Joy Ride Turbo レビュー

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アクセルをふかすだけで激しさが手に入る『Joy Ride Turbo』

 『Joy Ride Turbo』は2012年5月23日にXbox Live Arcadeで配信されたパーティー・レースゲーム。開発はBigPark。

 アバターの乗った車を操作し、アイテムで妨害しながらレースを繰り広げるという内容である。いわゆる家族や友人同士で遊ぶカジュアル向けのレースゲームと想像してもらえばいいだろう。

 ゲーム内容の詳細については、以前書いた記事を参照されたし。

○ 不幸な境遇さえなければ……と思わずにはいられない『Joy Ride Turbo』
http://hakotossdm.blog42.fc2.com/blog-entry-1371.html

とにかくブッ壊して回転しまくれ!

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 この『Joy Ride Turbo』は一見こそありがちなパーティー・レースゲームだが、破壊表現とスタントは注目に値する。コース中に配置されているオブジェクトは中くらいのものならほとんど破壊できるし、ジャンプした時にはアバターをぐるぐると回転させられるのだ。これら要素のおかげで、コースアウトしても、空中でスティックを倒しているだけでも、激しく走っている感覚を得ることができる。

 画面分割で、あるいはオンラインで、一発逆転が含まれた勢いのあるレースゲームを楽しむというのが大きな要素といえよう。

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 また、車のパーツ126種類や80個のトロフィーを収集する要素もある。「スタントパーク」というモードでは、ハーフパイプ競技のように、車で大きなトリックを決めながらそれらを集めていく。このモードもオンラインプレイに対応している。

 この「スタントパーク」こそ、『Joy Ride Turbo』の激しさを強調するようなモードであるといえる。退屈すぎるパーティー・レースゲームに甘んじることがないゲームだと遊び手に理解させるのだ。

どちらから見ても中途半端

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 とはいえこのゲーム、激しさを楽しむにしても、ひたすらカジュアルなパーティー・レースゲームとして楽しむにしても、帯に短し襷に長しといった印象がぬぐい去れないのだ。

 まず、カジュアルなレースゲームとして見るといくつかの問題が浮上する。
  • マップは10種類でやや景観の重複が気になる
  • チャンピョンシップ シリーズ(CPU対戦モード)も量が少ない
  • オンライン対戦にかなり重大な欠陥を抱えている
  • レースだけをしたい場合、収集品が多く回収するのが面倒
 レースゲームとしては物足りなさがあるだけではなく、オンライン対戦がかなりの欠陥品で、他車にぶつかると場外へはね飛ばされるなんてこともしばしば。更に、収集品が多いせいで、レースをしたいだけの人にとっては邪魔に感じられるだろう。

 逆に、トリックや収集を楽しむゲームをして見ても、やはり似たような具合になる。回収を主目的に据えればすぐ終わるし、「スタントパーク」はたった2マップなので、やはりこれはオマケだ。

 よって、どちらを見ても事足りているというわけではないのである。確かに激しさがいいアクセントになっているパーティー・レースゲームで、面白い。面白いが、どこか物足りないのである。

楽しいのに楽しみきれないのはどうして?

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 こうして微妙なゲームになると、元より大きな話題性を持つタイトルでもないわけで、オンライン対戦も今ひとつな雰囲気になりかねない。ましてや国内では「これをやるならマリカーでもやるよ」と更に不憫な立場になってしまう。このゲームの楽しみを知っている身としては残念なことだ。

 だが、本作のガンガンものをなぎ倒しながら走り、非常識なほど空中でトリックを決めまくるという味わいは見逃してはならない。これはカジュアルなレースゲームだからこその、大雑把で、喜ばしいほど簡単に手に入る走りの醍醐味だ。

 荒くアクセルをふかすだけで激しい競争を体験できるようなレースゲーム。ああ、素晴らしい。だが、ゲーム内容まで丁寧でないのはいただけない。いや、基本無料プレイのゲームとして発表されたことから始まり、しかしKinect用のパッケージゲームとなり、結果XBLAに出戻りしてきたという複雑な事情を持つゲームであるため、こうなるのも已む無し……なのか?


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Joy Ride Turbo 800MSP Xbox.com詳細ページ
デベロッパー:BigPark ジャンル:レース & フライト 2012/05/23

 『Kinect Joy Ride』のライブアーケード版。いわゆるパーティー・レースゲーム。
 単なるこの手のジャンルかと思わせておきながら、破壊表現やスタントの刺激がなかなかいいアクセントになっている。
 また、「スタントパーク」という収集品集めのおまけモードが意外といけている。
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