スタイリッシュな英雄を目指す道のりは、整備が甘い 『Bleed』 レビュー

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腕を鍛えていく2Dアクション・シューティング

 『Bleed』は、2012年12月12日にXbox LIVE Indie Gamesで配信されたハイスピード・2Dアクション・シューティング。開発はBootdisk Revolution。価格は400マイクロソフトポイント。

 主人公であるWrynが真の英雄になるため、二丁拳銃やカタナなどの武器や空中ダッシュ、そしてスローモーションを駆使して過去の英雄を打ち倒すというレトロ風味でアーケードライクなゲームである。

 ゲームの詳細は特集記事を参照されたし。

○ 二丁拳銃に空中ダッシュとスローモーションを駆使し、スタイリッシュな英雄となれ! 『Bleed』 特集
http://hakotossdm.blog42.fc2.com/blog-entry-1512.html

クリアしただけではまだ始まりであるが、終わりに見える

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 『Bleed』はゲームセンターにあったようなアーケードライクな2Dアクション・シューティングであるが、おそらくうまく理解されないだろう。ゲームとしての品質はむしろいいほうだが、本作の楽しみにたどり着かせる方法が甘いのだ。

 特集記事でも書いたように、本作はストーリーモードをクリアすることが最大の目的ではなく、むしろ腕を磨いてプレイングそのものを魅力的にしたり、ハイスコアを目指すタイプのゲーム(という意味でアーケードライク)だと思われる。それがそもそも据置機向きではないということもあるが、さておき……。

 本作は技量を磨いて遊ぶゲームなので、ストーリーモードをコンティニューし放題でクリアすれば大味な印象も受け、パターンも読みきる必要がない。そのため、それを理解できていない人から「ボリュームが足りない」だとか「どこか物足りない」などと言われそうだ。それはその人がやり込むことをしなかったからだろうが、自然にやり込ませられないのが問題なのだ。

よほどこのゲームをやり込める人は楽しめるに違いないが……

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 僕はアーケードライクなアクションゲームはあまり好きではないが、XBLAの『メタルスラッグ 3』をノーミスクリアするまで遊べたのである。それができた理由は、ひとえに実績というシステムがあり、うまくなることをゲームのシステム側から要求されたからだ。

 もともとアーケードでは“金を入れてうまくプレイしてクリアできるように頑張る”という過程が楽しむために必要なので、つまり家でやる時はそれを再現させる仕組みが必要なのである。となれば、ゲーム内実績を用意するだとか、そもそも基本のモードを無限コンティニューできないアーケードモードにするといった工夫が必要だったのだ。

 現状の『Bleed』は、“アーケードゲームの移植版を家で遊んで、無限コンティニューで適当にクリアしてすぐ飽きた”時に似た印象がある。いわば、プレイヤーが真の英雄になるまでの鍛錬をさせる道が整備されていない。きっと、自力行ける人は楽しめるだろう。

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 もっとも、脱落者も多いに違いない。無論、その鍛錬させる仕組みをうまく作るのは容易なものではないのだろう。かといって『Bleed』のように簡素なストーリーをつけて、とりあえずクリアできるようにしただけでは、却って魅力が色あせてしまうのである。

とりあえず値段は下げないとひどいことになりそうだ

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 また、内容とはあまり関係ない部分でも不評を買いそうなゲームでもある。まず、題名もパッケージ画像もタイトル画面も凡骨で、作品の顔というべき部分が恐ろしくブサイクだ。おかげで単純に知名度も上がらなさそうである。

 そして、価格が400MSPであることも気にかかる。いや、PC版『Bleed』はGamersGateで$4.99で販売されているのである。となれば、400MSPの設定も自然だろう。

 ただXbox LIVE Indie Gamesは、80MSPの作品でなければ見向きもされないという厳しい現実が存在している。ましてや240MSPでなく400MSPとなると、その風当たりは更に強くなるに違いない。しかも、オリジナルは扱いが更に悪い。

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 『Bleed』は決して悪いゲームではないし、僕もこのスタイリッシュなアクションの手触りも割と好きだ。だが、それをうまく噛み砕くことができていないのである。


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Bleed 400MSP Xbox.com詳細ページ
デベロッパー:Ianthraxx ジャンル:キャラクター アクション 2012/12/12

 二丁拳銃とスローモーションを駆使するハイスピード・2Dアクション・シューティング。
 ビデオゲームの偉大な英雄になりたいWrynが、過去の英雄をぶち殺していくレトロスタイルのアクションゲーム。
 二丁拳銃にロケット、火炎放射器やカタナを駆使して全7ステージを攻略し、真の英雄となれ。
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