ぎゃる☆がん 体験版

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ぎゃる☆がん 体験版

 『ぎゃる☆がん』は2011年1月27日にアルケミストから発売される予定の3Dガンシューティングである。先日Xbox360に体験版が来ていたので、興味本位で遊んでみることにした。

○ 「ぎゃる☆がん」公式サイト
http://galgun.com/

 僕には、東京ゲームショウ2010でこの作品のイベントを見て至極ゲンナリさせられた思い出がある。ゲーム本編などそっちのけで、皆が水着姿コンパニオンの写真を取りまくっていたのだ。そういうイベントだから仕方ないことはわかっていたものの、あそこまでゲームを置いてきぼりだとは。それならもう、股でも開いた女性を置いておけばいいんじゃねえかと悪態をつきたくなったほどである。

○ 東京ゲームショウ2010 『ぎゃる☆がん』編
http://hakotossdm.blog42.fc2.com/blog-entry-894.html

 そんなわけでそもそも並んで体験すらしたくなくなったこの作品であるが、自宅で体験版がダウンロードできるとなれば話は別である。良くも悪くも気になったことは間違いないので、きちんと遊んでどういう内容か確認しておこう。

ゲーム内容

 さて、そんな『ぎゃる☆がん』のゲーム内容だが、先述のようにジャンルは3Dガンシューティングである。アーケードでよく見るレールに乗って自動進行していくもので、プレイヤーは登場する敵をひたすらに撃つだけでいい。

 ところでその敵は、通常であればテロリストだの悪人だのになるのだが、今回はすべて女の子になっている。見習い天使のせいで一日だけモテモテになってしまった主人公が、いらない女の子達を退けて意中の子と結ばれるよう努力するのがこのゲームの目的である。

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左は通常ゲーム画面で、右がドキドキモード
 ガンシューティングのゲームとしてはいまひとつな出来としか言いようがなく、これを喜んで遊ぶことは難しいであろう。弾は撃ち放題の上、かなり単調で特別な仕掛けもない。ミニゲームを挟んでいくらか気分を変えさせようという努力は見られるが、やはりどうでもいい出来であろう。

 だが、このゲームにはこれならではの魅力がある。それは、敵が女の子だということだ。キャラクターの3Dモデルは他タイトルと比べると見劣りするものの、それでも見所というものはある。それは、女の子を撃てば「らめえ~」とか「感じてるのぉ~」などと言い出す点だ。他にもドキドキモードなるものがあり、そこでは一人の子に焦点をしぼり、パンツやら胸やら顔やらを眺めることができるのである。そして、見つめ続けると女の子は「おっぱいだめ~」だとか言い出し、仕舞いにはアヘ顔になって昇天するのだ。

 つまり、萌えキャラが喘いだりパンツを見せてくれることが重要であって、ゲーム的な部分はどうでもいいのである。こう書くと、おそらくは大喜びする読者と顔が引きつる読者に二分されると思われるが、まさにそんな作品で、女の子が喘いだりパンツを見せてくれるのを喜べれば良し、そうでなければ悪しと判断されるような作品だろう。

 個人的な感想は後者に位置している。ギャルゲーは嫌いではないのだが、この作品はいくらなんでもあざとすぎる、いや、露骨に下品でえげつないように感じてしまうのだ。

 しかし、ギャルゲーとはそういうものなのだろう。

ギャルゲーの宿命とは

 古今東西、名作・駄作のギャルゲーは山ほどあるが、それらの共通事項とは何か? それは、かわいい女の子が登場してプレイヤーを興奮させるという点にある。無条件で自分のことを好きになってくれるキャラや、あるいは都合のいい女の子がいるのはすべて、プレイヤーの欲望を満たすためだ。

 こうなると、自分のことが好きである女の子が出まくり、パンツが出たり喘いだりする『ぎゃる☆がん』という作品は、ギャルゲーとしてはたいへん良い出来に入るのだろう。これほどわかりやすいものもない。

 しかし、ここまで考えると、「大安吉日」というサイトを運営されている大安さんという方が、『Memories Off 2nd』について記した文章を思い浮かべてしまう。(ちなみにこのサイト、かなり面白いのでゲームが好きな方は読むべきである。)

○ Memories Off 2nd 結び - 大安吉日
http://homepage1.nifty.com/daian/memoriesoff2-musubi.htm

 そう考えると、この「メモオフ2」のシナリオは、ギャルゲーの持つ宿命を、物の見事に露呈してくれております。キャラ萌えが最も大事で、そのためには他の部分、例えばシナリオなどは、少々出鱈目なものでもOK。そして、相手がそれについて来られない人なら、例え彼がどれほどゲームそのものや、恋愛ドラマに関心があったとしても、その時点で、無視されるか蔑視されるしかないと言う宿命を・・・。

 この文章で言われていることは、『ぎゃる☆がん』にも同じことが言える。つまり、パンツやら喘ぎ声を出しておけば、ゲームやシナリオなんかは無茶苦茶でもかまわないのである。尾篭な言い方になるが、男がチンコを立てられればそれでいいのだ。

 ここに気づいた時、僕が東京ゲームショウでこの作品のイベントを見た時の気持ちと同じになった。「ああ、ゲームなんてどうでもいいのか……」と。

 もっとも、ビデオゲームというものは多種多様なわけで、極端な話Aボタンを押せばエロ動画が見られるというものでもいいのだろう。そういう意味で、僕の了見が狭いだけだというのはよくわかる。

 そして、ギャルゲーの宿命から逃れようとしない時点で、ある意味では潔い作品なのだろう。むしろ、ギャルゲーとしての意味合いを極限まで強めようとした作品なのかもしれない。だがしかし、こうして出来上がった『ぎゃる☆がん』に与えられるのは、一部の賞賛と、多くの軽蔑の視線なのだろう。
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