3on3 対戦TPS『Hybrid』は生き残れるのか

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既に崩壊が見えていそうだが刺激的なTPSを発見してしまう

 俗人であることを恥じることはない。むしろ、それこそ強みなのだ。報われない相手にばかり思いをよせ、少数派であるからこその口惜しい思いをする必要は、ないのだ。

 なんの話をしているのかと思うかもしれない。今回は、僕がまた報われなさそうなゲームを好いてしまったという話をしたいのである。そいつは、Xbox Live Arcadeで出会った5th Cell開発の『Hybrid』というゲームだ。

 この作品は3対3のマルチプレイがメインの対戦TPS(三人称視点シューティング)だ。もはやこの時点で気づく人もいるかもしれない。

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カバーからカバーへと飛びまくる対戦TPS

 Summer of Arcadeの一作として2012年8月8日に配信された本作だが、このゲームからは嫌な予感しかしない。だが、面白さもひしひしと感じたのだ。
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パラディン、あるいはヴォーブリンガーとなり、ダークマターを奪い合うのだ

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『Hybrid』タイトル画面

 僕はたまたま本作のデモを遊んだのだが、事前にマイクロソフトポイントを追加していなかったことを後悔した。本作には一時間の試遊時間があるのだが、それをあっという間に使い果たしてしまったからだ。

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カバーポイントさえあれば天井や壁にでもひっつける

 さて、本作の基本的なシステムを説明しよう。このゲームはカバーポイント間をジェットパックで移動して敵を倒すシューターである。マップを自由に移動するというよりは、特定のポイント間を前後して戦うというべきだろう。

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何が怖いってとにかくプレイオンが怖い

 また、連続で敵を倒すと「ストーカー」や「ウォーブリンガー」、そしてNINJAのごとく敵を暗殺する「プレイオン」というドローンを使えることも特徴だ。3対3とプレイヤーの数は少ないのだが、彼らのおかげで戦場は賑やかになる。

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ダークマターを取るために勝利を目指す……のは割とどうでもいい

 まずプレイヤーはパラディンかヴァリアント、どちらかの陣営に入隊する。そして、ダークマターという資源を奪い合うために各地で争い、陣地を取っていく。こうして自身の陣営を勝利に導くというのが大きな目的となる。

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無課金でもプレイできそうなあたり、良心的なようではある

 そして、当然のようにレベルシステムや、それに伴う武器のアンロックシステムが搭載されている。もはや馴染みとなったこの手のシステムだが、MSP(≒アイテム課金)ですぐにアンロックできたり、経験値の倍率をあげられるのは稀なほうか。

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とにかくチームワークが重要なゲームなので、フレンドと遊びたいところ

 準備が整ったら、あとは戦地に飛び込むだけだ。戦場で知り合った戦友か、あるいは事前にチームを組んで敵を発見し、さまざまなルールのもと連中のバカ面に銃弾をぶち込んでやれ。

 ルールはチームデスマッチに始まり、陣取り、文化遺産、オーバーロードなどが存在している。僕はすべて遊べていないのだが、とりあえずチームデスマッチが一番人気のようである。

とにかく対戦欲が掻き立てられた! 掻き立てられたが……

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ジェットパックでの移動も快感だ

 とりあえずここまではいいだろう。本作を手に取れば、対戦の調整がかなり行き届いていることがすぐにわかるのだ。対戦シューターが好きな人ならば、血が沸き立つに違いない。よって、僕にとっては本当に素晴らしい対戦ゲームに感じられたのだ。

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プレイオンに追いかけられる緊張感もグッド

 同時に、この作品が素晴らしく評価されないであろうことも明確にわかる。というのも、まず「マルチプレイ専用FPS」というのは評価されにくい(シングルプレイヤーがあってこそという風潮がある)のだ。レビューで「シングルプレイ(キャンペーン)があれば」などと書いたアホのケツにパイナップルをめり込ませてやりたいところだが、悲しくもそれもまた一面の事実のようである。嫌でも『Shadowrun』を思い出す話だ。

 また、3対3というのもマイナス要素である。いや、対戦ゲームとしては少人数でバランスをきっちり調整するというのは素晴らしいのだ。が、大多数の「対戦などどうでもよくて、人に向けて適当に銃を撃ちたいだけ」という人たちにとって、これは欠点に見えてしまうだろう。ましてや、家庭用据置機においては。だからこそ『Call of Duty』シリーズのような対戦が人気なのかもしれない。

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ボイスチャットで連携すれば倍以上に面白くなりそうだ

 そう、はっきりいって本作は、世間の主流から外れているゲームにしか見えないのだ。しかし、面白いことは嫌でもわかってしまった。この一時間の体験で、虜になったのである。

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「乾ドック」とは喉の乾いた犬のことか?

 ましてや本作、日本語訳がややおかしいのである。かなり直訳気味であり、システム説明の部分はわかりにくくて仕方ない。となれば、ますます日本人が寄り付かなくなるのも必至なのだ。

 ……なぜ繁栄しなさそうなゲームを好きになってしまうのか! いや、好きなものは好きでいい。しかし、マルチプレイのゲームは、人数の多さこそがかなり重要な要素なのだ。マルチプレイのゲームで人が少ないことは、不幸としか言いようがない。

『Hybrid』が大盛り上がりしますように

 ともあれ、僕はマイクロソフトポイントが届き次第、本作を買うことだろう。もしこの記事を読んで本作に興味を持つ人がいたら、ぜひとも一緒に遊びたいところだ。せめて少しでも多くの人が遊んでくれると嬉しい。

 ……いや、僕のかすかな懸念が勘違いであって欲しい。

○ Hybrid 01 さっそく裏切ってシュー
http://hakotossdm.blog42.fc2.com/blog-entry-1422.html



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Hybrid 1200MSP Xbox.com詳細ページ
デベロッパー:5th Cell ジャンル:シューティング, 戦略 & シミュレーション 2012/08/08

 カバーポイント間を移動して戦う3対3の対戦TPS(三人称視点シューティング)。
 レベルシステムや武器のアンロックシステム、陣地の奪い合いを楽しみつつ敵との戦いを続ける。
 すべてを対戦に注力した一作であることは疑いなく、脳が激しくしびれる対戦を味わえそうだ。

コメント

ドライドックの事を乾ドックって言うのは比較的普通なような…
スペランキーの攻略からここまで読んで来ましたが非常に分かりやすい解説やレビューで非常に為になりましたm(__)m 2年も前の記事にコメすみません

ふつうなんですか!? と思って調べたら、ドライドッグは乾(かん)ドックが日本語約として適しているんですね。単なる僕の無知でした。
いやー、二年前の話とはいえ、知らないことを指摘していただけるのは助かります。古い記事になっても読めるようにと考えて書いているので、そういったコメントをいただけるのは嬉しい限りです。
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