Xbox Live Indie Games 国内2500本突破記念、SSDM&工作員、対談企画 02 市場の変化編

『Minecraft』クローンが最近Xbox Live Indie Gamesの流行

SSDMではさっそく、2500本になったXbox360インディーズゲームについてのお話をしていきましょう。まず、ここがどういう市場かわからない方もいらっしゃると思うので、そこで配信されているゲームの具体的な作品名をあげて、どういう雰囲気なのかを伝えます。
SSDM僕が最初に取り上げたいのは、いまのところ9本出ている『Minecraft』クローンですね。ほかにも、形式やアイデアを真似た作品も数えると、それこそ数え切れないほどの類似作品があります。

bbox_FortressCraftChapter1.jpgbbox_TotalMinerForge.jpgbbox_CastleMiner.jpgbbox_CastleMinerZ.jpgbbox_AvatarBlockWar.jpgbbox_CastleMiner.jpgbbox_CastleMiner.jpgbbox_MinerOfDuty.jpgbbox_CastleMiner.jpg
2011年から出たさまざまな『Minecraft』のクローン作品。3Dの自由な世界でブロックを置いて家を作るという『Minecraft』を真似たものだ。

工作員この対談をする少し前にも配信されてましたね。まだまだ勢い衰えずといったジャンルです。
SSDM一年以上前(2011年4月あたり)からこの『Minecraft』のクローン、ありていに言えばパクリが出ていて、それがものすごい人気を得ていますね。もちろん、主に国内ではなく北米だとかのほうでですが。僕は最初、『Minecraft』というゲームの人気がすごいだけだと思っていたのですが、どうもそれだけではない気がしてきたんですよね。それについては追々話すとして、工作員さんはXbox360インディーズゲームについてどういう印象をお持ちでしょうか?
工作員「最初期のころから変わった」とSSDMさんもおっしゃっていましたが、前回の対談で語った時の「売れてもいいし売れなくてもいいし」という制作者さんが良い意味でも悪い意味でもいらっしゃったという色が薄れてきて、少しほかのゲームの市場に近い感じになってきたと思います。
SSDMそれは僕も感じますね。
工作員今現在の話にあがっていた『Minecraft』クローンに関しても、まさにそのとおりですね。
SSDM『Minecraft』クローンのような作品が売れている以上、Xbox360インディーズゲームを遊ぶのは「ゲームをやりたいけれども金は出したくない層」が多いのかなと思いまして。
工作員ああー。一度、われわれがTwitterでこんな話をしましたね。E3でマイクロソフトが『Minecraft』を出します! と言ったあとに、「もうクローン作品はいかんぞこれは、おそらく本家に吸い取られるぞ」というようなことを。けれども、時間が経ってみるとそうでもなかった。というのは、やっぱりわれわれが思っていた以上に、この市場の購入層はパクリとかに対して厳しいわけではなく、同じようなものがインディーズで買えればいいという一定の需要がある、という事で間違いないんじゃないでしょうか。
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そのほかには、iOSからの移植、あるいは逆輸入的なソフトも目立つ

SSDMですね。とりあえず「安いゲームをありがたがる」という価値観があるのは間違いないと思います。その流れがあるからこそ、最近はiOSやAndroidなどの携帯端末の移植作品も目立つのかもしれませんね。
SSDM工作員さんはあれ好きですよね、『Techno Kitten Adventure!』

TechnoKittenAdventure!_ss.jpg
かわいいにゃんこがなぜかテクノに合わせて移動するアクションゲーム。ジャンルは馴染み深いが、見てわかるようにやたらと目立つ作品だ。

工作員今でも週に一度はつけないと寝覚めが悪いので、遊んでます。
SSDMこの作品はもともとXbox360インディーズゲームで出て、iOSアプリやらFacebookアプリにもなったと。逆移植的な立場ではありますが、自動スクロールの1ボタンアクションということで、ジャンルとしてはありがちなゲームですよね。
工作員そういうありがちなジャンルなので、iOSとかWindowsPhoneに出しやすかったということもあるんでしょうね。
SSDMほかには『Cro-Mag Rally R Extreme!』だとか。iOSでかなり流行ったらしいマリカーのパクりみたいなヤツですね。

Cro-MagRallyExtreme!_ss.jpg
iOS版はテレビCMに出たほど人気のあったタイトルとのこと。

工作員今回は出だしから「パクり」という表現多いな(笑)
SSDMいやー、話さざるをえないテーマですので。あとは『Tap Blox』というゲームですね。ほかには「携帯端末で人気があったから移植した」という『Pacific-Wings』だとか。似たようなゲーム自体は以前からもありましたが、この手のゲームが昨今になってより目立つようになったと。
工作員そうですね、増えたというよりはパーセンテージとして多くなってきたというほうが近い気もしますね。
SSDMそういう携帯端末向けのゲームだとか、あるいはソーシャルゲームなんかが今の流行ですよね。そのために「無料のゲームが当たり前という価値観が出てきた」みたいな記事もどこか読んだのですが、たぶん「タダに近ければ近いほどいい」という考えは昔からあったと思うんですよ。で、それがここにも関係してると。

安いからこそという風潮

SSDMこの考えになった理由のひとつに、安いアバター対戦FPSが売れているという背景もありますね。昔からあるタイプのゲームですが、最近出た『Avatar Laser Wars 2』なんかも比較的、人気があるようです。これはデベロッパの宣伝がうまいというのもありますが。

AvatarLaserWars2_02.jpg
アバターの廉価対戦FPS。詳細については「1コインで遊べる対戦FPS 『Avatar Laser Wars 2』 特集」を参照。

工作員あのゲームも確かに、「大作FPSをやるとなるとお金がかかる。しかし80MSPでオンラインで戦えるFPSがあるぞ!」というのが一番の選ぶ理由ですよね。
SSDMたとえば工作員さんや僕のような人は「お金を出して楽しいゲームをやる」ということを知っているわけですよね。ただ、ゲームをあまりやらない人って、「安ければ安いほどいい」という価値観があるんじゃないかなと思っていまして。それは先程の無料ゲームが当たり前という価値観と同じで、そもそもゲームという娯楽全般に昔から根付いている考えなのではないかと。
工作員日本でこそゲームエリートと言われる人が買うハードがXbox360ですけれども、アメリカやイギリスとかだったら、それこそ3歳から4歳から持ってるハードですしね。
SSDMあれです。プレイステーションの時代からD3パブリッシャーのシンプルシリーズが流行ったじゃないですか。あれで最初に売れたのが麻雀で、僕はその時に麻雀がすごく売れるというのが信じられなかったんですよ。安いのがいいというのはわかるけれども、ただ「プレイステーション買って麻雀をやる」ということが理解できなかった。
工作員ああ、言われてみると。
SSDMけれども、それは僕の考え方が間違っていて、プレイステーションを買って麻雀をやる人は、とりあえずプレステを持っているけれども、ゲームに詳しくはない。だから、ゲームに対する期待が低いから、ふつうの安い麻雀で十分に感じると。
工作員その流れが全般的にとは言わないまでも、Xbox360インディーズゲームの売上げあるいは人気に色として現れているということですか?
SSDMそういうことかと。
工作員以前のXbox360インディーズゲームで目立っていたものと言いますと、例えば時事ネタだとか、手に取りやすいエロというものがありました。それらは確かに「80MSPなら買いたい」という人にとっては需要に合っていた。となると、安いものを欲しがる層にはあってますね、言われてみると。
SSDMかつてはそういう要素だけが強かったというのがあったけれども、最近はクローンゲームが、ゲームに対する期待が少なくてあまり金を出したくない人にウケるようになってきたのでは、と考えています。


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