「エロとは何か?」と考えさせるアクションゲーム 『AAH, HALLOWEEN PIE!』 【Xbox360 IndieGamesで石を拾う 31】

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ゲームとしては「つまらない」と言うのも憚れるくらいどうしようもないが、深いかもしれず

 “エロ”、つまり性的欲求に対して語るのは難しいと考えている。世の中にはさまざまなエロいものが存在するものの、それの良し悪しを語るにはどうすべきなのか。

 そもそもエロティズムを感じるかどうかは各人の感性がかなり強く作用するもので、幼少期の体験や性別、あるいは成長の過程によって好みが千差万別になるのがエロというものだろう。となると、他人が口出しをするものではないわけで、どう踏み込んで行けばいいのかさっぱりわからない。

 要は、今回の記事で紹介する『AAH, HALLOWEEN PIE!』というXbox360インディーズゲームで配信されている作品はエロ推しのゲームなのだが、これをどう扱っていいのかまったくと言っていいほどわからない。僕の感性からするとこれはギャグかホラーなのだが、しかしエロなのだ。

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ジャンルとしては2Dジャンプアクション

 本作の開発は、露出度の高い3D美女(かどうかの判断も危うい存在)が出てくるゲームばかりを開発されているINGENIOUSFUNである。なお、本作の配信日は2012年12月2日で、価格は80MSP(だったり、240MSPだったりする)。
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アクションゲームとしてはクソクソクソクソクソ!! クソァ!

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ダメージを食らうと服が脱げるぞ

 さて、いきなりでなんだがこのゲーム、アクションゲームとしては完全にクソである。三年間こねくりまわしたウンコくらいにクソ。他人ごとなのに人目に触れることすら憚れるくらいにクソ。プレイしたらクモ膜下出血になって死にそうなくらいにクソ。つまりファッキン・アクションゲームなのである。

 一言で言えば難易度が異常で、FC版『魔界村』を凌駕する難易度だ。スケルトンを倒しながらカボチャを集めるのだが、敵の湧き方が尋常でないうえに(お互いの)当たり判定がものすごくでかい。うっかりすればすぐ死に、ゲームオーバー。コンティニューはなく、また最初からだ。よって僕は最初のステージから進めなかった。

 これだけ難易度が高いということは、エクステンド(得点による1UP)が当然あるのだが、これも20,000点ごとで稼ぐのが骨だ。敵は無限湧きなので根性さえあれば稼げなくもないのだが、歩かないと敵が湧かない仕様もあって、稼いでいる間にうっかり死ぬこともある。

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『AAH, HALLOWEEN PIE!』タイトル画面

 更に、最初はカボチャを5つ集めたと思ったら、次は7つ集めさせるという徒労感を覚えさせる仕様だ。おまけにそうなると敵が早くなったり、見えない場所から骨を投げてくるようになるというあまりにあんまりな難易度である。

 ここまで聞くと、「地道に稼いでカボチャの出現場所を覚えればいいだろう」という意見も出るだろうが、それは過ちである。なんとカボチャの出現位置はランダムなのだから……。

『AAH, HALLOWEEN PIE!』のセクシーポイント

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ひどすぎるナンバーだ……

 そんなわけでアクションゲームとしては完全に擁護不能のクソ・ゴミ・カス・ウンコ・シット・下痢便・人を襲わないゾンビ・ベッドに染み込んだヨダレ……、なのだが、さておき登場キャラの露出度の高さが重要だ。前述のようにこのゲーム、エロが売りなのである。ならばそれを見なければなるまい。

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まったく嬉しくないシートベルト

 さて、車を運転しているこの女の子が主人公である。常にテディベアを持ち、「PU55Y CAR」を運転できる年齢なのにロリータな格好と髪型をしている。おまけに前掲のスクリーンショットのように、下着を見せてくれるシーンもたくさん! あまりの魅力に顎が外れて死にそうだ。

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5個集めたカボチャを焦げたパイにしてくれ、更に7個集めさせてくれるクソアマ

 そしてこちらが、道中に登場する魔女! なんてセクシーな格好をしているというか、さすが魔女というだけあって完全に頭のイカれた痴女である。顔の汚れが気になって仕方ないが、どうせ魔女だからどうでもいいのだろう。

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「歯列矯正萌え」というジャンルもあるらしい

 もうひとつ見て欲しいのは、このゲームオーバー画面だ。主人公のイカれ野郎がアップで映るのだが、よく見ると歯並びがいいのに矯正をしているのだ。おそらくこれも、制作者なりの萌えポイントなのだろう。

 ……さて、このゲームのエロを理解できただろうか? 僕はまったく理解できなかったどころか、冗談か嫌がらせの類にしか見えなかった。だが、開発のINGENIOUSFUNは間違いなく色欲を掻き立てるがためにこのゲームを作っているわけで、それを非難するわけにもいくまい。

 とはいえ、これを見せられた僕はどう語ればいいのか? あくまで自身の感性に従うしかないのであれば、この作品は、ただでさえファッキン・アクションなのに気味悪い女が出てきて、まるで悪夢でしかないのだ……。

 このデベロッパの名前は「INGENIOUS(独創的な)FUN(楽しみ)」だが、いかんせん独創的すぎるのではないか。そして、エロを捉えて語るのは実に難しいと再認識させられる一本であった。


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AAH, HALLOWEEN PIE! 80MSP Xbox.com詳細ページ
デベロッパー:INGENIOUSFUN ジャンル:アクション & アドベンチャー 2012/12/2

 2Dアクションとしては崩壊しつつあるエロ推しゲーム。
 難易度は高くてエロも難解という有様。
 確かに、独創的なゲームを創るデベロッパであることには違いないが。

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