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DLC Quest 特集

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「悪質ダウンロードコンテンツとかマジ死ねよ!」というゲーム『DLC Quest』

 ゲーム機もインターネット接続がもはや常識になり、次第にダウンロードコンテンツ(以下、DLC)というものが育ってきた。手早く言えば、ゲームの追加コンテンツをネット上で購入できるというもので、従来とは違ってディスクにもない要素だけを後から買うことができるのである。

 もっとも、DLCには反発を持つユーザーがいることは間違いない。単純に頭が固いだけというのもあるが、美少女キャラの水着を二千円近くで販売したり、レベルアップすることに金を取ったりするのに、抵抗感を持つのも仕方あるまい。

 ましてや、一部にはDLCの特性を逆手に取った悪質なコンテンツもある。例えば、もともと入っているゲーム内容を切り売りするようなもの、あるいはDLCを買わなければゲームに参加できないも同然であったり……。こういうことがあるから抵抗感が増え続けるのだ。

 そんなDLCに対する憎悪と疑念を濃縮させ、皮肉で包んだ一本のゲームが登場した。それがXbox360 インディーズゲームで配信された『DLC Quest』である。開発はGoing Loud Studios。

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タイトル画面

DLCという文字の意味を知る瞬間!

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これはあくまで風刺である

 尚、このゲームをはじめる前に注意をひとつしておきたい。この作品はあくまで風刺であり、作中に登場する「DLC」とはゲーム内コインで買うものであって、現実に金を払う必要があるわけではない。よく留意されたし。

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一発目から皮肉

 さて、ゲームをはじめると矢印でお姫様と書かれた人が、これまた同じく矢印で悪者と書かれた人物にさらわれる。そして助けねばならないらしいとういことがまた矢印で書かれる。初っ端からやっつけで、典型的なゲームに対する皮肉めいたオープニングである。

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右にしか動けない

 そんなわけで姫を助けに行こうとしたのだが、なぜか右にしか動かない。そもそも音がなにもない。だいたい自分のキャラクターがアニメーションせず、滑って移動しているではないか。おまけにジャンプもできないじゃないか。いったいどうなっているんだこのクソゲーは。

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うさんくさい野郎と遭遇

 などとブツクサ言っていると、商人であるNICKELに遭遇。「お姫様を助けてよ!」などと言っているが、こんな状態ではとても助けられないだろう。どうしろというのだと言いかけたところで、コイツは敵への対抗手段としてDLCを売ってきたのだ。

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DLCのオンパレード!

 そして開いた画面がこうだ。アニメーションパック、ポーズメニューパック、ムーブメントパック、オーディオパック……! そう、この『DLC Quest』はゲーム中の音・ジャンプ・ポーズなどあらゆる要素がDLCでロックされている。つまり、ゲーム中で集めたコインを払わなければ何もできないのだ。

 これできちんと理解していただけただろう。再度言うが、このゲームはDLC商売が当たり前になってきた今を風刺するためにあるゲームなのだ。売っているDLC、DLCの説明文、登場人物の台詞! すべてがジョークだ。

 特に、オーディオパックの説明文は最高だ。次に引用したのが全文である。

A whole new sense to experience! There are no refunds for this item.
  (意訳):まったく新しい経験! このアイテムは払い戻しができません。

 あって当然のオーディオパックの説明文がコレだ。何が新しい経験だ! 音じゃねーか! 死ね! ダウンロードコンテンツに溺れて死ね! ……と、実際にこんなものが販売されたら言いたくなるような皮肉具合。これがなんとも心地よく笑える。

 ちなみに、どのDLCにも「払い戻しができません」の一文が入っており、これだけで心底笑えるようになってしまう。金に関することがきっちりしているのはまったく悪いことではないが、それにしてもいい皮肉だ。

貴様を待ち受ける実在DLCっぽいDLC!

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ようやくまともになった

 これでようやく音が聞こえ、左にも移動できるようになり、ジャンプができるようになり、きちんとアニメーションするようになってスッキリし、姫を助けに行けるわけだが、物事はそう簡単に進まない。いや、DLCを売る側がそう簡単に進めさせてくれない、が正確か。

 主人公の前には、行く手を阻むさまざまな障害がある。そして、解決するにはもちろんDLCが必要なのだ。そんなわけで次第に販売される品が増えていくDLCだが、中にはどこかで見たことのありすぎるものがある。その例をいくつか紹介していこう。

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色々とアンロックされていくDLC

 まずは「馬の鎧DLC」。クソ高いだけでなく、馬の見た目が変更されるだけというどうしようもないものだ。馬は何もしてくれないただのアホである。まったく、こんなクソDLCが現実にあったら、脳の血管がぶち切れて即死するじゃあないか。

 ……と言いたいところだが、なんとこのDLC、『The Elder Scrolls IV:Oblivion』で実際に出た「Horse Armor Pack」のパロディなのだ。Destructoidという海外サイトで「Xbox LIVEの最もばかげた有料ダウンロードコンテンツ 9選」というものに選ばれたほどファックな一品である。

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剣を作るのはいいのだが……

 また、冒険を続けていくと剣が必要になる時が出てくる。近くの人物に話しかけると、剣を研いで作るといいと言われるわけだが、100万回くらいボタンを連打しないといけないのだからたまったものではない。

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わざとDLCを買わせるようにしやがって

 そんなあなたを救済するのが「TIME IS MONEY PACK」! ボタン連打回数が驚くように減り、あなたのゲームライフをサポートするのである。いや、これなら最初からボタン連打回数を減らせよクソが。などと怨まれること間違いなしなDLCである。まったく、こんなクソDLCが現実にあったら、憤死するじゃあないか。

 ……と言いたいところだが、なんとこのDLCも、『Skate 2』の同名DLCのパロディなのだからうかつなことは言えないものだ。

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なんだこのFFに出てきそうなファッキンパツ野郎は

 そして、剣を手に入れゲームを進めようとすると、訳のわからない金髪野郎が出てきて行く手を阻む。なんでもこいつが言うには、事前にゲームを予約して手にいれたDLCがないと行けないそうなのだ。予約をしていないと遊べない部分があるだなんて、たまったものではない。

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予約特典DLCも買える

 そんなあなたを救済するのが「PSYCHOLOGICAL WARFARE PACK」! 予約特典といいつつ店で買ったが、それは現実でも同じことだろう。手に入れられなかったらヤフオクなりで買うしかないのだ。そして、プレイヤーからは「中古対策で面倒なことをしやがって」と怨まれること間違いなしなDLCである。まったく、こんなクソDLCが現実にあったら、衝動的にコントローラーを飲み込んで自殺してしまうじゃあないか。

 ……と言いたいところだが、なんとなんとこのDLCも、『Battlefield 3』の予約特典DLCのパロディなのだからうっかり罵倒してしまった日にはとんでもないことになるだろう。リアルと虚構が近すぎる!

DLCへの皮肉を噛み締めたい人に

 こんな形で、実在のゲームDLCを皮肉するような内容にもなっている。同時に、DLCのアンロックはゲームを進行させるためのアイテムにもなっているわけだ。要は、作中のDLCを買うということをゲームの攻略に結びつけたなかなかいいアイデアによってゲームは進行するのである。

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ゾンビも出てくるよ

 とにかくコインを集めて買うDLCに笑うゲームで、冗談しかない。深いゲームシステムもなければ、これといって躓く部分もないだろう。アワードシステムやマルチエンディングシステムもあるが、本当に底が浅い。30分もあればすべてクリアできるはずだ。

 尚、全編英語で構成されているが、中学生が辞書を持っていれば読める程度には簡単な内容だ。長文もないし、そこまで難しくはなかろう。もっとも、DLCへの予備知識があったほうがいいのは確かなのだが。

 やはりDLCに溜めていた鬱憤はいつか晴らさねばならず、その風刺をゲームで見事に作り上げたという、シニカルで笑える雰囲気がたまらない見事な一作であることは間違いない。

○ DLC Quest レビュー
http://hakotossdm.blog42.fc2.com/blog-entry-1171.html


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DLC Quest 80ゲイツ Xbox.com詳細ページ
デベロッパー:Going Loud Studios ジャンル:キャラクター アクション 2011/11/02

 ダウンロードコンテンツに対する風刺がたっぷりの2Dジャンプアクション。
 DLCを買わないと音もでないしジャンプもできませんよ! 色々買ってね! お金落としてね!
(尚、ゲーム内DLCを買うにはゲーム内で集められるコインが必要なだけであり、現実のお金は必要ありません。どこかと違って良心的ですね!)
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コメント

抑圧に対してユーモアと創造力で立ち向かうことは素晴らしい。
こういう姿勢はあらゆる場面で自分も見習わなければ。

これはいいセンスw

BF3の方はPhysical Warfare Packで
こっちはPsychological Warfare Packで
微妙に変えてるのがなんともw
心理戦ってw

>18:14:31の方
ああ、微妙に違いましたね。同名と書くと誤解を招きそうなので修正しておきました。
ありがとうございます。

モバゲは本当にこんな感じだから困る
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 休日にWebを巡回していると色々見つかったので書き留める。
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