『アイドルマスター 2』購入

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アイドルマスター 2

 2011年2月24日にバンダイナムコゲームスから発売された『アイドルマスター 2』(以下、アイマス2)を今更になって購入した。この作品、前作をやったこともあって興味を持っていたのだが、それ以上に世間の風評が無茶苦茶すぎて笑えたので、それをぜひ自身の手で確かめたいと思って購入したのである。

 このアイマスというゲームはアイドルを育てあげる育成シミュレーションのギャルゲーである。元はアーケードゲームとして稼動していたものが『アイドルマスター』としてXbox360に移植され、その続編である『アイドルマスター ライブフォーユー!』が発売。その後、PSPやNintendo DSで外伝的な作品が発売され、こうして2へと辿り着いたわけである。

 僕はXbox360を買ったあとに『アイドルマスター』を遊び、そこそこハマったのである。ただ、続編である『アイドルマスター ライブフォーユー!』があまりにも特定ユーザーのみに媚びる内容であったため、ウンザリしてしまったのだ。

 しかし、アイマス2は発売前から騒ぎを大きくする人たちが多く、もうすぐ出るという時期になって署名活動という謎の行動を起こしたり、ネット上の一部有力サイトがこの作品を貶すような物言いをしたわけである。こうなると、天邪鬼な僕は俄然やりたくなってくるわけだ。(逆に言えば、アイマス2がどの層にも人気を得ていたらどうでもよかったのである。)

○ 参考記事:アイマス2の署名を集めてどうするのだろうか
http://hakotossdm.blog42.fc2.com/blog-entry-898.html

 今回もプレイ記録をつけていくわけだが、それはゲームを楽しむというよりは、僕がきちんと内容を確かめるという目的が強い。要は、解剖をして実際にダメなゲームなのか確かめたいというわけで、ギャルゲーとして素直に楽しむような感じではなくなってしまうのである。その辺りを勘違いすると齟齬が発生するはずなので、読者には注意してもらいたい。

育成シミュレーションの歴史

 ところで、ゲームを始める前に、ギャルゲーにおけるキャラクター育成系シミュレーションの歴史について簡単に説明しておこう。これはいずれ書くであろうレビューにも必要なので、ここにあらかじめまとめておいたほうが読む側としても楽になる。とはいえ、僕はあまりこの界隈に詳しくないため間違っている記述も多いかもしれない。

 さて、ギャルゲーの育成シミュレーションの祖と言えば、やはりパソコンで展開していた「プリンセスメーカー」シリーズであるとか、「卒業」シリーズである。女キャラを育成し、場合によっては主人公との恋愛をしたりするわけだ。そして、アイドル育成シミュレーションの走りである『誕生 ~Debut~』が1993年に発売される。もともとギャルゲーとアイドルの食い合わせは良く、高嶺の花であるかわいい存在を身近に感じられるわけで、これ以上ない魅力的な設定だと考えられたのだろう。

 一方の家庭用機でも『ときめきメモリアル』が流行り育成シミュレーションが流行となる。このお陰で育成シミュレーションというのは一大ジャンルになり、後塵を拝するタイトルが後を絶たなかったわけだ。

 とはいえ、いくらギャルゲーといえどもいつまでも同じというわけにはいられない。特に育成シミュには決定的な欠点があった。それは非常に明快で、いくらゲームとして出来が良くとも女の子の可愛さとは直結しないというものであった。

 しかも、育成シミュはシナリオを入れにくい。場合によってはプレイヤーがどのイベントを見るか調整できず、話が矛盾に溢れてしまう『ミサの魔法物語』なんて作品も登場した始末である。かといって、イベントを強制すると育成する意味が薄れがちになり、とにかく構造的に相性が悪いのであった。

 そもそもギャルゲーは女の子の魅力が最大のウリである。となれば、そこを強調できるようになっていくのが至極当然だというわけだ。そんなわけで、1999年あたりからギャルゲーはシナリオ重視の作品になっていく。『To Heart』であるとか、家庭用であれば『Memories Off』など、所謂ノベルゲームと化してくる。こうすれば女性キャラクターに感情移入しやすく、感動的なシナリオを盛り込めば問答無用で好印象を持つことになる。平たく言えば“萌えやすい”というわけだ。

 しかし、このアイマスというゲームはアーケード版が2005年に稼動を開始したのである。この時期になれば現実のアイドル像も変遷していたようで、アイドルゲームというのもあまり多くはなかった。ギャルゲーとしても育成シミュはよほど工夫をしなければ時代遅れになってしまうだろう。僕はアーケード版をプレイしたことがないので強くは言えないのだが、正直なところこれは特別な人気にはならなかったようだ。

 そして、少なくともXbox360の初代アイマスを遊んだ側からすれば、このゲームの魅力というのは育成やシナリオとして素晴らしいものではなく、アニメ絵の3Dキャラクターが違和感なくグリグリ動くのが素晴らしいという所が強いように感じる。実際、動画サイトで鑑賞するのみのユーザーもいることを考えれば、キャラクターのかわいらしい動きがもっとも魅力として強いのではないだろうか。つまり、ゲームやヒロイン像としては古臭い作品なのである。

 こうなると、アイマス2には行き詰まりが発生する。つまり、ゲーム的にもシナリオ的にもうまく生かせないシステムを持っているのに、何か新しい刺激をファンに与えなければならないのである。無論、グラフィックの強化をすることも可能だし事実そうしているようだが、これは見るからに劇的な変化を遂げているわけではない。他の部分でもアピールしなければまずいだろう。

 となると、思い浮かぶ可能性は次の二つである。システムを大きく変えてゲームを楽しませる内容にするか、シナリオをしっかりと読ませるようにするか。事前の情報によると、ゲームシステムは大きく変化したようだし、シナリオ面もライバルの男アイドルが登場するという意味で期待が持てる。特に、近年のギャルゲーにとって後者は重要だ。そんなわけで、個人的にはアイマス2の変化は腑に落ちるものなのだ。

 しかし、前述のように前評判も発売後の今も内容は今ひとつ。こうなれば、中身を見てどこがまずかったのか確認するしかあるまい。そんなわけで、僕はこのゲームを手に取ったのだ。

○ アイドルマスター 2 01 少女挫折隊 デビュー
http://hakotossdm.blog42.fc2.com/blog-entry-1047.html
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