「積まれゲー率」でゲームのよさがわからないだろうか

tumige-.jpg

「積まれゲー率」が知りたい

 積みゲーという言葉がある。ビデオゲームの作品を買っておきながらプレイせず積んでおくことで、最近ではよく聞く言葉だ。もっとも、これはゲームだけの話ではなく、本においてもそうだろうし、人によっては音楽CDやら映画DVDなども該当するのだろう。

 まァ、積むことは個人の好き好きなのでどうでもいいが、実際にどれくらい遊ばれているのかというのは重要だろう。極端な話だが、もしミリオンヒットしたところで、実プレイヤーが千人などであればなかなか笑えるはずだ。

 そういえば以前、『Call of Duty 4』のシングルプレイ最高難易度の最終ステージであるベテラン「Mile High Club」クリア率を実績から計算するという記事を見たことがある。確か全体の2.8%であり、そこまで遊んだのは極少数というわけだ。本でいえば、後書きまできちんと読了したのがたったそれだけというわけである。実績というシステムのおかげでこういうことがわかりやすくなったのだろう。

 とはいえ、今現在ではXbox Liveの接続率も100%とはいかないわけで、この確率もどこまで信頼できるのかは微妙なところである。が、将来的にネットワーク接続がかなり普及した暁には、どのくらい売れたゲームが実際にどれだけ遊ばれたのか、つまり「積まれゲー率」とでも呼ぶべき実質稼働率がわかるのではないだろうか。

 こいつはなかなか残酷で、作り手がテキトーに作ったので売れさえすればよいという態度であれば問題ないが、実際に楽しく遊んで欲しいという気持ちがこもっていればかなり痛い話だろう。買われたのに遊ばれないというのは蛇の生殺しだ。

ゲームのよさを見る指針として

 作品を売り上げで語るということもあるが、まァこれに異論を持つ人もいるだろうし(個人的にはそれでもいいが)、売り上げと内容の良し悪しは別とも考えられる。そういった他の視点として、そのゲームが面白いかどうかはどれだけ遊ばれたのかという点から見るというのも十分にアリだと思われる。そのため、積まれゲー率は知れるのであれば是非とも知っておきたい。場合によっては、ファンの実数がどれだけいるのかという手がかりにもなるだろう。

 基本的には、売り上げが多いほど積まれている率も高くなりがちというのは予想できる。宣伝が強ければ手に取る人は多いが、遊ばれるかどうかは話が別だ。ましてや、遊ばれたとしても途中で投げ出されて積まれてはどうしようもない。

 逆に、特定のファンを狙った作品であればあるほど積まれない率は高い……と思いがちなのだが、これが目玉すぎる初回特典のついたゲームであったりするとまた話は別だろう。ゲームは別にどうでもよくて、ねんどろいどだけ欲しいだとかドラマCDだけが欲しいなんてことも十分にあり得る。単純にコレクションするだけの人もいるだろう。

 こういったものがどう転ぶのかが見所だ。エンディングまでたどり着いたプレイヤーはどれだけなのか? きちんと最後まで遊んだ人はどれほどいるのか? 終わりがない対戦ゲームのようなものであれば、熱狂的なプレイヤーはどれだけいるのか? どれも気になるところだし、ゲームを語るにおいて重要な要素だ。

 売れたゲームが一個人にとって素晴らしいのかと言われれば必ずしもそうではなく、やはり楽しく遊べたかどうかだろう。それを見るためとして、やはり積まれゲー率がはじき出されるのであれば知りたい。とはいえ、実績を指針とすると、解除しやすいものばかりに設定してしまえばどうしようもないため、プレイ時間や内容の豊富さも考慮すべきで、しかもそれだけでもどうやって率を出すかというかなり難しい問題が残る。単純に売り上げと遊んだ人(ゲームを一度でも起動した人)の数だけを比較したほうがいいのかもしれないが、中古やレンタル、もっと言えば割れの要素を考えるとこれまた難しいか。

 ともあれ、ゲームのよさを確認する指針として、出せるのであれば積まれゲー率というものが見られたら面白そうだとやはり思う。いずれゲーム機のネット接続率が更に増加して、どれだけ遊ばれているのかという情報をプレイヤーも知れることになればどれだけ喜ばしいことか。もっとも、これだけを見て素晴らしいかどうかを語るのはどうしようもなく、あくまで一要素としてであることは忘れてはならない。

 売れたし買った人にはとことん遊ばれたゲーム、売れたがほとんど遊ばれないゲーム、売れなかったが買った人はとことん遊ぶゲーム、売れなかったし誰も遊ばなかったゲーム。こういうことさえわかれば、ゲームについても語りやすかろう。「売れたがクソゲーだ」だとか「売れなかったが神ゲー」だなどという不毛な議論にも終止符が打たれるやもしれず。どこまで遊ばれたかどうかはひとつの鍵ではないだろうか。
このエントリーをはてなブックマークに追加

コメント

非公開コメント