ゲーマーとは何ぞや

ゲーマーとは何か

 今までは適当に“ゲーマー”という言葉を使っていたが、今後は自身で監督できる文章においてはやめることにする。その記録としてこの記事を残しておこう。

 “ゲーマー”とは、国内ではビデオゲームを趣味とするプレイヤーのことを言うらしいが、定義は曖昧だ。どのくらい遊んでいればだとか、どういう存在ならばそれに該当するということはない。俯瞰的にものを見て定義していくのであればともかく、単純に使うと曖昧すぎる。

 しかし、この言葉は結構使われており、特にウェブでは嫌というほど見る。それらが全てきちんとした意味を持っているかといえばそうでもなく、僕自身も迂闊に使っていた側といえよう。しかもこの言葉、ゲームをかなり遊ぶ人という意味を持つこともあり、何がなんだかわからなくなっている。

あなたの考える“ゲーマー”はどういう意味ですか

 他にもライトゲーマーやコアゲーマーという言葉があり、まったくもって意味がわからない。しかし、ゲームを遊ぶ程度によって区別しようとしていることだけはわかる。つまり、“ゲーマー”は軽く遊ぶ人やゲームを遊ばない人と差をつけるための枠組みなのである。

 前述のように、これが全体を見て分けようとする行為ならば問題はないだろう。例えば、社会を見てゲーマーと非ゲーマーを区別するように定義を持てば、これは実に明確である。だが、その定義がなかったとしたら……。おそらく、“ゲーマー”という言葉は対立構造を持ち込むことにしかならない。

 そもそも、「コアゲーマー 対 ライトゲーマー」だとか「ゲーマー 対 非ゲーマー」という言葉は腐るほど聞いたことがあるだろう。しかし、実際のところそうなるのか? 個々人で見てみれば、とある人はゲームをよく遊んでも難しいタイトルには手を出さないこともあるだろうし、逆に難しい作品を遊んでも常にゲームばかりやっているわけではない人もいておかしくない。結局、分類分けを個人の性格・資質にまで照らし合わせるから無茶になるのだ。僕は人間であるが、同じように人間であるリンカーンのように立派ではない。それと同じである。

 よって、曖昧な“ゲーマー”という言葉は齟齬が発生する原因にしかならない。これが不注意によってなっているのであればまだマシだが、人によっては意図的に煽るために「ゲーマー」という言葉を使っているのではないか。

「ゲーマーならゲハブログを楽しめる」
「ゲーマーならこのゲームはつまらない」
「ゲーマーは効率厨だ」
「ゲーマーはゲームばかり遊んでいる」

 これらはどういう意味でも取れる言葉だ。ある解釈によっては正しいし、別の考え方では間違っている。皆はそれぞれ“ゲーマー”という言葉の内に自分だけの意味を持っていることが多いからこそ、正解である上に間違いなのだ。故に、火花を散らすことになり、場合によっては燃える。それをわざとやっているのであれば、正直良い気分にはならないし、文章としても問題がある。

 やはり意味がわからない言葉だ。“ゲーマー”だからアアダコウダと言われたとしても、だからなんだと言い返すしかない。その言葉の意味がわからない限り、プレイヤーが実際にどうなのかという事実など無視されてしまい、発言者の考える対立構造に巻き込まれるだけなのだから。
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コメント

「ゲーマーとは何ぞや?」と言われたら、私ならば「アクションゲームやシューティングゲーム、格闘ゲームが好きで、しかも卓越した技量を誇る人」というイメージがある。「動かし方の上手い人」とでも言うのかな、もっさりした言い方だと。
ノベルゲームの台詞を隅から隅まで覚えてます、というような人は「ゲーマー」には該当しない。だって別にアクション的に上手い訳ではないんだから。

というのを子供の頃に自分で線引きしてたんだけど、大人になった今ではもっと大雑把な意味になったかな。
「とにかくゲームに近しい人」という定義かな。下手すりゃゲームそのものをやってなくても、その対象になりうる。
ゲームの宣伝を熱心に眺めてる後輩を見て「おっ、○○君はゲーマーだね」とか。まだやってもないと言うのに。


滅多に「ゲーマー」という言葉は使わない様にはしてるけどね。「オタク」に通づる賤称の様な雰囲気をも感じるから。

SSDM様が既に答えを出しておりますが、「ゲーマー」という言葉の意味自体にあるべき姿というものがないので
認識のズレが起こるのは至極当たり前で、共有するのは不可能ではないかしら。

「皆はそれぞれ“ゲーマー”という言葉の内に自分だけの意味を持っていることが多いからこそ」と仰るとおり
それぞれ使用する者の出発点がバラバラですから、定義という議論が噛み合わないのも当然ではないかしら。

なにより「ゲーマー」という生きた言葉は、その真理を探求するほど高尚な言葉でもないと思われますわ。

>DEMさん
何人かの定義を聞かせてもらったんですが、やはり多種多様というか大雑把ですね。ゲームがかなりうまい、ゲームに詳しい、ゲームを日常的に遊ぶ、といった辺りが多いですが、定まってはいません。

別に他の方が使うこと自体は問題がないと思うのですが、文章を書いて何かを伝えようとしている場合、あまり適切な言葉ではないと思いましてこういう記事にしたのです。僕はまァ、こうやって長ったらしいことばかり書いておりますので。

あと、賤称としてかどうかはまた別の問題になるのですが、問題ないと思っています。キチガイとかカタワと同じで、言葉そのものには蔑む意味はないですよね。嫌がらせする気さえあれば、障害者や精神病患者とかでも相手を侮辱することはできるわけですし。言葉に罪があるのではなくて、そうやって言った人に問題があります。


>おねえさまさん
定義を議論したいというよりかは、議論もされてないのにさも意味があるかのように使われている状況がまずいと考えた形ですね。明確な意味という答えは仰る通り、いらないです。ただ、読者の方がどう考えているのか再認識して頂きたくこういう切り口にしました。

まァ、雑談の際に使う言葉としては目くじらを立てるつもりもありませんし、きちんとした場合でもどういう意味なのかと問い詰めるつもりもあまりありません。……が、投げやりに使われている場合は、こちらも投げやりに対応したほうがいいかなと、至極当たり前のことを再認識したわけです。
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