アリスマッドネスリターンズ 13 芋虫だって役立たずだ

火事を起こしたのはダイナではなかった

 弁護士のラドクリフの元へと向かったアリスであったが、「火事の原因が猫である」という調査結果をつきつけられた瞬間にワンダーランドへと来てしまった。崩壊するワンダーランドでは、何者かの声に導かれ、オリガミアリたちを助けながら山を登るアリス。サムライやらショウグンを倒しつつ、この奇妙なアジアンテイストの世界を進むのであった。

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巻物には適当な漢字が並んでいるだけ

 横スクロールアクションのミニゲームを超えたあとは、流れる巻物を渡って進んでいくことになる。「火」と書かれた部分あたるとダメージを受けるという、たいへんわかりやすいものだ。

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日本人形らしき何かとしか言いようがない

 泣いている日本人形のような気味の悪いオブジェクトまであり、ラドクリフの趣味の悪さが知れる。いや、これはアリスのほうが悪趣味なのか? ともあれ、現実世界で見たものを反映しているのは間違いあるまい。

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ただのダジャレだ

 また、ここでは「サムライ・インク・ワプス」などというひどいダジャレの敵ばかりが出てくる。サムライなのに墨ではなくインクなところが、外国人の想像する世界らしいというものよ。

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今度は陶器の滑り台か

 またもや滑り台で進んだ先にあるのは、燃えている扉。ここでアリスの記憶を取り戻すのも三度目だ。

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猫は無罪だった

 ここでアリスは重大なことを思い出した。弁護士のラドクリフは猫のダイナがランプを倒して火事を起こしたといっていたが、むしろアリスはダイナに救われたのだ。彼女はダイナと部屋にいたし、そもそもダイナが窓から逃げ出したことによって助けてくれたのである。

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火事の原因がいきなり変化したようだ

 しかも、ランプがあったのは書斎ではなく、アリスの姉であるエリザベスの部屋の前だった。つまり、火事の原因となるものはまったく別のものである。

 はたしてこの記憶が正しいのか疑わしいところだが、しかしこれを信じる以外にどうするというのか。ともあれ、今まで他人が言っていた調査結果などは一切信じず、アリスなりに真実へとたどり着かなければならなくなってしまった。そのためには、ひたすら記憶をたぐり寄せるしかないのだろう。

オリガミアリを助けて自分を救う

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リンチをよく見るゲームだ

 記憶の回収を終えて表に出ると、オリガミアリたちがサムライ連中にボッコボコにされているのを見てしまった。ところで今更気づいたのだが、このオリガミアリがサムライに虐げられているというのは、弁護士のラドクリフにアリスが責められていることの暗喩なのだろうか。

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芋虫に見捨てられて絶望しているらしい

 ワンダーランドを救うことはアリスを救うこと。よって、オリガミアリを救うことは自分を救うことでもある。そんなわけで彼らを助けると、芋虫に会うために鐘を順番で鳴らす必要があり、また音ゲーもとい目押しゲーをやることに。これも面白くないのでいい加減にしてくれないか。

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このヌメヌメは障害物だけでなく檻にも便利そうだ

 また、捕まっているオリガミアリたちもいたので、敵を倒して救出してやることに。彼らは芋虫に助けを求めているらしいが、現状はこんな有様である。はたしてヤツは何をしているのだか。

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汚しまくるのもいい加減にしろという感じだ

 それにしても、サムライといいヌメヌメのコールタールといい、ずいぶんとしつこくワンダーランドを汚しているものだ。サムライがラドクリフの象徴だとすれば、このコールタールの敵も外部の存在だと思われるのだが、いったいなんなのだろうか。

既に飽きてきたよこのゲーム

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「山の中に眠りしものよ」というのが気にかかる

 ようやくひと通りの救出を終えると、オリガミアリたちが“レピドプテラ”に祈りを捧げていた。レピドプテラとは鱗のような翼を持つもの、つまり鱗粉を持った蝶のことのようである。彼らは芋虫を信仰していたはずだが、考えてみれば芋虫も蝶に孵化するわけか。

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仕掛けは豊富だが長い

 今度は扇子の上やら火を吐く狛犬(?)の洞窟を進むのだが、それにしても長い! アクションステージが本当に長い! 勘弁してくれよと弱音を吐きたくなるくらいに長いのだ。こちとら物語や世界観光を目当てにやっているので、こんなにアクションはいらない。しかもあまり面白くない!

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しかしやっていることは同じ

 そんな弱音を吐くプレイヤーを想定してか、2Dジャンプアクションやら9パズルやらのミニゲームが挟まってくる。が、これも面白くないんだよてめえ! 本当に勘弁してください……。

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エロい化け物とカエル

 どうもこのゲーム、飽きさせないようにギミックを豊富に入れているようなのだが、そもそもゲーム全体の方針が「アリスの世界観を見る」というものだから、アクションステージ自体が余分であるのだ。このあたり、何かを勘違いしているのか、あるいはわかってやっているのか。せめてアクションステージをもっと短くしてくれないと泣く。

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もういい加減にしてくれ

 その証拠に、2Dジャンプアクションステージが第三章だけで3回も挟まるのだ(道中のおまけを含めると4回)。しつこい! あまりにもしつこい! このミニゲーム開始時にストーリーが少し語られるのだが、そんなのはどうでもいい。余分なミニゲームを消せ!

芋虫は解決策を教えてはくれないが、目標だけは指し示す

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これで余分なミニゲームとはおさらばだ

 文句を垂れながら進めたことで、ようやく山頂に辿りつくことができた。いやしかし、この第三章は特に長かった。

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いたのは偽物

 だが、山頂にいた芋虫はただの作りものであった。アリスは思わず愚痴を言うも、すると芋虫の声が聞こえてくるではないか。なんでも中に招待するようだが……。

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手荒い招待

 すると、足場が崩れて地下へと強引に連れていかれた。強引なお誘いである。

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道理で声しか聞こえないわけだ

 そして中にいた芋虫は、なんと繭になっているのであった。これで芋虫がオリガミアリたちを助けに現れなかったこと、そして芋虫のことをレピドプテラと呼んでいた理由がわかった。変態する最中だったというわけか。

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芋虫はただ助言を与えるだけ

 アリスは必死の思いで芋虫に助けを求めるが、繭になってしまった彼は何もしてくれるわけがない。唯一くれたアドバイスといえば、アリスが正気を失ってワンダーランドが消えてしまうのならば、逆に自分を救えば世界も救えるのだというものであった。

 そして、芋虫は行く先を示してくれる。第二章で出会った大工は、あまりにも強大すぎる問題に逃避行動を取ってしまった。当然、それはアリスの精神状況の現れでもある。よって、アリスは逃げずに現実を受け入れなければならないようだ。

 具体的にどういうことをすべきかといえば、前作でアリスが打ち倒した“恐怖”の象徴である赤の女王に会わなければならないというのだ。例え、彼女がどんなにおぞましい姿であったとしても──。

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またもや崩れる世界

 こうしてこの世界もまた、崩れて行ってしまう。芋虫は最後に、アリスもまた女王を愛していたのだと言葉を残した。

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ここはどこだ?

 そして、アリスはまた現実へと引き戻される。

○ アリスマッドネスリターンズ 14 ワンダーランドの壊れた中心地区へ
http://hakotossdm.blog42.fc2.com/blog-entry-1268.html

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