“アイテム収集実績”があまりにつまらないので、なぜつまらないかを考えて現実逃避をしていた

収集実績を埋めるのが本当に、つらい

 先日『アリスマッドネスリターンズ』をクリアしたあと、実績を埋めるために収集アイテムを集めていたのだが、この収集アイテムを集めるのが実に苦痛だった。しんどすぎる。

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記憶集めやら瓶集めは本当に面倒くさい

 これはあくまで僕の個人的な感情だと思っていたのだが、そういえば「収集実績が辛い」という意見はよそでも散見されるものであった。となると、普遍的に嫌な理由があるのではないだろうか。反論もあろうが、今回はそういう前提で話を進めさせていただく。

 今回はその収集実績の問題点を考えたいのだが、まずはこれがどういうものかを説明しなければならない。この手のものはXbox360の実績やらPS3のトロフィーで設定されているような、システム側で補強されている副次的な目標である。具体的には「ステージ中に隠されたアイテムをいくつ(あるいはすべて)手に入れろ」というものだ。

 これらは基本的にゲーム本編にはあまり関係なく、集めるとおまけ要素があったりなかったりするという程度のものである。しかし、用意されている以上は制作者側も遊びの一環と考えているのだろう。だが、それが面倒で仕方ない。

そもそも収集実績が苦痛に感じるのはなぜか

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集めるのがただただ苦痛だったが実績は1000に

 まずは、今回遊んだ『アリスマッドネスリターンズ』の例で考えてみよう。このゲームでは物語に関連する「記憶」といったものや、キャラの情報を知ることができる「瓶」を集めることになる。そして、すべてを回収するとアートワークスが見られるようになるのだ。

 “ステージ中に転がっているアイテムを探して報酬を得る”という意味においては、何もかも間違っていない構成だ。だが、実績を開けるためにこれを集めようとすると、いきなり退屈になる。なぜか?

 おそらく問題になるのは、ゲームの大規模な目的ではなく、集める過程が単純な作業で、報酬が軽いといった部分だろうか。当たり前だが、実績のためにしぶしぶやっているオマケなのだから楽しくないわけである。普通であれば、ここでやめてしまうだろう。

 しかし、「報酬が嬉しくないから苦労をしない」というのは単純明快だが、それにしてもなぜ収集実績だけにこんな拒絶感を覚えるのか。他の実績だって面倒だったりするし、もらえるものは結局のところ実績のアンロックだけなのだから、むしろ追加要素のあることもある収集物のほうが報酬が大きいではないか。

 そう考えると、収集実績というものはむしろ、苦労が他より圧倒的に多いから嫌気がさすということになるだろう。ここに気をつけて見てみると、おそらく収集実績というものの欠点が見えてくる。

収集要素はあくまでオマケでしかない

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『アリスマッドネスリターンズ』の場合、本筋はストーリーである

 そもそもゲームはプレイヤーに目的を与え、それをルールの元で遂行させ、報酬を与えるわけである。RPGであれば敵を倒せば物語が進み、パズルゲームであれば成否判定やスコアがプレイヤーを評価し、対戦ゲームであれば勝敗が決まる。ゲームというのはこの過程と報酬が楽しいのである。

 一方、収集実績というものを考えてみると、報酬はまだしも過程というルールの整備が足りていないように思える。基本的にアイテムを集めるだけであって、適当なお使いでしかないのだ。捻りもなければ何もない。しかも、マップが広いゲームはむやみにアイテムを配置できてしまうからタチが悪い。

 更に、収集実績には大きな問題がある。それはアイテムを集めることには最適化されていないことが多いということだ。これがせめて解決していれば、苦痛も和らぐのだが。

 今回の『アリスマッドネスリターンズ』を例に考えてみよう。これは物語がメインとなっているゲームのため、アイテムの収集だけを目当てにプレイすると問題が多い。まず、ムービーシーンが多いということや、関係のない戦闘を越えていかなければアイテムに辿りつけなかったり、あるいは章選択があってもどこになんのアイテムが残っているか非常にわかりにくいということが問題になる。

 つまり、ゲームは本来の目的(『アリスマッドネスリターンズ』の場合は物語)を楽しむために構成されているわけで、収集アイテムなどを集める遊び方はほとんど考えられていないのだ。よって、収集アイテムだけを取ろうとすると、途端に問題が発生する。本来は考えられていない副目的をメインに据えて遊ぶことになれば、面白かったり快適に遊ぶ仕組みが用意されていないのだから、つまらなくなって当然だろう。しかも、そんな状況なのに収集品の数は多くなりやすくて、より苦労が倍増するわけだ。

 だからこそ、収集実績はつまらないだけではなく、不快感を覚えてしまう。報酬が他と同じか、もしくは少しくらいは多かったとしても、ルールが整っていないからこそ苦痛が多いのだ。整っていない道を走れば車が揺れる。そのくらい当たり前のことだ。

オマケはメインになることができないというジレンマ

 これを解決するには、“収集が主な目的であり最終的なゴールであるゲーム”にすることが必要である。例えば、世界に散らばったいくつかのアイテムを集める必要があり、そのひとつひとつにストーリーがついていたり、考えられたルールがついているとか、だ。「ドラクエ3」のオーブ集めみたいなものだろうか。

 だが、おそらくそれは収集実績と呼ばれることがないのだろう。一番最初の時点で「基本的にゲーム本編にはあまり関係なく、集めるとおまけ要素があったりなかったりするという程度のものである」と言っているように、副次的な目的でない収集要素だなんて、“ゲームにおけるメインの実績”にしかならないわけだ。

 よって、収集実績はどこまで行っても副次的で、しかも整備に手をかけられない面倒で厄介な存在であるからこそ問題なのである。制作側がどんな意図でこれらを配置しているかはよくわからないが、おまけ的につけている限り、プレイヤーは収集実績を遊ぶ際において苦悩することになるであろう。せめて「どこに何が何個残っている」といった設備が整っていればいいのだが、はたして、オマケ程度のものにそこまで力を注いでくれる開発ばかりになるだろうか?

 さて、長々と書いたが、結局のところ僕の本音はたったこれだけである。「もうYoutubeで動画を見ながらアイテムを集めるのは嫌だッ!」。
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