Luck Game 特集

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記事の前に

 今回は360インディーズゲームで配信されている『Luck Game』という作品の特集記事である。開発はLuckySoft。

 ただし、今回は自分の金で買ったわけではない。作者の方からダウンロードコードを頂き、つまり無償でゲームをもらいよければレビューを書いてくれと頼まれたのだ。これはぜひ留意していただきたい。

 これを悪く言えば開発者との繋がりがあるというわけだ。もっとも、実際にお会いしたわけでもなく、これといって親密なわけでもないのだが。(毎日ムキムキは見て頂いているようだ。)

 そしてこれがどういう問題になるかといえば、明け透けに言ってしまえば、文章においてオブラートを被るということである。当たり前だがSSDMも人の子であり鬼ではないので、こうして親切をしていただいた手前、クソだのファックだのとは言えないだろう。そこを理解してもらった上で読んでいただきたい。

ボールを弾いて穴に入れるお仕事

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Luck Game

 『Luck Game』はゴルフとスロットを組み合わせたような作品であり、その名の通り運が大きく絡むゲームだ。また、オフライン1人から4人までのプレイに対応している。

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ルールは簡単ではある

 ルールは非常にシンプルで、ボールを打つ角度と威力を設定して弾き、下にあるスロットへと入れるというものだ。入れば抽選が始まり、当たれば賞金がもらえる。スロットは三種類用意されており、それぞれ当選確率と賞金が設定されている。基本的に遠くのスロットであればあるほど狙いにくいので、当選確率が上昇するようだ。

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ざわざわ状態なども

 ゲームのコツとしては、ボールを打つのに慣れることと、特殊状態を見極めることだ。スロット上部のランプがついていたり、打つ前に「キュイイイン」という効果音が鳴ったり、画面上部にある花が点滅している時などは当たりやすくなる。ものによっては確定だったりするようだ。

 また、画面上に「hubbub・・・」と大量に表示されつつおそらく開発者ボイスと思われるものが流れる「ざわざわ演出」というものがあり、これが登場すると当選確率が上昇するようだ。英語で書かれるとなんだかよくわからないが、プレイヤーのアゴが著しく伸びる感じだと解釈していいようである。

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二人以上での対戦も

 こうして点数を稼いでどうするのかは参加人数によって変わっていく。一人ではひたすらに金を稼ぐだけとなり、二人以上は点数を競う対戦モードとなる。対戦モードではジャックポットやスロットに入っただけで点数が入るなどの要素が追加され、白熱するかもしれないバトルが楽しめる。

 実際に誰かと対戦したわけではないが、内容としては基本的に運ゲーであり入り組んだ戦略があるというわけでもないだろう。そもそも、このゲームで本気の対戦をするという状況があってはならない。

パーティーゲームとしてもスロットゲームとしてもゴルフゲームとしても

 さて、こうして特徴を記すとお気楽なパーティゲームのような雰囲気を感じるが、実はそうでもなく、むしろ精神をやつれさせるタイプのゲームですらある。大事な要素は次の3つだ。
  • 打つのがなかなか難しい
  • 運に踊らされ続ける寂寥の世界
  • 地獄のシングルプレイ
 まず打つのがなかなか難しく、慣れるまでは遠くのスロットに入れることすら苦労する。パーティーゲームの割に修練が必要なのはあまり良い傾向とはいえないだろう。とはいえ、結局は運がものをいうので些細なことか。

 まァそれはいいのだが、とにかく世界が静かすぎる。ボールを撃つ音とスロット抽選音以外はほとんど無音の上、見た目も黒がベースで華やかさがない。とはいえ、スロットは機種によって音が違う努力はあるのだ。しかし、お世辞にも華やかとはいえない。このあたり、パーティーゲームとしてかなり致命的だ。

 そもそもスロットは金やメダルといったものを排出し、プレイヤーの射幸心を煽る必要がある。配当がデジタルでしかないこのゲームはその点で訴求力が弱いし、しかもデジタルの数値を稼ぐことに意味を見出させる措置すらない。せめてスコアボードがあればまだマシだったが、かといってそれがあっても良いとはいえまい。

 よって、単純に運だけのパーティーゲームとしても微妙で、射幸心を煽るカジノゲームとしては問題外となっている。どちらにしても中途半端でどういう形を目指しているのかわかりにくいとしか言いようがあるまい。あまり深く考えずに組み合わせたジャンルキメラだろう。

運に見放されただけさ

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地獄のシングルプレイ

 しかし、おそらく本番はシングルプレイである。金を稼ぎまくると新しいスロットが解禁されていくシステムがあるので、なるほどこれを楽しめということかもしれない。数値を稼げばアンロックがあるとなれば射幸心を煽れるかもしれないわけだ。

 そんなことを思っているから地獄に落ちるのである。このゲームは一打ごとに金がマイナス1000されるためひたすらに増えるというわけではない。よってこんな形になる。
  1. 減っていくと所持金がマイナス1万(マイナスの下限)になる
  2. あたってそこそこ(1万から2万まで)増える
  3. また減る
 ル、ループだ。階段を上ったと思っていたら実は下っていたような気分を味わえる。ありのまま今起こった事を話すぜ。僕は今、所持金がプラス3万になったと思ったらマイナス1万になっていた。何を言っているのかわからねーと思うが単純に確率の問題だ。

 前述の演出さえ出れば当たることは当たるのだが、基本的には確率が1/7くらいで当選賞金5000などという配分なので、演出が出ないとトントンにすらならない。なので、運がものを言う。

 こうして数値が上がったり下がったりし続けているというのは、完全に目から生気が消える類のゲームであるわけだ。く、く、ク、クs、クサヤが食べたくなるくらいつらい。

 このループを何時間も繰り返していると自然と口が開き、目の焦点が合わなくなり、唾液と文句が垂れてくる。デフォのマイナス1000いらないっすよねこれ。なんで減るんですかね。ゲームなんだし増え続けるだけでいいじゃないすか。いや減るのが重要だというのなら玉が入りやすくしたほうがよかったですね。あるいは当たる確率を底上げするとか演出率を上げたほうがいいですね……など。

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地獄の数値

 ましてやいくつまで値を貯めなければならないのかといえば、なんと100万までなのだ。当たってもトントンになるかすらもわからないのに、100万! 何十時間、いやあるいは百時間単位でかかるのではないか。ふ、フ、ファ、ファッ! ファックス! ファックスで無差別にいたずらをしたくなるくらいにはつらい。

 これがダラダラとした稼ぎ空間を想定したにしても、数が減るので同じところを堂々巡りしており精神的にかなり疲れる。これが数値が増え続けるだけの「いつか必ず報われる」という方式ならまだしも、いつ報われないかわからない方式とは……。午前中に掘った穴を午後に埋めるような気持ちになりハートが壊死。

8.333333...倍の恐怖

 いやしかし、実は何か攻略方法があるのかもしれない。どういう順番でスロットに入れれば演出が100%出るだとか、確率は目くらましで当たりやすい周期などがあるのかもしれず。だが3時間程度遊んでまったく見つからず、そのまま心が折れた。

 やはり運が絡むゲームなのだから攻略法などない……と思いそうだが、さすがにそれだとプレイヤーをどれだけいじめるのだと思ってしまうので、「必ず当たる攻略法があるのに僕が気づいていないだけ」ということにしたい。というかそうであってくれ。なので、それが非常にわかりづらいのは減点としか言えまい。

 僕は3万9千まで到達し、2つ目のスロットをアンロックする寸前で一気にマイナス10000となったところで限界だった。自分の作った砂の城が波に飲み込まれる風景を見てしまったのである。

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ええー……

 それにしても100万というのはふざけているとブツブツ言っていると、なんとXbox.comやLuckSoftの公式サイトにあるスクリーンショットでは、おそらく開発中のものなのか、スロット解禁のスコアが恐ろしく低いのだ。なんと最高でも12万で全てがアンロックできるようになっており、なんて良心的なことか。それに比べ100万のなんと鬼なことか。ああなぜここまで心を鬼にしたのか。それだけで話が一本書けるだろう。

 穴を狙いながら100万という数字や確率におびえつつ神に祈る準備はできたか? 僕はできていない。


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Lucky Game 80ゲイツ Xbox.com詳細ページ
デベロッパー:LuckySoft ジャンル:テーブル ゲーム 2011/08/23

 ゴルフとスロットを混ぜたようなゲーム。
 一人で運を競うことも、四人でパーティーゲームとすることも可能。
 100万の金を集めてすべてをアンロックしよう。目からハイライトを消して。
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コメント

あ、あんた鬼や!

いえ、鬼ではないです。糞野郎ではありますが。
僕も仕事として引き受けたり、脅された場合は褒め言葉しか出ないと思います。人の子ですから。
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