Alan Wake 21 プレイ後記

『Alan Wake』を終えて

 前回でDLCの2つも遊び終わり、収集実績もシコシコと集めて『Alan Wake』は終了である。最後に、レビューではないが、僕が遊んだ総合的な後記をつけようではないか。

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やはり収集は面倒で頭がイカれそうだった

 この『Alan Wake』というゲーム、斬新で最新のゲームというわけではないが、世間の評判通り高評価は疑う余地もないだろう。だが、はっきり言うと、よくできてはいるが、何をどう楽しめばいいのかさっぱりわからなかった。

 こう感じた理由はかなり単純で、モダンホラーだと思ってプレイしたら、アクションゲーム(あるいはスリラー)だったからである。では、この認識が完全に間違いかといえばそうでもなく、ホラーの演出があったり、オチが単なるアクションものではないのだから弱ったものだ。

 とはいえ、このゲームは「ベストセラー作家、アラン・ウェイクが妻を助けるために超常現象と戦う!」というアクションゲームだと考えたほうがいいのは間違いない。

ホラーとしてはまったくと言っていいほど面白くない

 僕はこのゲームがモダンホラーだと思って(聞いて)いたので、以下のような点が不自然に感じて仕方がなかった。
  • 主人公のアランはいつでも強気
  • 否定的なヤツは敵で理解者は味方
  • 序盤から銃で敵を倒しまくる
  • 緊張を妨げる収集要素が大量にある
  • 演出が陳腐
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ヒーローのアランが間違うことはない

 まず、主人公のアランはいつでも強気だということ。彼は狂気のきざしだのなんだの言うが、いつだって自分が正しいと思って行動をしている。仮にアランが精神的な病気だと言われても、それを彼は信じない。

 そして、それが正しいと周囲は認めてくれる。サラ保安官やバリーといった第三者が肯定してくれるのだ。しかも、ハートマンやナイチンゲールといった敵は否定し、そういった連中はすべて闇に囚われて死ぬというわけだ。つまり、アランが常に正しいのである。これでは怖さなどない。

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ボコスカ撃ちまくりで安全も確保されまくり

 その上、アランは銃を撃ちまくり、敵である闇を殺しまくる。それだけならまだしも、基本的には弾切れと無縁であり、敵を一撃で倒すフレアガンさえ扱う。銃弾が少ないだとか、逃げるしかないというシステムにすれば、まだ怖がらせることはできたはずだ。

 また、道中には収集要素があり、テレビを見たりラジオを聞くことができる。当然のように、鑑賞最中のアランに襲いかかってくる敵はいない。更に、暗闇の中、コーヒーポットを集めてウロウロするのも間抜けすぎる。まったくもって緊張感が台無しだ。

 こんな形でプレイ最中は雰囲気がぶち壊しだと思っていたのだが、これらはわかっていてやったことなのだろう。わかりきったところから敵が出てくるなんていう、演出が陳腐なのもあまり力を入れていないからだろうし、銃がバンバン撃てるのもアクションをとったからだと解釈すべき部分だと思われる。

 何より、この「怖くない点」は、このゲームがアクションゲームならばなんら問題のないものばかりだ。それどころか、ゲームの出来が良いことを証明するものだと解釈してもいい。

アランが常に正しいのは正しい判断によるものだ

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ライフステージで敵を皆殺しする場面だってある

 敵をバンバン倒せれば爽快感があるし、それを促進するステージだって存在している。アランが常に正しいのはプレイヤーに疑惑を持たせないためだし、仲間がいるのだってそれを強くさせるためだ。自分が正しいと思えなければ、銃など思い切り撃てまい。そして、収集要素がなければリプレイ性が薄まるだろうし、緊張だって適度にあれば良く、そこまで怖がらせる必要はない。

 よって、『Alan Wake』はアクションゲームとして考えればなかなかに出来が良いのである。そして、僕がただのバカで、アクションゲームをホラーだと勘違いしていたのだから手に負えないですね……、という話で終われば良かったのだが。

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しかし怖がらせる意図がないはずはない

 では、この『Alan Wake』がホラーと無縁なのかといえば、決してそんなことはない。ところどころに怖がらせようという意図が見えるし、エンディングも単なるアクションゲームのようにすっきりとしたものではない。そして、アランが見ているのはすべて妄想ではないかという「胡蝶の夢」のような内面的恐怖を描いているらしいのだ。

 そもそも考えてみれば、このゲームは単なるアクションゲームにしてはカットシーンが多いし、日中は戦闘のない探索パートなんかが用意されている。つまるところアクションアドベンチャーと呼ぶべきジャンルであり、単なるアクションゲームと解釈するのは問題がありそうだ。また、普通のアクションゲームと比べれば、やはり物足りないのも事実だろう。

 だが、このゲームは前述のようにまったく怖い要素がない。ましてや、アランは常に正しいので、内面的恐怖すらない。なぜなら、アランの行動はすべて正しいと味方や世界に保証されているからだ。更に、世界は夢ではなく、すべて超常現象が問題を起こしていただけなのだから。

優秀だからといって完璧になるわけではない

 『Alan Wake』というゲームの良さ、そして同時に問題は、このやたらと作りこまれているという部分にあるのではないかと考えている。

 この作品はたしかに、疑いようもなく丁寧に作られている。仮に点数をつけるなら90点近くは固いだろう。とはいえ、面白さとはそういう部分とはまた別に存在するのである。

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それぞれの要素自体はまったく悪くないのだが……

 さしずめ、『Alan Wake』は優秀すぎたせいで方向性が曖昧になったゲームだろうか。全体を見れば問題はない。だが、ホラーとして見ればアクションが足を引っ張り、アクションとして見ればホラー(あるいはアドベンチャーゲーム的要素)が邪魔をする。世間のニーズに応えようとしてか、要素をきちんと入れすぎたせいでそうなったのだ。

 これは僕の妄想にすぎないが、『Alan Wake』にはもっと規模の小さいゲームが似合っていたのではないだろうか。モダンホラーのみを表現するか、あるいはアクションゲームのみを表現するか。そうすれば、面白さとしてはもっと鋭いものが用意できたのではないか。

 確かにこの作品は疑いようもなく高品質だ。物語、アクション、収集アイテム、やりこみなど足りない部分などない。どれかの要素が気に入ればお気に入りのゲームにもなるだろう。が、どこか歯に物が挟まったかのような気持ちになるのは、要素が多すぎて濁っているからか。

 とにかく、最初から最後まで、アクションゲームなのか、ホラーゲームなのかさっぱりわからなかった。そういう中途半端なものなのだと理解するか、あるいはどちらかの要素に強い思い入れがあればよかったのだが、どちらもできていないから困ったのだ。いや、そのあたりは事前に情報収集をしなかった僕の落ち度だろうか。

 そして、XBLAで配信されている続編の『Alan Wake's American Nightmare』は、非常にアクション寄りになっているようだ。武器の数が増え、アランは走れる距離も長くなり、オートエイムが弱くなり、アーケードモードなんてのもある。「とにかく闇を潰す」ということがたいへんわかりやすくなっており、逆に言えば前作に問題を抱えていたということも理解していたのだろう。

 また、「XBLAの規模でちょうど良くなっているか」なんてあたりも気になるところだが、それは僕以外の人が既に確認していることだろう。

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Alan Wake 20 DLC2 アラン・ウェイクは小説家だ

DLC 特別編2 小説家

 DLC第一弾の「シグナル」で、アランは自分の妄想の世界で苦しみ続けていた。一度はテレビの妄執を倒すものの、それでも世界は晴れなかった。DLC第二弾の「小説家」はその続きとなっている。

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ハートマンをよく見てみると……

 コールドロンレイクのキャビンの中で、アランはハートマンに文句を言われ続ける。お前の妄想は手に負えないだの、現実を見ていないだの、ひどい言い様だ。だが、その妄想は次第に変化していき、ハートマンの頭にはヘッドランプが付き、赤いジャケットを着ているように見え……。

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妄想のほうのバリーだった

 気づけば、ハートマンはバリーになっていた。そして、アランはまたもや妄想の世界に逆戻り。

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病院の中庭に、ステージに……

 どうやらアランはかろうじて沈むのをやめたらしく、ゼインが助け船を出してくれてはいるようだ。とはいえ、テレビの中のアランは攻撃をやめない。どこかで見たことのある景色で敵と戦いながら、アランはゼインを追い続ける。

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いつも眩しくてよく見えないゼイン

 こうして病院の外でようやくゼインと遭遇できた。彼は一緒についてきて、アランを目覚めさせる手伝いをしてくれるらしい。だが、それにはあの灯台を通り、コールドロンレイクのキャビンまで行かねばならないそうだ。

ゼインと共に灯台を目指して

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殺す気マンマンじゃねーか的足場

 灯台を目指して進むアランには、やはり荒唐無稽な世界ばかりが襲いかかる。足場は不安定な岩になっているし、万が一ここから落ちたら、水はコンクリートのような衝撃をもたらすだろう。

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何かのアトラクションのようだ

 そして、キャビンに入れば家ごと回転しまくるという有様である。ここは遊園地か何かか?

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もうアクションにも飽きたのでつらい

 嵐の中で飛んでいるものを足場にし、チェーンソの敵を退けつつ地下通路を通って、アランはひたすらに進む。アランの書いた原稿に書かれている文字を実体化させたものだけが頼りとなる。

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アランの部屋に、警察に、キャビンにと繋がっている

 道の途中には回転する迷路が発生し、アランの記憶が流れるように違う部屋がいろいろとやってきた。もはやなりふり構わない世界になっているが、物語としての破綻は問題ないのだろうか。

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何がどう繋がっているのやら

 迷路の終点は「照らされた部屋」であり、そこを抜けるとカール・スタッキーのガソリンスタンド。本編の総ざらいといったところである。しかし、これ以前の記憶がほとんどないのは奇妙なところ。それは果たして物語のせいなのか、制作の都合なのか。

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ゼインは夢をコントロールできるそうだ

 鉄橋を越え、ゼインに作ってもらった木の道を通っている最中、ゼインはアランにアドバイスを伝える。この世界はアランの妄想であり、君(プレイヤーのアラン)はアランに残っている理性の象徴なのだ。ならば、もうひとりの諦めてしまったアランから、主導権を取り戻せば元に戻れるというのだ。

 もうひとりのアランというと、本編の最後に出てきたミスタースクラッチを思い浮かべるが、あれとは違うらしい。何がどうなのかよくわからないが、とにかくこの世界に詳しいゼインの言うことを聞くほかない。

ひとりで自分の妄想と決着をつけに

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ここはあの忌まわしい病院だ

 こうして障害を退けていくアランの元に、今度はまた違った障害が現れる。

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あまりにもきつい光景なのだが……

 それはハートマンとテレビのアランがカウンセリングをしているというものだった。ハートマンはいつものように、アランが幻覚に惑わされているといい、テレビはそれを肯定するばかり。その上、アリスがアランによって苦しめられているというテープまで聞かせているのであった。

 アリスの声による「あなたなんて大嫌い! 子供みたいにプライドにこだわって。私をあんな女と一緒に暗闇に置き去りにするなんて!」という叫びは悲痛なものだった。やはりあの声で言われれば、そりゃあ凹むというものだ。

 ……と思っていたのだが、アランは「馬鹿げた幻だった」と一蹴するのであった。おまけに、刺々しい言葉のおかげで、自分の目的がはっきりしたというのだから、この男はやたらと強い。ウジウジとした悩みとはまったく無縁の存在ではないか。

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ゼインとはここでお別れとなる

 こうして灯台のすぐ近くまで来ることができたが、ゼインはこれ以上ついていけないというのだ。なんでも彼は灯台の先にあるキャビンには入れないそうである。今までやんちゃしすぎたせいだろうか?

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逃げ続けて山頂へと向かう

 ともあれ、敵が大量に襲いかかる山道を登りきり、アランは灯台へと到着した。そして、灯台のはしごを登り続けると……。

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何度も見たあの場所へ

 そこはコールドロンレイクのキャビンだった。つまり、もうひとりのアランがいるであろう目の前に来れたのだ。

小説家、アラン・ウェイク

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道が違いすぎる

 だが、キャビンへの橋はいきなり気味悪く蛇行し始めた。アランが来るのを拒んでいるのだろうが、しかしなぜ……と思っていると、あの妄想のバリーが登場した。

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親友との戦い

 バリーはアランがゼインとべったりで、落ち込むそうだ。幻影なのに奇妙な事を言い出すと思っていると、なんと彼は、アランが妄想から抜け出すのであれば、バリー自身もまた妄想による産物なので倒さなければならないと言い出すのであった。だが、そんな話はアランに通用しない。「わかった、用済みだ。消えろ」とアランはライトと銃を振り回すのであった。

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友人や理解者までもが敵という筋書きだったのだ

 そして、キャビンの目の前では他の人間たちもアランの到着を待っていた。ハートマンに、アンダーソン兄弟だ。彼らと戦っている間も、幻影のバリーはアランに文句を言い続ける。「自分で想像上の友人を呼び出しておいて、そいつとも馬が合わないだなんてお前は社交的だね」だとか、「お前は迷惑をかけまくりだ」とバリーはねちねち文句を言う。

 もっとも、これはどのくらい効果があったのか疑問だ。アランは怯むことすらなく、ハートマンどころか何度もやってくるバリーすらぶっ潰してしまったのだから。

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アランたちの融合

 こうしてアランはキャビンの中に入ることができた。中にはもちろん、苦しんでいるもうひとりの自分がいた。アランは床に転がっている彼に触れ、ようやく主導権を取り戻す。

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自分が脅かされるのであれば状況を変えねばならない

 これでアランはようやく理性を取り戻した。おまけに思考がクリアになり、自分の置かれている状況がはっきりしたというのだから完璧だ。同時に、彼はこの世界で、ゼインのように正気を持ち続けるのは難しいことも理解していた。

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アランのやるべきことはひとつだけ

 ここにいる限り、また理性を失い闇に迷うかも知れない。だが、今アランの前にはまだ見ぬ未来がある。こうなればやることはひとつだ。

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これにてアランの物語は幕を閉じる

 アランは小説家として、『リターン』を書き始めた。そう、アラン・ウェイクは小説家なのだ。そしてここは、物語が現実になるコールドロンレイク……。

○ Alanwake 21 プレイ後記
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Alan Wake 19 DLC1 シグナルを追って妄想の世界を

DLC 特別編1 シグナル

 さて、前回で『Alan Wake』本編は終わりなのだが、DLCでその続きが二本配信されている(各560MSP)。これらも物語の一環なので、記録を残しておくことにしよう。まずはDLC第一弾の「シグナル」だ。

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アランは奇妙な世界に生きていた

 ブライトフォールズで闇に囚われ失踪した妻を助けだしたアランだったが、仕事を終えた彼はどこかわからない場所にいたのであった。どこか見たことがあるような……、しかし、どうも異質な場所に。

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記憶の通りではない世界

 この世界はまるでアランの記憶の世界だ。ダイナーなんて、まるで本編で見た通りである。しかし、誰も彼も声がなんだかおかしいし、固有名詞にいたっては『XXX』となって、ところどころ言葉が欠けている。

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問題の根源であるトイレ

 そして、アランが闇にとらわれることになった原因である例のトイレに向かう。記憶の通りならば、ここでバーバラ・ジャガーの姿をした闇に会うはずだが……。

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やはり助けてくれるのはゼイン

 しかし闇はおらず、中に入ることができた。しかも、中の鏡からトーマス・ゼインの声が聞こえてきたのだから驚く。彼はアランに「それ以上沈むな」とメッセージを送ってきた。なんでもこの世界の原因はすべてアランであり、自分で闇の中に篭ってしまっているそうなのだ。

 ゼインは概念としてのライトと、論理上で敵を排除できるリボルバーをわたしてくれた。どうやらまたもや脱出劇を行わねばならないらしい。

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どこまで行っても追われ続ける

 ダイナーに戻ると、テレビから狂ったかのようなアランの声が聞こえてくる。それはまるで小説の一文を読み上げているようであり、内容はアランが影に襲われるというもの。そして当たり前のように、敵が現れた。

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ここでも頼れるのは光だけ

 なんとか奴らを退けて表に出たものの、周囲は森になっていた。あまりにも奇妙すぎる。アランはゼインの光を追いかけて、とある小屋へと辿り着く。

荒唐無稽な世界を相棒と共に

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やはりここは小説の世界なのか

 光を追った先には小屋があり、アランはそこで原稿を手にする。これは自分が書いたものに違いないが、しかし内容は支離滅裂。読み進めて行っても意味がわからない。まるで、今アランがいる世界のように。

 また、ここでアランは携帯電話を手にし、ゼインと連絡を取ることができた。ゼインが言うには、アランが助かるにはGPSを見てシグナルを追うしかないという。今アランがいる場所はあまりにも深すぎて、助けにいけないというのだ。

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道は無茶苦茶だ

 こうしてアランはGPSのシグナルを追い続けることになる。表に出ればダイナーの近くにいるし、テレビの中のアランが自分を襲わせようとする文章を読み上げる。まるで小説の主人公を無理やりに殺そうとする狂ったストーリーテラーのように。

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すべてはアランの記憶による世界

 道中にはアランの記憶が強く反映された部分がある。例えば公園では、バリーを探すサラ保安官とアランの姿が見られるし、鍵のかかっている教会では、記憶を実体化させて幻のサラ保安官に鍵を開けてもらわねばならない。一方で、教会の地下は広い火葬場になっていたりと、混乱が続く。

 こうしてシグナルを追うアランだったが、それでもますます沈みつつあった。ゼインの抽象的なアドバイスにやはりキレるベストセラー作家だが、とにかくシグナルを追うことしかできない。

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頼りになるのはいつでも相棒だ

 そんな中、アランの原稿からバリーが現れた。もっとも、これはアランの記憶の中におけるバリーであり、つまるところ妄想なのだが。アランは妄想の話を聞こうとしないのだが、このバリーは本物のように口が悪いものの、やはり助けてくれる存在らしい。とはいえ、「心の底じゃいつだって俺に会えて嬉しいくせに」なんて言ってムカつくのだが。

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アランの潜在意識にあった記憶の場所らしい

 バリーと共に先へと進むと、シグナルはビルトモア製材所を示していることに気づく。どうやらあそこに何がかあるようだ。

すべてはアランの妄想

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ハチャメチャなトラップ多し

 道中には文字が落ちており、これにライトを当てると敵まで実体化してしまう。更には鳥のような本がアランを襲いかかってきて、無茶苦茶なのなんの。アランはどうしても自分を殺したいらしい。

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今までのマップの再利用と言いたくなる

 こうしてやたらと高い難易度にイライラしていると、アリスがアランの写真を撮っている場所に出くわした。しかもその次は自宅。まさに色んな思考がランダムに出る世界だ。バリーは余計なことを考えるなと言っていたが、その通りである。

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ようやく会えた救い主

 アランの自宅では、ようやくトーマス・ゼインに会うことができた。彼が言うには、やはりここはアランの妄想の世界。本当の敵は自分自身であり、闇に囚われているのではなく自分の悪夢に囚われているそうなのだ。

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敵はテレビである

 ゼインの一方的な話にアランがうろたえていると、テレビの向こうのアランがゼインを消してしまった。こうなっては戦うしかないだろう。アランだって好きでこんな世界にいるわけではないのだ。

自分の想像力が仇になる世界

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テレビはただの雑魚

 こうして妄想の世界を作り続けるテレビを破壊するわけだが、意外とあっさり勝ててしまった。物語の書き手ならば、登場人物はあっさりと倒せそうなものだが……。

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苦しむことになるアラン

 こうしてテレビの向こうのアランは苦しみはじめるのだが、するとこちらのアランまでうずくまってしまった。ふたつの意識が存在するせいだろうか。

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死んだはずの顔が目の前に現れる

 気づけば目の前にはハートマンがいた。ヤツはすべてが妄想だと、かつてのように言い始める。

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病院の中にいるわけではなかった

 そして画面はフェードアウトしていき、ロッジを出た。その行く先は……。

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妄想が現実になる湖の中でもがき続けるアラン

 闇に包まれたコールドロンレイクのロッジの中で、妄想に苦しむアランなのであった。彼はこの出口のない世界で、ひとり苦しみ続けている。それがあの荒唐無稽な世界として描写されていたのである。

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DLC2とセットのようだ

 そして、物語は特別編第二弾へと続く。

○ Alan Wake 20 DLC2 アラン・ウェイクは小説家だ
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Alan Wake 18 Ep6-3 「アラン、起きて」

アラン最後の仕事

 闇の力を排除し、バーバラ・ジャガーの姿をしたヤツを抱きしめてクリッカーのスイッチを入れたアラン。これですべてが解決したことになるが……。

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戦いは終わった

 闇を排除したアランは、ひとりキャビンで佇んでいた。しかし、まだやることが残っている。

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すべての結末を変えてやる

 それは『ディパーチャー』の正しい結末を書くということ。アリスが元に戻り、闇の力が消えて行くという結末を書かねばなるまい。

アリスは助かった

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物語は別の結末へと動き始める

 こうして時は戻り、アランが飛び込む瞬間から世界は描写し直された。そして、二週間が経つ。

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目覚め、そして

 結末は書き換えられた。水底にいたアリスは目を覚まし、必死に地上を目指す。

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ようやく闇から解放される

 アリスは助かったのだ。だが、アランの姿はどこにもない。

だが何かが足りない

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ブライトフォールズは幸福に包まれている

 一方、街ではディアフェストが大々的に行われていた。誰も彼もが楽しそうな、素晴らしいお祭り。

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シャバは最高だ

 アンダーソン兄弟も、ハートマンがいなくなったために無事退院できたようだ。おかげで強い薬を飲まされないわけで、ボケもいくらかマシになるかもしれない。

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ローズのストーカーにでもなったのか?

 とはいえ、闇の影響はまだ残っていた。ローズはランプを持ってあたりを不安そうに見回しているし、その背後には闇に囚われたナイチンゲール捜査官がいる。どうもすべての結末が変わったというわけではないようだ。

アランがどうなったのかは誰も知らない

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アランはまだここにいる

 アラン・ウェイクは、暗いキャビンの中でひとり書き続けている。すると、とあることに気づいたようだ。それは、このコールドロンレイクが「湖じゃない。海だ」ということを理解したらしい。

 自らを登場人物として『ディパーチャー』内に出したアランは、結末を書いた今はもう戻れないということなのだろうか? 物語はあくまで完璧でなければならず、外の世界を知った自分はもはや登場人物としてふさわしくなく、元の世界に戻れないということなのか? それらについてはよくわからないし、正確なことは何も語られない。

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そして、アランの目覚め

 「アラン…起きて」。アリスの声だけが暗闇の中に響き、物語は幕を閉じる。そう、これですべてが終わったのだ。

○ Alan Wake 19 DLC1 シグナルを追って妄想の世界を
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Alan Wake 17 Ep6-2 すべてを光で照らせ

決まらないラスボス戦

 シンシア・ウィーバーから、そしてトーマス・ゼインから闇に対抗する力を得たアラン。クリッカーを手に、闇の力である竜巻と対峙する時が来た。

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決まらないシーン

 この強大な竜巻を打ち破るには、フレアガンしかない。おあつらえ向きに、山ほどフレアガンの弾が入った箱が用意されており、これを打ちまくってサクッと撃破だッ!

 ……と思ったのだが、ぜんぜん倒せない。おまけに足元が見づらいので、何度も落ちる。ここはサクッと倒して格好良く決めるシーンなのに、僕のアランはもう100発以上もフレアガンを撃ちまくっているぞ。どうなってるんだ。

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ダサくても倒すことは倒せた

 その後、試行錯誤してようやく理由がわかった。なんとギリギリまで近づいてフレアガンを撃たないと、意味がないのである。えー、遠距離武器なのに近づかないとダメなの。

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いざ闇の湖へ

 なんだかすっかり醒めてしまったが、とにかく倒すことは倒せたのだ。そして、コールドロンレイクが姿を表す。

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行き方は飛び込むだけ

 アランはクリッカーを手に、コールドロンレイクへと飛び込んだ。これもトーマス・ゼインの原稿に書かれた通りである。

アリスは暗がりを好むわけがない

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たどり着いたのはあの家

 気づけばそこはニューヨークの自宅だった。そしてアランのそばにはアリスが。今までのはすべて夢だったのか?

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相変わらず色気のない格好のアリス

 いや、夢ではない。このアリスは暗闇に怖がっておらず、明らかに様子がおかしい。偽物だ。闇がアランを取り込むために、アリスの姿を使っているだけなのだ。

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ハートマンの名前などいまさら出すな

 どこに行っても暗闇の中にアリスがいやがる。ちくしょう、せめてまともな格好で出てきてくれ。

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偽物に用はない

 ヤツはアランの持っていたクリッカーをどこかに隠していた。アランはこれを取り返し、どこからともなく現れたフラッシュライトでヤツを消し去ってやる。早いところ本物を差し出しやがれ。

トーマス・ゼインに導かれて

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またもやゼインがやってきた

 次の瞬間、アランはもやだらけの暗闇の中にいた。そして、トーマス・ゼインがこちらに話しかけてくる。「キャビンへの道を探せ。奴が邪魔をするだろう」とのことで、相変わらず親切なやつである。

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結局なんなのかわからないミスタースクラッチ

 そして、気づけばもうひとりのアランがいた。不気味な笑みを浮かべているこいつは、ミスタースクラッチというらしい。ゼインが紹介してくれたことからして悪いやつではないだろうが、いったい何者だ?

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このあたりは文字も日本語なのか

 アランはいよいよキャビンへと向かうことになる。ここでは文字が浮かんでおり、それにライトを当てると実体化を起こすのである。まったくもって不思議だが、これで消えたキャビンまで行けるだろう。

そしてアランは、クリッカーのスイッチを入れた

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アリスの嫌がる声がアランを拒む

 キャビンへと向かう途中、口論の声が聞こえてきた。「出ていくわ、好きな人ができたの」とアリスが言っており、アランがそれを必死に止めようとしている。実は過去の記憶がこうなのかと思ったのだが、どうやらこれは闇の力の錯乱のようだ。やれやれ、こすいことをしやがって。

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トーマスたちの記憶まで残っているのか

 そして、またもや別の声が聞こえてくる。声そのものはアランたちのものなのだが、どうやらこれはトーマス・ゼインとバーバラ・ジャガーの声のようだ。かつてバーバラ・ジャガーを復活させようとし、闇が出てきてしまった時の再現が行われているわけだが、しかしアランたちとまったく同じ声なのが奇妙だ。これも何かを意味しているのか。

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いよいよ対峙の時

 ともあれ、キャビンの中に入ると、バーバラ・ジャガーの姿をした闇がアランのことを待っていた。ヤツは「これで彼女は二度と戻らない」などとヌカしていたが、そんな口に騙されるものか。

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これですべての終わりだ

 アランはバーバラ・ジャガーの姿をした闇を抱きしめ、クリッカーのスイッチを入れた。瞬間、闇の中で光が満ち、すべては照らされたのであった。そうだ、これですべての決着がついたのだ。

○ Alan Wake 18 Ep6-3 「アラン、起きて」
http://hakotossdm.blog42.fc2.com/blog-entry-1307.html

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