『a Voxel Action』 素晴らしいといえるのに物足りなく感じるのはなぜ?

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以前は遊べなかったものをようやく手に取る

 Xbox360インディーズゲームで2012年2月4日に配信された『a Voxel Action』をようやく遊んだ。作品の開発はNeoBlogKossy。

 本作はボクセルで描かれたシームレスな世界を進んでいくという2Dジャンプアクションゲームである。キャラクターもアイテムも敵もステージも、すべてボクセルで作られており、昨今の時流に乗れているといえよう。

 実はこのゲーム、以前にデモ版だけを遊んでなんとも言い表しにくい不満を感じ取ったので、それを言葉にしてみようとこうして手にとってみたわけだ。しかし、世間の評判はなかなか良さげな作品であり、確かに出来はいいのだ。

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歩くとスパンコールのようなボクセルが飛び散る
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『a Voxel Action』のゲームルール説明

 『a Voxel Action』のゲーム内容は実にわかりやすい。移動して、ジャンプして敵を避けて、チェックポイントを通って進んでいく。これだけだ。

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どこかで見たようなブロックもある

 道中には、一定数集めると残機が増えるコインや、死んでしまうトラップがあるので、それを拾ったり避けていくという古典的な2Dジャンプアクションと考えてもらえばいい。

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この中に状況を打開するアイテムが存在している

 シームレスでマップはすべて繋がっているが、基本的には一本道である。また、道中には進めない場所が存在する。そんなときは、近くで鍵を探してこの赤い宝箱を開けるのだ。

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ポーズは『ゼルダ』のオマージュか?

 最初に手に入れられるのは、ブロックや敵を破壊することのできるスキルだ。これさえ手に入れれば、行けなかった場所に進むことが可能というわけである。

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最初は即死するが、ヒットポイント2倍を取ってから世界が変わる

 こうして全7種類のスキル、ほかにもジェットパックなどのアイテムを駆使して、最終的なゴールを目指していくのが『a Voxel Action』のルールだ。ボリュームは約一時間程度で、気に入ったのであればそこからタイムアタックなり、おまけモードで更に遊ぶことができるだろう。

出来は良くとも楽しめなかったのはなぜか

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こういうダメージ床はわかりやすいが、トゲ床はかなりわかりにくい

 さて、ゲームルールは以上である。とりあえず僕もクリアまで遊んだが、どうにも素直に楽しいと喜べなかった。やはりデモ版を遊んだときの印象と同じで、出来はよくとも何かが気になって仕方がないのだ。

 印象的なボクセルスタイル、揺れる草花、さまざまな仕掛け、そこそこのレベルデザイン、他のインディーズゲームと比べると、かなり品質は高い。素直に考えるのであれば、これは高評価が与えられてしかるべきである。

 しかし、遊んでいる最中の僕は、コントローラーの振動が過剰に感じられたり、ダメージを受けるブロックや踏んではいけない敵がわかりにくく、ステージの構成に疑問を持つといった小さな不満ばかりが目についたのだ。果たしてそれはなぜか。

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これが無敵画面らしいが、最初は訳がわからなかった

 それは他のアクションゲームとこのゲームを見比べてしまうからであろう。正直な話、この手の2Dジャンプアクションとしては前述のように問題が多く、同時に他のゲームを越えられていない。だから不満が残るのだ。

 もっとも、他のゲームと比較することが問題ということもわかっている。だが、どうしても比較せずにはいられない。そう、この『a Voxel Action』、ふつうの2Dアクションすぎるのだ。

『a Voxel Action』は特色を活かしきれていないのではないか

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『a Voxel Action』タイトル画面

 さしづめ、“シームレスですべてのマップが繋がっているアクション”という特色がうまく生かせていないといったところだろうか。せっかくすべてのマップが繋がっているのに、自由に移動できるのは最後の最後だけ。「鍵を手に入れなければ先に進めない」要素もあるというのに、探索要素はほぼ皆無で、鍵はすぐ近くにある。そのため、シームレスな意味はあるのかと改めて考えてみると、やはり答えに詰まってしまう。

 だからこそ、このゲームは特異な形式を取っているように見えて、古典的なジャンプアクションの後塵を拝しているようにしか見えず、比較して勝手に残念に思ってしまうのだ。これこそ、『a Voxel Action』が素晴らしいといえるのに物足りなく感じる理由ではなかろうか。

 よってこのゲーム、なかなか出来は良いのだが、根幹部分が生かしきれていないと結論を下すべきであろう。このシステムをうまく生かした2Dアクションと感じさせることさえできれば、心のどこかで他のアクションゲームと比較されることもなくなり、素直に面白いと言えるようになるはずなのに。そんな可能性が考えられるからこそ、残念に見えるのかもしれない。


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a Voxel Action 80MSP Xbox.com詳細ページ
デベロッパー:NeoBlogKossy ジャンル:懐かしのゲーム 2012/02/04

 ボクセルスタイルのシームレス2Dジャンプアクション。
 7種類のスキルやジェットパックといったアイテムを駆使し、遠くにあるゴールを目指していく。
 マップはすべて繋がっており、ひとつの形として存在している。また、懐かしのゲームのオマージュもちらほらと。

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