2013/08/11
セインツロウ ザ・サード 03 セインツは正義のヒーローか、それとも下品なギャングか?
セインツは正義のヒーローだった
いよいよ終盤に突入した『セインツロウ ザ・サード』だが、その前にマップ中にあるアクティビティ(ミニゲーム)を消化していくことになった。
これらはどれも冗談めかしている(虎と一緒にドライブしたり、むやみに街を破壊しまくる)のだが、それで笑うより退屈さが勝って仕方がない。同じミニゲームを何度もプレイすることになるし、そもそも物語と無関係すぎて無意味なオマケに見える。特に、冗談の要素もないうえに無駄に長い「ヘリアサルト」は苦痛すぎた。
さておき、しばらくのお勤めを終えてようやく物語の進展である。今までは3つのマフィアと戦っていたが、それらを潰すに従って軍隊までもが顔を出してきた。これではどう考えてもマフィアがやられる展開ではないか。
と思いきや、なんとこの軍隊も「街の平穏を守るために、犠牲は厭わない」などというマフィア真っ青な連中なのであった。本作はてっきり傍若無人なマフィアの物語だと思っていたのだが、どうやらセインツが一番マシらしい。
更に、宇宙映画を撮るDLCではボスが一段とまともであり、映画のために人殺しをする監督を懲らしめる展開になるのだ。自分は「歩道が広いではないか」と言わんばかりに、運転中は人を轢き殺しまくるというのに……。
どうも想像とかけ離れていて驚いたが、実はセインツは正義のヒーロー扱いらしく、終盤の展開では『I Need a Hero』が冗談めかしてかかったりもする。裏で麻薬を売ったり人身売買もしてるであろう組織なのに。