GOTY作品が誰にとっても最適なわけではない 『Plants vs. Zombies』

セールだった『Plants vs. Zombies』を買ってクリアした

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『Plants vs. Zombies』タイトル画面

 PopCap Gamesが開発した『Plants vs. Zombies』は、さまざまな賞、ゲーム・オブ・ザ・イヤーすら与えられた見事なゲームである。しかし、素晴らしいゲームがすべての人に完璧な体験をもたらすわけではない。当たり前だが、何度でも言わねばならないことだ。

 味覚がすべての人に共通していないように、娯楽における好みというものは千差万別であり、同時に多かれ少なかれ腕の必要となるビデオゲームともなれば、適正というものも必要となってくるわけだ。僕は特に論理的思考力という能力がない。

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導入も親切であることしきり

 この『Plants vs. Zombies』は、まさにその論理的思考力を重視するタワーディフェンスというジャンルである。だが、カジュアルゲームを制作しているPopCap Gamesらしく、このゲームは非常に理解しやすくなっているのだ。

 ラインは最大で6つ。敵であるゾンビは右から左にやってくるだけ。それぞれのグリッドにプラントを置いて、ゾンビをぶっ潰せばいい! この手のゲームにしてはなんてわかりやすいのだ。そして同時に『Peggle』のように奥深くもある。

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ステージは3種類に朝と夜が存在

 おまけに本作は内容も豊富だ。ステージの種類も多ければ、サバイバルモード、ミニゲーム、対戦・協力プレイなども実に種類が多く、同じゲームのアレンジにもかかわらずプレイヤーを飽きさせることはないだろう。

 小さなダウンロードゲームと侮れないほどに豊かなゲーム、それが『Plants vs. Zombies』である。

至極当たり前の話を何度でも書く

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スロットをしてプラントを配置するミニゲームなども山ほど

 ……というのが表面的な褒め方だろう。実際にこのゲームはかなり立派で、高評価されるのも納得ができる。一方で、僕はいまひとつな印象を持つわけだ。理由は前述のように、僕にこの手のゲームを楽しむ資質がないから。

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当然、ゾンビになって植物を襲うミニゲームも

 そんな状況の際は、いつも漠然とした不満を持つ。いや、明確にアレが嫌だこれが嫌だと思い浮かぶことはないし、仮に思い浮かんだとしてもそれは根本に関わる要素ではない些事だ。

 「『Plants vs. Zombies』を遊んでいても気分が高揚することがなかった」というほうがより正確に表現できているかもしれない。こういう時はたいてい、プレイヤー(自分)のほうに問題があるということが多いのだ。

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禅ガーデンという育成ミニゲームまであるのだ

 何が言いたいのかというと、ゲームプレイヤーには楽しむ資質が必要である……と言うといささか堅苦しいか。遊び手の内的要因がゲームの楽しさ(つまらなさ)を決めることもあると言うべきだろうか。

 当然の話に聞こえるだろうが、これは必ずしも全員が理解していることでもないし、心の片隅にでも置いておけば幸福になることもありうることだ。ゲームを知ることも大事だが、同時に自分を知ることも大切なのである。


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プラントVSゾンビ 1200MSP Xbox.com詳細ページ
デベロッパー:PopCap Games アクション & アドベンチャー, 戦略 & シミュレーション 2010/09/01

 植物を植えてゾンビを撃退するタワーディフェンス。
 非常にカジュアルで理解しやすく、かつ奥深いのが見事な作品。
 ミニゲームなども豊富であり、物量も文句なしの一作だ。
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