Fallout: New Vegas 23 Old World Blues Part2

前回までのあらすじ

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 不思議なブルースに惹かれ、思わずビッグ・エンプティへ向かってしまった僕。だが、いきなり脳や背骨や心臓を抜かれるというとんでもねえ挨拶をされた挙句、コミュニケーションのヘタクソなロボット科学者たちに、Dr.モビウスを倒せと命令されてしまった。

 まったく困ったものだが、自分の脳はどうもDr.モビウスが持っているらしい。脳を求めてさまようゾンビのように、ヤツから自分を取り戻さなければならないようだ。

○ Fallout: New Vegas 22 Old World Blues Part1
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科学者たちのマヌケさと哀愁

 さて、行くべき場所はわかっているものの、まずは探索の前にシンク・タンクの科学者たちと話をすることにした。なんだか知らんがこいつらが気になって仕方ないのである。

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ただのロボットではあるのだが……

 それにしてもコイツらはやたらと個性が際立つ。Dr.オーと名前を間違えられる(「0」を「O」と読まれてしまうらしい)ことを気にしているDr.ゼロ、発声装置が壊れており妙な雑音しか出せないDr.エイト、高校時代にいじめられたことを引きずっていて人をすぐに共産主義者と罵るDr.ボロス、女子ではあるが変態的な嗜好が見て取れるDr.ダラ。そして、頭の固い科学者としか言いようがないDr.クライン。

 なんだか知らないが、こいつらは見た目は同じなのになぜか愛嬌を感じて仕方がないのだ。その上、こちらのことをバカにしきっているのに違いないが、不思議と笑える。画一的なのにやたらと魅力的なのだ。

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機械だが人間ではある

 連中の人間らしい部分は脳みそだけだが、それぞれの部屋からは趣味というものが見て取れる。Dr.ダラの部屋には彼女の好きなテディ・ベアがあるし、どうにも人間臭い……、いや、脳があるので人間なのだろうが。

 こんな彼らが人間味溢れ人を惹きつける存在に見えるのは、やはり声優やテキストの巧さもある。ただ、彼らの境遇という要素も忘れてはならないように思えるのだ。

 ドクターたちは機械に近いのに、生物のような論理的でない掛け合いをも見せてくれ、このマヌケさが笑える。ただ同時に、生物のようなのに機械であるという悲しさもあるのではないか。彼らはこのビッグ・エンプティに閉じ込められて、ひたすらに科学の発展を目指さなければならない。これはおよそ生物には出来かねない無茶で厳しい領域であることも間違いない。

 科学を追い求め機械の体になったものの、生物的なマヌケさは抜けきらない。そんな生物としての存在であることも間違いないのに、彼らの偉大なる目的は機械となって科学を追い求めること。彼らは生物としても機械としても実に中途半端で、このどちらにも手の届ききらない辛さを持っているように思えるのだ。

 体を捨て科学の発展を求めた彼らだが、果たして本当に答えにたどり着くのだろうか? いやそもそも、戦争のために作られたこの施設で、いったいなんのために研究を続けるのか? 生物なのに機械のように実験をこなし、機械なのに生物としての性を乗り越えられない。彼らはこんな哀しさを内包しているように見える。

 もっとも、部屋中にメンタスが落ちていることからわかるように、彼らはこの脳の活性化を促す薬物を常用しているようだ。そんなわけで、脳をうまく操れるのでこれといった苦痛というものはないのだろうが、どうにもこの笑えるマヌケさの影に、押し殺している感情があるように思えてしまう。

 とはいえ、それは彼らが望んだことでもあるのだろう。今回はそんな同情ばかりもしてはいられない。気になっても無視をするしかないのだ。……本当に彼らがそれでいいのならば。

「Old World Bules」には解決が山ほどある

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なつかしいエリヤさん(画像は「Dead Money」より)

 それはともかく、話を聞くと他にも色々な情報を得ることができた。実は自分以外にも訪問者がいて、それはどうも「Dead Money」で悪役として登場したエリヤだったようだ。そいつはここで研究成果を盗んで脱出したようだし、なんとその他にも逃げたやつとして他の運び屋がいるそうだ。このビッグ・エンプティ、なんだか結構ザルだな。

○ Fallout: New Vegas 16 Dead Money 前編
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 Dr.ダラによると、その運び屋は人を探していたとのこと。どうも話によると僕を探しているようで、なんだか平穏ではなさそうな感じ。ついでにドクターたちがメモリを封印するほど危険な質問をされたそうで、これが次回のDLC「Lonesome Road」に繋がるようだ。

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こいつが諸悪の根源

 おまけに、モハビに蔓延る害虫である「カサドレス」やヘビなのに犬に見える「ナイトストーカー」を作ったのはDr.ボロスのようだ。彼は、厳重な警備なのでここから逃げ出すはずがないと自信満々だが、外の世界はあの気持ち悪い羽音でいっぱいである。つまるところ、外の化け物たちはほとんどコイツが作ったというわけだ。やってることはとんでもない迷惑だが、どうもこいつらはマヌケで笑えてしまうのが弱る。Dr.ボロスが肉体を持っていたら撃ち殺していたところだが。

 ……とまァ、この「Old World Bules」では、モハビのあらゆる秘密が暴露されていくので驚きだ。「Dead Money」のエリヤが信じられない技術を持っていたのはここから盗んだからだし、カサドレスのような化け物がモハビにやってきたのはDr.ボロスが作ったからだし、今までいくらか話は出てきたが謎の“もう一人の運び屋”についての伏線も出てきたのだ。

 確かにこれらは今までよくわかっていなかった部分で、こうしてカバーしてもらえると実にありがたい。特に“もう一人運び屋”については、色々と話が出てくるものの実態がよくわからなかった。だが、エリヤとも関係があって、しかもこちらを昔から追っているとなると、なんだか深い事情がありそうだ。

ビッグ・エンプティを探索

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シンク・タンクを出て冒険へ行こう

 さて、科学者の座学もそろそろいいだろう。Dr.ダラも言っていたが、やはりフィールドワークをせねば研究は進まない。目的はX-2アンテナとステルススーツを獲得することだが、他のクエストもあるのでそれをちまちまとこなしつつ、観光もして大本の目的を達成していこう。

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脳無し野郎ども

 外に出てさっそく第一村人を発見。ああ、こいつもロボトミーされた同士だ。ドクターによれば彼らは人形になって、清掃作業員として働いている。諸君ご苦労、これからも掃除を……と挨拶する前に襲い掛かってきたのだからたまらない。

 また、Dr.ボロスが作ったらしいサイバードッグにも遭遇。こいつも攻撃を仕掛けてこないかと思いきや、ためらいもなしに敵なのだから困ったものだ。あいつら、自分の作ったものをロクに操縦できていないんじゃないのか? と思ったが、それはカサドレスなんかで実証済みか。

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荒野だが妙な景色が多い

 ビッグ・エンプティは荒野ばかりが続いているものの、赤いクリスタルのようなよくわからない結晶があったり、太いパイプがたくさん繋がっているのが目につく。どうも科学技術が残っていることは間違いないようで、建設物も何かの研究所ばかりである。中に入るとその様子が伺える。

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ロボ・スコルピオンはカッコいいな

 すると、Dr.モビウスの声がどこからともなく聞こえてきた。はじめはスピーカーの放送だと思っていたのだが、なんとロボ・スコルピオンから聞こえてくるものだったのだから驚きだ。ここまでしてビッグ・エンプティを侵略する理由はなんなのだろうか?

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エリヤのいた痕跡

 他の施設からは首輪爆弾のついたグールたちを発見した。ここは戦前から実験場として利用されていた場所らしく、エリヤがここを見つけた結果に首輪爆弾の技術を得たようだ。まったく、このせいで他の場所でも奴隷が当たり前のように使われるようになったのだろうし、傍迷惑な技術を作りだしたもんだ。

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村のようではあるが……

 その後もしばらく探索を続けると、ビッグス村という場所に到着した。唯一研究施設ではない場所で驚いたが、戦前の科学者たちが住んでいたのだろうか?

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唯一人間臭さが残る

 家はどこも廃墟になっていたが、残り香のようなものはあった。ベッドにかわいらしくテディ・ベアが並んでいたり(まさかテディが好きなDr.ダラの家か?)、特定の機械ばかりがあったり、本が山ほどある家だったり……。もしかして、ここはシンク・タンクの科学者連中が、まだ肉体を持っていたころに住んでいた場所なのか。

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ロボトミー以外のペットも飼っていたわけか

 また、家の外には犬小屋があった。今はミニデスクローが住んでいて笑ったが、なんでもここは「ゲイブ」なるやつの家だったそうだ。クエストでここの皿を持っていく必要があったので拾っておいたが、既に肉体を捨てたヤツらにこんな思い出の品は必要なのだろうか。

たのしくゆかいな仲間たち 若干うるさいが

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トースターが一番笑える

 さて、色々と探索をしている最中で様々なホロテープを拾うことになったのだが、なんでもこれはシンク・タンクの部屋にある家電たちを動かすもののようなのだ。いったん家に戻り使ってみたところ、ブックシュートやらライトスイッチが喋るわで笑えるのなんの。

 ブックシュートは「戦前の本が思想を植えつけてくる!」などと叫んで白紙にする共産主義者の先導撲滅活動を行っているマシーンで(おそらく作ったのはDr.ボロスだ)、ライトスイッチ女はふたりでこちらを取り合ってくるし(これはDr.ダラの制作か?)、トースターは「俺の加熱コイルに世界よ震えろ!」と叫ぶ熱血バカで、おまけに自分のコイルで世界を燃やそうと企んでいるのだから爆笑。既に世界は核の炎に包まれたと教えたら、ものすごくしょんぼりしていた。ユニークすぎて笑いが止まらない。

 おまけに彼ら、家具としてもステータスを上げたりで優秀なのだから驚くものだ。どうも科学技術がかなり進歩していたのは間違いないらしいが、にしても、技術だけなくユーモアまで家具につけるとは。家電の進歩とはよくわからないものである。先進的な進歩は笑いをも産むのか?

○ Fallout: New Vegas 24 Old World Blues Part3
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