NYAN-TECH レビュー

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NYAN-TECH

 『NYAN-TECH』は、2011年2月4日に360インディーズゲームで配信された2Dアクションパズルゲーム。製作はドットゾーゲームズで、アクションゲームツクールでの製作とのことである。

 ゲーム内容としては、主人公の猫耳少女を操作し鍵を入手してゴールを目指すというもの。また、各種ボタンに対応したブロックを出現・消滅させて道を作っていく必要がある。

 ゲーム詳細については、特集記事を参照されたし。

○ NYAN-TECH 特集
http://hakotossdm.blog42.fc2.com/blog-entry-1013.html

おだやかな一品

 この作品は『NINJA BROS. 忍者ブラザーズ』から引き継ぐような、ジャンプ以外のボタンも駆使してゴールへ導くというものになっている。パズル部分として、どういった順番でボタンを押していくことによってゴールへの道が切り開けるのか考えること、そして、アクション部分としてそのボタン操作や移動を円滑に行えるかという課題がある。

 前身とも言える『NINJA BROS. 忍者ブラザーズ』は、複数の忍者や仕掛けをすべて一人で操作するためかなり高難易度であった。しかし今回の『NYAN-TECH』はプレイヤーキャラが一人であるため、難易度が控えめになっている。また、キャラクターや音楽も牧歌的になっているわけで、やさしめで多くの層に向けたアクションパズルを狙っているのだろう。

 こうなると簡単でつまらないことになりそうなのが不安になるわけだが、そうなっていない点は見事だ。難易度の調整や緩急の設定が見事で、同じような見た目・難易度のステージが続くことはまずないし、短めに設定されているものの満足させる盛り上がりや難関はあるのだ。この手のゲームにおいて重要なのは、とにかく飽きさせないで最後までクリアさせたくなるような作りであるわけだが、きちんとその要の部分が抑えられているだろう。

 無論、気になる点もなくはない。トゲの当たり判定が見た目よりかなり大きい点や、実績に近いシステムやハイスコアの記録要素がなくなったのは、ちと残念にも感じられる。とはいえ、それらの要素はやはりコアゲーマー向けの要素である。優しくしようとするならば、不要と言い切っていいのだろう。

 また、全体的にのどかな雰囲気であることを評価したい。どうしてもビデオゲームは複雑であったり暴力的な方向に走ることが多く、それは360インディーズゲームにゾンビものやゴア表現のキツいゲームが多いことからもわかるだろう。そんな中、子供から大人まで遊べそうな雰囲気にしたのはいい判断だ。考えてみれば、ハイスコアなどの要素がないのものんびりと遊ばせるための配慮なのかもしれない。

 もっとも、大衆向けだからといってクタクタに煮たうどんのような歯ごたえのない作品は勘弁願いたいところだが、しかし『NYAN-TECH』はきちんと必要な歯ごたえのあるアクションパズルにしたというのだから、これは評価されるべきだ。非常に興奮するというわけではないが、久々に、のんびりと心地よく満足するまでさっぱりと遊べる一作であった。
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