The Elder Scrolls V: Skyrim 24 狂王シェオゴラスとキャッチできない暴投ボール

素敵な都会、ソリチュード……のはずが

 思えばウィンターホールド大学に入ってすぐマグナスの目を見つけ、その対処をすることに走り回っていたらいつの間にかマスターメイジになっていたな……。そんなこんなで、僕は苦難を乗り越えてマスターメイジになったのであった。

 これからもまだまだ魔法の研究は続くというか、そもそも熟練者レベルの呪文すら使えない状況なので、ちまちまと勉強を続けていかねばなるまい。モロケイくらいには強い魔術師にならなくては。

 さて、大学のあるウィンターホールドはとにかくクソ田舎すぎてダメすぎるので、今回は他の街で家を探すことを目的に行動を開始した。あそこは物を売るのも一苦労なので、いいところに住みたいものだ。

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怖いけどいいね

 そんなわけで各地を回って物件を物色していたところ、泊まっていた宿屋で自分の顔がないことに気がついた! モロケイの怨念か何かかと思ったが、どうやらこういうバグのようだ。ああ怖え。けれどもあの怖い面があるよりはマシかもしれない。

 色々と物件を見て回った結果、新しい家はソリチュードで買うことに決めた。ここは大学から近い上に、都会で店もたくさんあるのだ。

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街に入ってすぐに見るのがコレか

 さっそく馬車から降りて街に入ったところ、何やら人が集まっている。催し物でも行なっているのかと思いきや、ロッグヴィルという男の処刑を行なっていたのだ。うへえ、縁起が悪い。

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何度見てもさすがCERO:Zだ

 観客の反応はまちまちで、やっちまえと煽るやつからあまりにもひどいと嘆き悲しむ親戚まで幅広い。いったいロッグヴィルが何をしたのかといえば、街の首長であり上級王のトリグがウルフリック・ストームクロークに殺された際、ヤツが逃げるのを手伝うかのように門を開いたのだそう。

 そもそもロッグヴィルは熱心なタロス信者だったようで、となるとタロス信仰の禁止をしている帝国に反逆しているウルフリックを応援するのはわかる。が、ここソリチュードは帝国の力が強い自治領なわけで、ここに住んでいるということは反逆をしたいというわけでもなさそうだ。

 おそらく、帝国を信じてはいるもののタロスも信じており、その両方の思いがウルフリックを逃がすという行動に繋がったのだろう。もっとも、帝国側からすれば反逆首謀者を逃したことは問題なわけで、誰かを処刑してきちんと精算せねばならない。そもそも、帝国対反逆軍の内紛状態が長引いたのはロッグヴィルのせいでもあるわけで、殺されるのも已む無しといったところか。

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口の悪いババア

 街中は処刑の噂で持ちきりである。雑貨屋の店主なんかに至っては、処刑の日に来たんでしょうなんて嫌味みたいなことを言ってくる。まったく、せっかくの引越しなのに嫌な気分にさせないでくれ。

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なんという都会

 さておきこのソリチュードという街であるが、帝国軍の本拠地だけあって立派な都会である。店は雑貨屋・鍛冶屋・薬屋・市場だけなどに留まらず、服飾専門店まであるのだから驚くだろう。街中は植物も豊富で、色々な花が咲いている。

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コレのおかげで流通が発達してるのか

 それもそのはず、ここは海から様々な船が出入りしているので、各地から色々な商品が届くことになっているのだろう。さすがに帝国のお膝元だけあって、住むには申し分なさそうだ。街に蔓延する薄暗い雰囲気を除けば。

気がつけば狂人の心の中へ

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いきなり助けを求めてくるデルヴェニン

 さっそく家を買うため首長へ媚を売りに行こうとしたところ、デルヴェニンという人物から話しかけられた。こいつは「我が主は俺を見捨てた! 民も見捨てた!」などと言っており、思わず驚いた。ソリチュードの王は民を見捨てたのか?

 なんでも彼は、主から休暇の邪魔だとしばらく無視されているようで、なんともかわいそうだ。そしてその主はブルー・パレス、つまりソリチュードの城にいる古い友人を訪ねているそうだ。ということは、彼の主はソリチュードには関係がないということになる。しかし、お茶を飲み始めてから何年も経っていると言われたので驚く。いったいどういうことだ?

 とにかく説得してくれと強く頼まれたので、仕方なく了承することに。なんでもその人は、城の「ペラギウスの羽」という場所にいるそうだが、いったい何が待っているのやら。

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ペラギウスの羽というのは珍妙な

 立派な城へとお邪魔させてもらい、首長への挨拶を後にしてそのペラギウスの羽なる場所へと入ることにした。ここは鍵がかかっており、しかも危険らしいので人に頼んでも入れてくれないのである。まァ、女性にしつこく頼んだところ鍵を貸してもらえたが、ここに何年もいるというのはどういうことだろうか。

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掃除もされていない部屋なのか

 この部屋は立派な城と違い、埃だらけで蜘蛛の巣も張っている。様々な花が飾られている城の中とは大違いで、掃除すらロクにされていない。なんだここは。

 しばらくこのあたりを歩いていると、いきなり視界が暗くなった。おいおい、ロクでもないことに首を突っ込んだ臭いが強烈にするぞ!

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やたらと陰鬱なお茶会だ

 気がつけば、左右半分ずつ色の違う妙な服を着たおっさんと、冴えない顔色の悪いおっさんがお茶会をしている場所に飛ばされた。ここは一体どこなんだ? それにこいつらの会話はまったく噛み合ってないぞ。

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どういう格好だこれは

 しかも僕は妙な格好をさせられており、荷物もすべてなくなっていた。いきなりぶっ飛んだ展開になっているが、僕の頭が発狂してしまったのだろうか。

シェオゴラスは誰ともまともに会話できないようで出来るようでできないようで

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狂気のデイドラ、シェオゴラス

 とにかく状況を理解するため、左右半分ずつ色の違う奇妙な服を着ているおっさんに話しかけると、なんとこいつはシェオゴラスなのであった! 彼は狂乱のデイドラ(死なない邪神のようなもの)であり、本当に無茶苦茶なことを言ったりやったりすることしかしないのだ。元は秩序を司るまともなデイドラであったようだが、今やそんな面影はどこにもない。

 シェオゴラスは「蝶、血、きつね、切り取られた首… それとチーズ!」と意味がわからないことばかりを言っており、言葉の意味をまともに考えるだけでこちらが疲れそうだ。そうこうしていると、お茶会をしていた相手が消えてしまった。消えたほうの顔色が悪いおっさんは、狂王ペラギウス3世だというのだからまーた驚くことになる。

 狂王ペラギウス3世は、かなり昔の皇帝だった人物である。その名の通り狂っていることで有名になった男で、短期間の間に、恐ろしく太っていたこともあれば骸骨のようにやせ細っていたことがあったり、潔癖症すぎて召使により仕事をさせるためその場でウンコをしただとか(もっとも、これは嘘の可能性が高いそうだが)、訪問者にいきなり噛み付いたり攻撃を行い始め王座から退いたなど、本格的に深刻な病気の人のようだ。

 シェオゴラスはペラギウスを10年から20年も軟禁していたらしく、なんともイカれている。伝言があると伝えると、「私の時間は無限じゃないんだぞ! 本当は… 無限だ。ちょっとしたジョークだな」と怒っているんだか笑っているんだかすらもよくわからない。理解をしようとするだけ徒労と終わるだろう。

 とにかく休暇をやめて欲しいと言われたと伝えると、「誰がそんなことを? 待て! 言うな! 当ててやろう」と真面目に考えて一切関係のない人間の名前を挙げたと思いきや、「それともしゃべるグレープフルーツか!? どう考えてもそんなはずはないか。」とふざけてすぐに冷静に戻るからひどくて笑える。特に声優の演技がひどいので、これぜひプレイして聞いてもらいたいところだ。

 とりあえず休暇をやめてくれることはわかったそうだが、条件があるとのこと。それは「お前が出口を見つけてくれ」というものなのだから怪しすぎる。何か裏があるだろう。

 その予想は見事に当たりであった。ここはソリチュードの植物園ではなく、偽りの緑が茂った皇帝ペラギウス3世の心なのである。狂乱の中で人を殺めた人間の心とあれば、脱出も一筋縄ではない。そこでシェオゴラスは、ワバジャックの杖をくれたのであった。これを使って脱出劇を見せろというわけで、狂気のデイドラとはいえ抜け目はないようだ。

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狼は不安の暗喩か?

 まずは眠っているペラギウスがいる場所へと向かう。彼にワバジャックの杖を振るうと、いきなり狼が出てきたのだ。なんでもこれは彼の不安の表れらしく、更に杖を振って不安を消し去ってやれということらしい。

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不安がヤギになった

 すると、狼がかわいらしいヤギに変化した。ワバジャックの杖がこうして変化をもたらし、彼に安寧を与えている……というわけでもなく、単純に色々なものに変わるだけのようだ。

 次は山賊長が出てきて振ると子供のペラギウスになり、更にハグレイブン(気味の悪い魔女)が色気ある乙女になり、炎の精霊が焚き火になり……。

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彼を救えたのだろうか

 こうしてペラギウスは目を覚ますこととなった。なんだか無理矢理に不安を解消したような印象が強いものの、ここから帰るにはこれしかないのだろう。

こんなやり方でいいのか? と思うが、相手は狂気のデイドラであった

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わかりやすい図ではある

 続いては彼の悲しみを解消することに。彼の中では常に「自信」が「怒り」に攻撃されているので、杖で自信をでかくしてやるというわけである。

 これにより、ペラギウスは自分を愛することができるようになった。だが、自分以外のすべてを憎むことになったというのだから困ったものだ。確かに、無闇な自信の肥大化は歪みを生むが……。なんだか狂っている方向性を変えただけな気がしてならない。

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これまた妙な解決方法であった

 最後はペラギウスの母親に対するトラウマを解消するというものであった。彼の母親は“独特”だったそうで、ペラギウスに対し、周囲は常に危険で誰が襲ってくるかわからないと教育し続けたそうだ。結果、彼が歪む原因となったそうである。

 この場では、モンスターが二体、闘技場のような場所で戦っている。だが、そいつらを変化させても何も意味はない。よって、向こう側の観客席にいる人間を変化させて、この見世物自体を終わらせるという方法でクリアとなる。これは常に不安を与えていた彼の母親を排除したという暗喩なのだろうか。

 これで彼の歪んだ心を“直す”ことは終わった。シェオゴラスにそれを報告すると、治療したと言い方のほうが適切ではないかと指摘されたものの、本当にこれでいいのか? なんだか無理矢理に、彼の心を変えただけな気がしてならないが……。とにかく、僕が自由の身になったことは間違いない。

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かわいそうなデルヴェニンに笑う

 シェオゴラスも仕事に戻る気になったそうで、呼び出されたデルヴェニンも大喜び。もっとも、デルヴェニンが喋っている途中で無理矢理ワープさせられており、不遇なのはいつまでも変わらなさそうだが。

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本当にイカれたデイドラだった

 こうしてシェオゴラスは、僕にワバジャックとこんなくだらないダジャレを託してシヴァリング・アイルズに戻っていった。

「ニュー・シェオスに寄る事があったら、私を訪ねてくれ。イチゴのトルテをごちそうするぞ。一期一会のトゥルットゥー!」

 一期一会のトゥルットゥー……。ひどく下らないダジャレが何度も頭の中で反響する。ヤツのテンションの高さからすれば結構笑えるのだが、この苦笑いにも片足を突っ込んでいる感じはなんなのだ。しかし、あの狂乱の王は困っている僕の顔を見て、大笑いしているに違いない。

○ The Elder Scrolls V: Skyrim 25 狼の女王の帰還
http://hakotossdm.blog42.fc2.com/blog-entry-1220.html

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コメント

ウルフリックを逃がしたのではなく、トリグとの決闘に勝って普通に出て行っただけです
しかもトリグは若者で剣の自信もあり、ウルフリックはもう良い歳したオッサンなので
こんなオッサンくらい余裕で勝てるわーと決闘を受けてシャウトされて負けて死んだ
という完全にトリグの自業自得
ルールにしたがって行動した上級王との正当な決闘であり、文句のつけようのない正式なものであり
これを卑怯だと汚いだのテロだの反乱だのと抜かしてる帝国がいかに汚いかが現れています

「ロッグヴィルがウルフリックを逃した」という話はゲーム内の衛兵が言っていたセリフだと記憶しているので、そのあたりも含めて帝国側の印象操作的な感じ、という話でしょうか。
決闘の概念があるのははじめて知りました。トリグもマヌケですねー。

トリグとウルフリックの決闘ですが、ノルドの伝統としては確かに正式なものです。
ですが、スカイリムはまだ帝国領であり、帝国の法が適用されます。
帝国法では「決闘は禁止されている」はず。況してやソリチュードは帝国派です。
法を犯せば犯罪者であり、犯罪者と知っていながら門番が逃がせば処刑も已む無しではないでしょうか。
あと、ウルフリックのシャウトはハイフロスガーで学んだものだったはず。
「俗世の些事にシャウトを関わらせない」…グレイビアードの理念にも反しているのも問題では?
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