お蔵入りしたゲームを記事にするとこうなるという実例 『Snowball Showdown』

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オンラインで20人対戦ができる雪合戦シューティング!

 このサイトではXbox360で配信されているインディーズゲームについて書くことが多く、特に気になった作品は大きく取り上げるようにしている。それは良し悪し両方についてであり、悪いほうは「Xbox360 IndieGamesで石を拾う」という企画でまとめている。

 この企画は“いわゆる玉石混交の石も拾おう”という意図なのだが、時には“石の中でもすごく拾いづらいもの”がある。どういうことかというと、僕の腕ではそれについて書いても、本当に刺激がないのだ。

 そんなわけで、買っておきながら紹介できずにお蔵入りとなったゲームがいくつかある。今回は奇しくもそれを紹介する機会に恵まれたので、こうして記事にしたというわけだ。

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『Snowball Showdown』タイトル画面

 なんだか虚しい経緯だが、さておき今回は『Snowball Showdown』の話をしよう。本作は雪合戦という名の、見下ろし型の対戦全方位シューティングである。開発はThe Unallied。価格は80マイクロソフトポイント。
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悪くもないし良くもないルール

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潔すぎるメニュー画面

 さて、なぜ今になって本作を遊んだのかというと、模範的工作員同志さんがニコニコ生放送で開催したXbox LIVE Indie Gamesのマルチプレイ対戦会がきっかけである。その中の種目に『Snowball Showdown』があり、そこでようやく僕が本作を買っていたことを思い出した。

○ コミュニティレギュラー放送 第142回 XBLIGチャンピオンシップ 5枠目(タイムシフトでのみ視聴可)
http://live.nicovideo.jp/watch/lv125866128

 そして、なぜ今まで忘れていたのかというと本作は内容がたいへん情けないのだが、筋はきちんと通っているからだ。つまり、褒めるのも難しく指をさして笑うのも難しいのである。

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マップは選択できずランダムで決定されるようだ

 本作は前述のように、対戦型の全方位シューティングだ。二本のスティックを使い、移動して自分の周囲360度に狙いをつけて敵を倒すツインスティック・シューティングとも呼ばれるものである。事前に決めた数だけ相手を殺すか、あるいは制限時間で決着がつくという、かなりオーソドックスなものだ。しかも、画面分割で4人、オンラインで20人、システムリンクで30人も同時に遊べる。

 この手の見下ろし型ツインスティック・シューティングで対戦ものというのは、少なくともXbox360のインディーズゲームでは珍しい。おそらくその理由は、このジャンルはそもそも対人戦をするものとしてでなく、ゲーム側が出す雑魚をプレイヤーがなぎ倒していくというジャンルとして成立したからなのだろう。

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武器はすべてで6種類ではあるが……

 そのためか、武器のバランスはかなり悪い。スナイパーライフルのようなものもあるのだが、そんなものはどうでもよく、高速で弾をバラ撒く「Blizzard」がとにかく強い。そもそも見下ろし型は「狙いが甘くていいからとにかく撃ちまくり、むしろ回避に専念する」ゲームを表現するのに適しているのだから、それも当然だろう。

 そういった問題も抱えている本作ではあるが、大人数で遊ぶパーティーゲームと考えれば問題はない。強い人は武器で加減をすればいいし、よくわからないならそれなりにバカスカ撃って騒げばいいし、そもそも手描き感溢れるグラフィックや雪合戦という題材から見ても、そう遊ぶことを意図して作っているだろう。

 とはいえ、こんな貧相で宣伝も期待できないゲームに人が集まるわけもない。こうなってしまえば、誰もいないオンライン対戦ゲームと化して、悲しい扱いをされるのである。

オチもクソもない

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どうやらローカルで4人までオンライン対戦ができるようだ

 なお、前出の大会では僕を含め7人で遊ぶことができた。大会といえども気楽に遊ぶ感じだったので、ゲームプレイもつつがなくそこそこ楽しめただろう(この人数なのに、ややラグは気になったが)。

 ……さて、こんな起伏のないゲームをどう記事にすればいいのか。こうして書いてみれば、やはりどうしようもない感じになってしまったではないか。確かに本作、対戦専用ゲームなのに人がおらず、どうしようもないゲームともいえる。が、やってみればつまらないと言い切って糾弾するのも難しい。そういうゲームをどう書けばいいのか?

 その答えは、やはりお蔵入りだろう。少なくとも『Snowball Showdown』は、僕の手に余る。


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Snowball Showdown 80MSP Xbox.com詳細ページ
デベロッパー:The Unallied ジャンル:シューティング 2011/01/26

 20人でのオンライン対戦も可能な雪合戦全方位シューティング。
 6種類の武器を選び、敵を雪球でぶち殺しまくる。
 言うまでもなく人はいない。

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