレイに対応しているほか、『Minecraft』のように世界がブロックで構成されており、そのブロックを好きに配置できるのが特徴である。

 なお、本作の開発はReanimated Gamesで、価格は103円となっている。103円を損したくらいで後悔はしないのだが、一緒に遊んでくれた人たちにもこれを買わせたのが申し訳ないすぎる……。

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さまざまな物資をかき集めて生き残りを目指す

 『Deadburg』を別のゲームで例えると、とてもカジュアル向けでマイルドになった『DayZ』である。キャラクターはアバターで、世界はとても明るい色が多い。とてつもなく恐ろしいゾンビ・サバイバルというわけではなく、仲間と協力して気軽に楽しもうというタイトルなわけだ。

 また、難易度も低めだろうか。無論、設定難易度によって違いはあるのだが、昼間のゾンビは索敵範囲が狭く、だいたい無視ができる。ただし日付が変わるにつれてゾンビは強くなっていく。

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アバターがきぐるみに見えるほどハゲゾンビが貧弱

 これだけ聞くと、本作がどう面白くないかわからないかもしれない。しかし、ポップな世界とサバイバルは相性が悪く、ゾンビからサバイバルをするという緊張が皆無なのだ。特に、フレンドのアバターがハゲたゾンビと並んでいる様子は、見るだけでがっくりする。

 そして、ゾンビの索敵範囲が狭いために物資集めも容易だ。ブロックを壊せるようになると、更に楽になる。となると、恐怖など皆無の世界で、ゾンビを無視してひたすらに物資を集め……、集めてどうするのだ?

 そう、サバイバルとは生き残る過程の話である。近くに恐ろしい死があるから、食べ物や武器を集める必要が出てくる。しかしこのゲーム、生き残る上での恐怖もなく、物資集めも容易ときた。おまけに協力プレイなので殺し合いも起こりえないし、ブロックでものを作るのも手間がかかるうえ選択肢も狭い。緊張もなければ遊びの幅もなく、何をしろというのだ?

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ソフト内でエラーが出るとブルースクリーンが表示される仕様

 また、これは仕方ないというか期待できないことなのだが、Xbox 360インディーズゲームのネットワーク・プレイに対応したタイトルというのは、不具合を抱えていることが多い。

 『Deadburg』もそれは例外でなく、プライベートマッチがまともに成立していなかったり、エラーが多発したり、ラグが強烈だというのも当たり前だ。そもそもゲーム自体がネットワーク上で遊ぶことを前提にしているのか疑問で、仲間と一度はぐれたらまず二度と遭遇できないような作りになっている。

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バグでジャンプできなくなり、戻れぬ地上を眺めている様子

 結局、数十分ほどプレイした段階でダメなことに気づき、やめることにした。遊ぶことより時間の損失のほうが明らかに大きいからだ。また、地下を掘り続けていたところ、不具合で二度と上に戻れなくなったのも諦めるのに大きな影響を与えたことだろう。

 とりあえず“ゾンビ・サバイバル系のゲームを『Minecraft』風にしてみた(正確には人気を寄せ集めた)”だけで、その後が何もない。アップデートで実装予定なのかもしれないが、今のところは一応操作できる作りかけの段階という印象だ。


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Deadburg ¥103 Xbox.com詳細ページ
デベロッパー:Reanimated Games ジャンル:アクション & アドベンチャー 2014/12/25

 『Minecraft』と『DayZ』を組み合わせたまったく新しいほんわかホラー。
 いや、まったく新しくなく、とりあえず組み合わせただけのゲームである。
 やはりサバイバルものは怖くてナンボなので、ほんわかしている時点でまずい。
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王女サラのすごさは豊満な胸のみにあらず、敵を投げ飛ばす腕力にもあり! 2Dアクション『Amazing Princess Sarah』

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確かにいろいろアメージングな王女様が主役のアクション

 僕はそれこそ『スーパーマリオブラザーズ』のような2Dアクションが好きなのだが、やはりこの手のゲームはステージの構成次第で面白さが大きく変わるのだ。そればかりは品質が良くないと困るので、自分でステージを作れるゲームなどには少し疑問を持っている。

 さておき、今回紹介するのは『Amazing Princess Sarah』(『アメージング・プリンセス・サラ』)である。Xbox360のインディーズゲームで7月9日に配信された作品で、内容は力持ちで巨乳の王女サラが大暴れする2Dアクションだ。価格は103円となっている。

 本作の開発は『Akane the Kunoichi』や『Ace Gals Tennis』を手がけたHaruneko gamesで、美少女キャラを前面に押し出して作品を売っているデベロッパである。……念のため言っておくが、決して美少女に釣られたのではなく、2Dアクションに釣られたのだ。

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タンスだろうと積み上がった骨の山だろうとどんと来い

 なお、本作はSteamのGreenlightにも提出されておりPC版が出る可能性もあるので、興味のある方は支援してみてはいかがだろうか。


 ところで、Haruneko gamesは(タイトル画面に)美少女の出てくるゲームが得意なのだが、それ以外にはこれといった特徴はあまりないデベロッパと言ってしまっていいかもしれない。しかし、今回はシステムも凝っており、ボリュームもなかなか多く、更にはキャラクターも美人なのに豪傑な王女と割とインパクトがある。このように、進歩しようとした形跡は見られるのだ。
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遠くから種を撒き散らかすだけだったゲーム『X S.E.E.D』が更新され、NINJAになって雑草刈りをするゲームに

「ロックマン」や「マリオ」の偉大さを知れるゲームが出直し

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タイトル画面は特に変化なし

 2013年9月28日にXbox360インディーズゲームで配信された『X S.E.E.D』という作品が、2014年6月4日にアップデートされた。本作は「ツルの向こう側から種を植えまくっているだけで終わる」という、ゲーム作品として終わっている2Dアクションだったのだが、そのあたりの改善を試みたようだ。

 ゲームの詳細については以前の記事を参照されたし。

○ 「なぜロックマンやマリオが自分の手から攻撃を出すのか」を教えてくれるアクション・ゲーム 『X S.E.E.D』
http://hakotossdm.blog42.fc2.com/blog-entry-1678.html

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思いの外ニンジャらしくない「ニンジャ・モード」

 今回の更新では新モード「ニンジャ・モード」が追加され、エンディングも2種類になり、グラフィックやゲームバランスも再調整されている。つまり、前回の問題点を直しつついくらかの要素を足したというわけだ。

 この「ニンジャ・モード」は攻撃が近接攻撃のみになり、あとは足場と盾となるツタくらいしか使えなくなるモードだ。以前は遠距離攻撃が強すぎて破綻寸前のゲームだったが、どうやら制作者自身も内省していたらしく、こうして近接のみのモードを採用して立ち直らせたようである。

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通常の「シード・モード」では以前と同じくいろいろな種を使える

 また、盾となるツタがひとつしか出せなくなったり、死亡時にその場で復活するなどの調整がされているのだが、正直なところまだツタの向こうから攻撃を繰り返すだけのゲームである。

 確かに「ニンジャ・モード」では相手に近寄らねばならなくなったが、相手が植物なので動かないわけだ。そうなれば、近くに寄ってツタの向こうから切りつけるだけである。小手先だけの修正な気がしてならない。

 エンディングについては見る気も起こらないが、もともと物語に重きを置いているゲームではなかったので、そこまで大きく変化するわけでもないだろう。とはいえ前よりはマシかもしれないので、「ロックマン」や「マリオ」がなぜ手から攻撃を出すのかだとか、2Dアクションのボス敵はなぜ動くのかを知る作品としての価値はある。


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X S.E.E.D ¥103 Xbox.com詳細ページ
デベロッパー:Mikael Tillander ジャンル:アクション & アドベンチャー 2013/09/28

 花を植えてそれに頼る2Dアクション。
 しかしながら、安全地帯から種を投げまくるゲームになっている。
 残機制でコンティニューもなく、意外と面倒臭いあたりがまたイラつく。
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1ステージが10秒しかないサシミ・シューティングは、めちゃくちゃであり味わい深い! 『Shutshimi』 レビュー

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刹那の10秒と、アイテムの駆け引きを楽しむサシミ・シューティング

 『Shutshimi』(シュシミ、あるいはサシミ)は、2014年5月7日にXbox LIVE インディーズゲームで配信された10秒区切りで展開されるハチャメチャな横スクロール・シューティングである。開発はNeon Deity Gamesで、価格は103円となっている。

 10秒ほどステージ(Wave)を遊ぶと10秒ほどショップ・タイムになり、そこで3つの中からアイテムをひとつ選ぶとまたステージに戻る……、ということを繰り返す形式になっている。

 ゲーム内容の詳細については特集記事を参照されたし。

○ 1ステージ、わずか10秒ほど! 刹那の盛り上がりに生きるのがサシミ・シューティングである! 『Shutshimi』 特集
http://hakotossdm.blog42.fc2.com/blog-entry-1770.html

とりあえず、いきなり理不尽な世界に引き込んでくれる

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 まず、サシミ・シューティングはその破天荒さがウリだ。ひとつのステージは10秒しかないし、ショップでアイテムを選ぶといきなりパーティー・タイムになって画面が光りまくったり、帽子を手に入れれば主人公のマッチョ魚がガイル風になったり(BGMまで変化する)、ポケモン風にもなったりする。


 かわいらしくふざけているドット絵と、10秒間に一定のリズムを刻み続けるBGMが相まって、その雰囲気はすぐプレイヤーに伝わることだろう。このゲームはその10秒をいかに楽しむかが重要か、と。

ランダムの上に存在するアイテム選びの戦略

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 しかしこのゲーム、駆け引きの部分もかなり良くできている。ステージ生成やショップの品は条件付きのランダムだが、単なる運ゲーにはなっていないのだ。

 まず、アイテムは効果がわかりにくくなっているのだが、テキストの読み方のコツさえ捉えれば、任意のアイテムを選ぶことはできる。また、悪い効果のアイテムを取得してしまったり、良いアイテムが出ない(運が悪い)にしても、シューティングの腕を鍛えればカバーできるのだ。

 つまり、運要素を実力と経験で克服していくという、ローグライクに似たような楽しみが存在するのである。掴みはよろしく、かつしっかり噛むとランダムで構成されたシューティングの楽しみも出てくるという、なかなか味わい深いゲームなのだ。

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 おまけ要素も充実しており、特定の条件をクリアするとパーティー・タイム閲覧モードが、Normalモードをクリアするとボス・ラッシュが解禁される。ほかにもゲーム内アワードや帽子集めなど、103円のわりにはそこそこ内容量が用意されているだろう。

 はじめはぶっ飛んだ展開に笑い、繰り返し遊ぶと上達の楽しみを味わうことができ、気に入れば更なるやりこみも可能と、なかなか充実している。気が向いた時にちまちまと遊ぶ小さなゲームではあるが、このサシミは存在感のある一品に仕上がっているといえよう。


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Shutshimi ¥103 Xbox.com詳細ページ
デベロッパー:awppy ジャンル:シューティング 2014/05/07

 10秒でステージ(Wave)が終わる横スクロール・シューティングである。
 その後、10秒のショップ・タイムがあり、選んだアイテムでゲームが大きく変化する。
 ランダムによって導かれた各10秒を、笑いながら楽しむのがこのゲームの楽しみ方だ。
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1ステージ、わずか10秒ほど! 刹那の盛り上がりに生きるのがサシミ・シューティングである! 『Shutshimi』 特集

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10秒のステージにすべてをかけろ!

 横スクロール・シューティングはいくつも存在するが、1ステージ(Wave)が10秒で終わるものはあっただろうか……。今回紹介する『Shutshimi』は、そんなゲームである。

 なお、タイトルの『Shutshimi』は、おそらく「サシミ」と読むものだと思われる(あるいは、音を書き起こすならシャシミあたりか)。シューティングなので“shooting”を、魚が主人公なので“sashimi”をかけているのだろうが、ここはわかりやすく「サシミ」でいこうではないか。

 さて、本作はXbox 360 インディーズゲームで2014年5月7日に配信が開始された。開発はNeon Deity Gamesで、価格は103円となっている。また、PC向けには公式サイトで販売されているほか、SteamのGreenlightで登録がなされている。

○ Shutshimi by Neon Deity Games
http://shutshimi.com/

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あの赤い帽子を被っており、投げているのはまさかのボール

 ところでこれはどんなゲームかというと、上記スクリーンショットを見てわかるように10秒の間にぶっ飛んだ世界が垣間見えるシューティングである。主人公が腕の生えた魚なのはともかく、どう見てもポケモンな帽子をかぶって、アレな玉を投げて戦っているではないか……! というようなふざけた状況が、10秒ほど展開されるのだ。

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