ファイナルファンタジーXIII - 2 クリア後記 03 キャラがうさんくさい編

sera_zenshin.jpg

FF13-2の主人公のセラに耐えられない

 FF13-2のクリア後記もこれで最後である。今回に書くことは、僕がFF13-2を素直に楽しめない原因はキャラにあるのではないか? ということだ。

 さて、まずは右にある本作の主人公「セラ」の画像を見てもらおう。この画像はDLCで配信されている水着姿なのだが、これを見てどういった印象を抱くだろうか? かわいい・劣情を催す・エロい……といったものがあるだろう。

 僕はこのキャラクターにこれといった興味がないので、特に思うことはない。むしろ、FF13-2にこういった性的な要素を持ち込むことに驚くくらいだ。しかし、よくよく考えてみれば、元々セラの衣装はそんな感じだった気がしないでもない。

 ともあれ、ゲームを実際に遊んでみると、このセラというキャラクターが気味悪く感じて仕方がなかった。特に声が耐えられず、耳の奥に鉄パイプを突っ込んで掻きむしりたくなるほどであった。だが、声優の方が下手なわけでもないし(むしろ、人気アニメ『けいおん!』に出ているような方だ)、容姿も気持ち悪いといったら失礼どころの話ではない。それなのになぜか?

 これを単なる僕の勘違いだと処理しても良かったのだが、意見を漁っているうちに腑に落ちる話を読むことができた。

やはり先人が既に指摘していたのであった

 その話とは、「9bit confusion」のゲーモクさんがかつてFF10-2に対して書いた話である。引用元はWeb Archiveのキャッシュ(URL)から。下線部や強調は僕によるものである。

2003.04.09 21:51

仕事でやってる某大作RPG10-2のプレイ時間が、ついに100時間を超えた。RPGマニアならそのくらいやって普通なのかもしれないが、RPG 嫌いでファンタジー嫌いで大作嫌いな俺が大作ファンタジーRPGを3時間以上プレイするなんて異常事態だ。仕事とはいえよくやるよ。

で、作業の間中ずーっと考えていたんだが、どうも俺はこの大作RPG10-2にうそ寒いものを感じてしまう。なぜそう思う? 何がそう思わせる原因だ?

やっぱりシナリオの安直さだろう、と以前は思っていたのだが、今はそれも少し違うんじゃないかって気がしている。だいたいシナリオが安直じゃない自称シナリオ重視RPGなんて見たことねーよ(偏見)。このゲームだけに感じる独特の寒さには、きっと別の原因があるに違いない。

そこでふと思い至ったのが表情だ。全般的に登場人物たちが無表情だから白けてしまうのかもしれない。いや、表情だけじゃない。よくよく考えてみると、このゲームの各要素がそれぞれ寒さを醸し出している。だってこのゲームって、リアルな8頭身ポリゴンキャラが、珍奇なファッションで、リアルな動きをしながら、無表情で、コミカルな役柄を演じようとしているわけだろ? どれ一つとして調和してねえ。このちぐはぐさが寒さの原因なのかもしれない。頭身の低いキャラが珍奇なファッションでデフォルメされた動きをしながら表情豊かにコミカルな役柄を演じるか、頭身の高いキャラが常識範囲内のファッションでリアルな動きをしながらギャグにならない程度の表情でシリアスな役柄を演じるか……んー、でもそうしたら10で作ったものの続編にならないか。そもそも 10-2って時点で無理があるんだから仕方ないのかもしれないな。


 これを読んで非常に腑に落ちた。FF13-2のキャラクターは気味が悪いわけではないし、声にだって問題があるはずがない。現実味がないというか、より正確に言えば、ファンタジーの中でさえちぐはぐなのだ。

ff13-2_03_01.jpg
都合の悪い時のスクリーンショット

 さて、もう一度考えなおしてみよう。本作の主人公であるセラはどういう人物か?
  • モデルのような体型で
  • 表情は固く
  • 不可思議な衣装を着ており
  • 教師という立場でありつつ
  • すごいアニメ声
 なるほど、これは不気味に感じてもおかしくはないだろう。それぞれの要素が問題なのではなく、噛み合っていないのだ。ましてやこのゲーム、表情や動きがだいぶ固く、等身が高いキャラの割に人間味がかなり少ないのだ。

 こんなちぐはぐなキャラが、世界を救う旅に出るだなんて嘘みたいな話だろう。しかも、体型がモデルなのに声が『けいおん!』。こんな平穏の象徴としか言いようがないヤツに世界を任せたくなるか!? これが違和感の正体ではないか。

ff13-2_03_02.jpg
まだノエルのほうが素直に受け入れられる

 一方、もうひとりの主人公であるノエルに対してはこれといった嫌悪感は抱かなかった。だが、やはりこのキャラもかなりうさんくさい。
  • モデルのような体型で
  • 表情は固く
  • 滅んだ世界の住人であるにも関わらず
  • 髪型も衣装もばっちり
 これまた奇妙である。ノエルのほうは声に大きな違和感がなかったのは喜ばしいのだが、こいつは世界最後の生き残りのくせに、髪型はバッチリだし衣装もボロボロではない。なんなのだこれは。

このあたりは既にファイナルファンタジーのジレンマなのかもしれず

 とはいえ、これが何も考えられずに作られたキャラクターなはずがない。おそらく、かわいらしさや格好の良さを第一にし、それ以外を無視する形で作られたのだろう。そもそもセラは、前作において救われる側だったため、戦闘向きでないキャラで完全に正しい。ノエルのほうは……、いくら世界最後の人間とはいえ、格好はよくなければまずかったのだろう。

 しかし、このちぐはぐな世界に馴染めないことは否定しようがない。そして、格好の良さに全振りしていることも間違いなく、これを好む人がいることは理解できる。また、中高生あたりにはこれが最高にかわいらしく・格好良く目に映るのだろう……か? このあたりは実際に聞いてみないとなんとも言えないか。

 仮にFF13-2のシナリオがとてもよくたって、こんなちぐはぐな連中が主人公では素直に感動できないではないか。逆に言えば、違和感さえ強くなければそれなりでも楽しめるし、更に換言すると、このキャラクターたちが好みならば現状の物語でも最高ということになるわけである。

 とはいえ、FFファンも高齢化が進んでいっているわけで、もう少し幅広く対応できるキャラにならないものか。しかし、このFF13-2はFF13の続編なわけで、要求するのは無茶な話なのだろう。だいたい、10-2の時点で同じ話をしている方がいらしたわけで、そこからあえて続けているとなると、変化を求めるほうがおかしいのである。と、引用元と同じような結論で茶を濁すことにする。

○ ファイナルファンタジーXIII - 2 レビュー
http://hakotossdm.blog42.fc2.com/blog-entry-1284.html

このエントリーをはてなブックマークに追加

コメント

非公開コメント