ファイナルファンタジーXIII - 2 クリア後記 02 物語編

FF13-2のあらすじ

 『ファイナルファンタジーXIII - 2』(以下、FF13-2)の簡単な紹介を済ませておこう。今回は物語編だ。当然のことながら、内容にはネタバレを含む。

 FF13-2の物語は無論前作からの続きである。仲間たちと一緒に世界を、そして妹であるセラを救ったライトニングであったが、いつの間にかその姿は消えていた。そして、世界の人々は、彼女が犠牲になって世界を救ったと思い込んでいるのであった。

 しかし、妹のセラだけは、ライトニングは生き残っていたはずだと考えていた。彼女の頭の中ではおぼろげながらライトニングの笑顔が脳裏に浮かぶものの、その行方はわからなかった。

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時のない世界でずっと戦っているふたり

 さて、そんなライトニングは、ヴァルハラという時から切り離された世界にいたのであった。そこで歴史を狂わせようとする黒い騎士、カイアスと戦い続けている。なんでも世界を救ったあの日、混沌に飲まれてこの世界に飛ばされてしまったそうだ。

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そして今回の主人公のふたり

 だが、ライトニングがひとりで戦っていてもカイアスには勝てないのであった。なんでも現代にもいるカイアスを攻めなければ、ヤツは死なないというのだ。そのため、ライトニングはヴァルハラに来たノエルをセラの元へ送り、ふたりでカイアスを止めるよう頼むのであった。

 セラは姉に会うために、ノエルは人類が滅んでしまった未来を変えるため、お供のモーグリと共に時を超えた旅をはじめる。改変されてしまった歴史を元に戻し、世界を平和に導くために。

前作キャラも当然のように歴史の改変をする

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前作の続きではあるが、前作をやっていなくても大丈夫だろう

 以上がFF13-2のあらすじとなっている。相変わらず勧善懲悪のファンタジーで、敵も歴史を改変しようとしているが、「自分たちは正しいからセーフ」という正義を振り回す話になっている。ただし、前作よりはよくわからない用語が減っており、話がわかりやすくなっているか。

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パラドクスを解消していくことに

 ノエルとセラは各時代を移動し、様々な場所で様々な人の協力を得て、歴史の歪み“パラドクス”を消していくことになる。時空の歪みはモンスターの形として現れたり、世界の奇妙な変化として現れるだろう。

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登場人物はあまり多くない

 冒険の最中には、それぞれの場所でさまざまな人物……に出会うつもりだったのだろうが、正直なところあまりこれといった登場人物は出てこない。当たり前だが、歴史を何百年も移動するので、それに対応できるのはごく一部になってしまうのだ。また、時間の違う同じ場所を何度も行き来する設定のせいか、同じマップが多く(しかも前作のマップがいくつもあるため)スケールは却って小さく見えることも。

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前作キャラも一応は登場する

 そして、物語の最中には前作のキャラも登場する。彼らは彼らなりに世界の異変を直そうと活躍しており、一緒に行動できずとも世界を救う仲間なのだろう。とはいえ、やはり登場するのは一時的なものである。

何が足りないって尺が足りない

 さて、こんな物語ではあるものの、今回は前作に比べるとやや問題が多く見られるように感じられた。方向性自体はほとんど変化していないし、前作と同じく中高生向けのオサレ・ファンタジーである。『時が視える』なんてことをカギ括弧付けで言ってしまうのも相変わらずだろう。

 本作で問題が見られるのは、例えば序盤の導入である。いきなり未来からやって来たノエルは、セラと一緒に旅に出ようと声をかけるわけだが……。通常あれば、ここで疑り深くなるのが普通の人間である。が、彼女は割とあっさり信じてついていってしまうのであった。

 このあたり、例えばノエルがライトニングの私物なり合言葉を渡すようなシーンがあれば、話に説得力が出るのだが、セラは大して疑わずに(一応は疑うシーンはあるのだが、実に軽いものだけで)ついていってしまうのである。これでは頭の軽いバカに見えてしまうではないか。いや、実際にそうならいいのだが。

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実はヒロインの立場にいるユール

 また、今回は「時詠みの巫女」という未来を見る少女のユールが登場する。彼女はノエルの大切な人物であり、同時に敵でもあるカイアスの行動目的のひとつでもある。

 そんなユールは、物語の中盤(AF400年)あたりに死んでしまうことがある。これを見たノエルは当然のように悲しむわけだが、その時点ではまだプレイヤーがノエルとユールの関係をよく知らないため、あまり衝撃的に映らなかったりしてしまう。また、彼女が死ぬのは主人公たちが歴史を改変したせいらしいのだが、その因果関係がきちんと説明されないためになんとも言えない雰囲気が漂う。

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物語を追っていて疑問符が浮かぶ場面も

 そして、カイアスの行動原理やら、歴史を改変することによって世界がどう変化するかの説明が足りていなかったりもする。また、途中で裏切り者が登場するのだが、なぜ裏切るのかの理由付けが物語だけでは表現されていなかったりと、どうもきちんと話をすべて書ききれなかったような部分が目につくのだ。

 とはいえ、これらはほとんどが些事である。尺が足りなかったと思わせられる決定的な場面は、やはり次の一点に集約されるだろう。

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あからさまな尻切れトンボ

 それは、ラスボスを倒しても物語が途中で終わり、「To Be Continued...」と出てしまうということ。僕にはこれが、尺の足りなさを物語っているようにしか見えなかった。

ついでに足りないのは通っている筋か?

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パラドクスといってもあまり凝っているわけではない

 しかし、一応はパラドクスエンディングやシークレットエンディングというマルチエンドのようなものが用意されている。歴史の変え方によっては世界が色々変化するということのようだ。

 ……が、どれもオマケ程度であり、ものによっては設定に破綻が生じたりもする。このマルチエンドも選択性を増やそうとした結果なのだろうが、やはり一本道のメインストーリー以外は重要視されていないという証左にしかなっていない。

 また、時に関する話にも綻びが見られる。例えば、一度はスノウと合流するセラたちなのだが、そのステージをクリアすると別れなければならない。その理由として「ゲートは各人で別々の道になっている」というものがあるのだが、とあるパラドクスエンディングではスノウとセラが普通に時間移動をしていたりと、よくわからないことになっている。

 他にも、歴史はひとつに収束するという話なのにパラドクスエンディングが存在していたり、あるいは歴史を変えた過去は消えるはずなのにあまりその描写がなかったり……と、このあたりは説明が足りていないだけなのかもしれないが、物語を見ただけでプレイヤーが問題なく理解することはできず、事足りているということはないだろう。

 そんなわけで物語にも問題を抱えているわけだが、それでも個々のシーンを見てみれば悪くないものなのである。きちんと雰囲気は出ており、エンディングを見て泣いたと言う人がいてもなんらおかしくないのだ。

 だが、当然のように僕はあまり楽しめなかった。その理由は今までこの妙なストーリーのせいだと思っていたのだが、どうもキャラクターのほうに問題があるように思えてきたのだ。

○ ファイナルファンタジーXIII - 2 クリア後記 03 キャラがうさんくさい編
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