カービィとカービィの違い 『星のカービィ64』『星のカービィ 参上!ドロッチェ団』

どこか不気味な世界観のカービィ

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 2017年は『星のカービィ』25周年イヤーということで、引き続き関連シリーズ作品を遊んでいる。ひとまず手を出したのはニンテンドウ64の『星のカービィ64』だ。この作品は『星のカービィ2』『星のカービィ3』に続く下村真一氏がディレクションするシリーズとなっている。

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 『星のカービィ3』はやたらと制限が多くてつらかったが、こちらはいくらかマシだ。コピー能力を二種類あわせて新たな能力を合成するシステムは楽しい……ものの、やはり妙に使いづらすぎる能力があったりするのは相変わらず。収集品も集める謎解きも複数回プレイ前提のようなところがあり、コンプリートする気にはなれなかった。

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 また、「リボン」や「アドレーヌ」といった人型キャラクターが世界観に合っていないように思える。これはこの後のシリーズ作品を見ているのからそう思うのかもしれないが、コピー能力の「カッター」でカービィが自分の体をちぎって飛ばしたりする点、そもそもカービィの表情がやたらと邪悪であることなどを顧みても、やはりどこか異質であると考えても良いのかもしれない。


ネタバレ:ケーキを盗んだ犯人はデデデ

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 そして、ニンテンドーDSの『星のカービィ 参上!ドロッチェ団』も遊んだ。こちらは比較的近年(2006年)に出たゲームということもあって快適にプレイできて一安心といったところ。本作も収集品集めが前提になっているゲームではあるのだが、どれも難易度が低いうえ取り逃してもステージが短いためやり直しも容易だ。難なくフルコンプできるだろう。

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 とはいえ、フラグシップが開発を担当しているためか毛色が違うところがいくつかある。たとえば技の入力がしづらいところ。「ファイア」の突進攻撃を空中で出すにはジャンプしてすぐボタンを押さねばならないし、「アニマル」のドリル攻撃は事前にダッシュを入力していると投げに化ける。情けない話だが、このあたりのチューニングの甘さは今になって気づいた。

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 やたらと“属性”を推してくるのも特徴か。「ファイアソード」や「アイスソード」のみならず「ホイール」や「トルネード」は属性に関するものに触れれば攻撃の特徴が変化したりと、このあたりは新しい試みだ。まァ、大して意味はないのでその後のシリーズに続かないのも当然なのだが。

 かつてのカービィを改めて見てみると、すべてまったく同じものでなくそれぞれで表情に差があるとわかる。そういえば、初代『星のカービィ』の顔が怖すぎると言っている人もいたくらいだし、25年という時の中では絶えず変化が起こっていたのだ。そしておそらく、これからも。
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遊んでいてつらいと思ったカービィははじめてかもしれない 『星のカービィ3』

忘れたままでよかったかもしれないゲーム

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 そういえばきちんとプレイしたことがなかったような気がしたので、Wii Uで『星のカービィ3』を遊んだ。

 本作は、ゲームボーイで発売された『星のカービィ2』の続編にあたるスーパーファミコン用タイトルだ。「リック」「カイン」「クー」のほか、「ナゴ」「チュチュ」「ピッチ」といった動物の仲間たちと冒険を繰り広げていく2Dアクションゲーム。ほんわかとしたビジュアルが特徴で、一緒に冒険する仲間によってコピー能力が変化するのも独特である。

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 ところで、『星のカービィ』シリーズはむしろナンバリングタイトルのほうが異色という不思議なゲームタイトルである。スーパーファミコンでは1996年に『星のカービィ スーパーデラックス』が発売されており、こちらのほうはかなりの人気を博していた。一方で1998年に出た『星のカービィ3』はそれに比べるとマイナーで、スーパーファミコン後期にしても注目されていなかったような気もする。

 ナンバリングなのになぜと思っていたが、プレイしてすぐにわかった。本作はディレクターが桜井政博氏ではない(『星のカービィ2』と同じ下村真一氏である)ためか、ゲームの性質がやたら違うのである。そして、遊んでいてつらい。

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 『星のカービィ3』の特徴は何かといえば、ポップでかわいい(たまに不気味な)世界を多数の仲間と冒険するところであろう。確かにその見た目はいいのだが、むやみに難易度が高い。そういえば『星のカービィ2』を遊んだ時も「なんでカービィなのにこんな無意味に難しいのだろう?」と思ったものだ。

 とはいえ難易度が高いこと自体はいいのだ。問題は難しい理由で、本作はとにかく制約が多いのである。一言で言えば操作性が悪く、ホバリングを解除する際に足を止めなければならなかったり、バーニングは連続で使うとすぐ使い物にならなくなったりする。他にもスクロールは遅いし、ボスは面倒なランダムパターンが多かったりと、むやみに苦労を強いるのだ。しかも、どれも調整不足というより意図的に見えるのが弱る。

 また、仲間キャラクターは癖が強すぎて使いづらいことが多く、コピー能力の選択が面倒なのも相まって、カービィがひとりでスライディングを連打しているのが一番楽だった。ステージ構成もいまいちで、無価値な直線や単調な上下の登り降りでうんざりしたし、黒い扉に擬態する敵、あまり褒められない謎解きなども単純にきつい。何より、過去を尊重しつつ新たな挑戦をしていた『星のカービィ スーパーデラックス』と比べてしまうと、『星のカービィ3』は“惰性で作った続編”という印象を受けてもおかしくないだろう。

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 無論、遊んでいて最もつらい理由は古いからなのだと思われる。なんせ20年前のゲームなのだから。
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