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ラッドはゲームボーイらしくはあるが、ロックマンにはなりきれていない 『Rad Raygun』 レビュー

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アクションゲームではなく、ジョークを笑うゲーム『Rad Raygun』

 『Rad Raygun』は、2013年2月19日にXbox LIVE Indie Gamesで配信された2Dアクションゲーム。ゲームボーイ風の見た目で、『ロックマン』のようなアクションになっている。開発はTRU FUN Entertainment。価格は80マイクロソフトポイント。

 コミュニストを倒すために用意されたアメリカ産ロボット、ラッドを操作し、悪のコミュニストであるDr.クマ(メドヴェド)を倒すことが目的となる。ジャンプやショット、そしてスライディングやジェットパックを駆使し、全5ステージをクリアしていく。

 なお、ゲームの詳細については特集記事を参照されたし。

○ ゲームボーイでロックマンのようなラッドが共産主義をぶっ潰す! 『Rad Raygun』 特集
http://hakotossdm.blog42.fc2.com/blog-entry-1557.html

2Dアクションとしては破綻まではいかずとも……

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 世界を救うヒーローであるラッドは、たいへんに愉快な存在だ。なぜかゲームボーイな見た目をしているし、ソ連と対立しているアメリカでDr.ヨコイというグンペイな人物に造られて、おまけに『ロックマン』のような雰囲気を醸し出しながら、共産主義と戦っている。もっとも、ややごった煮すぎる感はあるが。

 ここまでユニークな要素を揃えたからこそ本作は笑え、同時に『ロックマン』に似ていることが仇となっている。というよりは、あまりにもその要素を前面に押し出していることがまずいというべきだろうか。

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 本作は敵キャラにひとつずつ説明文があったり、メニュー画面もシンプルながら凝っていて、画面スクロールなどもゲームボーイらしく、音楽にも手抜かりはなくて、カットシーンも背景も丁寧なのは違いない。こういった細部へのこだわりを楽しむ作品だと解釈すれば、いろいろ入れすぎて絡まりつつあっても、小さな作品なりに楽しめるはずだ。

 これを逆に言えば、額面通りの2Dアクションとしては難があるということである。特に意味を感じられないレベルデザインや、大味すぎる調整は困ったもの。そして、難易度が低いこと自体は悪くないのだが、最初のボスどころかラスボスですら適当に連射していれば問題ないというのは笑えない冗談だ。

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 そう思えば当たり判定が不明瞭で、変なところで手こずることもある。また、埋まったり壁に挟まることも多く、挙動も不安定だ。

 何より、スライディングやバックダッシュといった要素が用意されているのはいいものの、それらを効果的に生かせている部分もかなり少ない。どうもこのあたりの要素も看板倒れという感じで、おかげでアクションとしての操作する楽しみや敵を倒す快感は、あまりないというべきだろう。

問題はやはり見せ方なのだろう

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 とはいえ、アクションゲームとして悪いことだけが問題なのではない。問題なのは、本作が『ロックマン』のようなアクションゲームとして解釈されそうな部分である。つまり、ジョークやこだわりを楽しむ作品として解釈すればいいのに、それが簡単ではなさそうだというわけだ。

 タイトル画面などあからさまに『ロックマン2』のパロディであり、スクリーンショットを見ればいかにもアクションゲーム然としており、用意されている要素もアクションを楽しむためのものばかり。となると、アクションとしての歯ごたえを求める人がいてもおかしくなく、そういう人はまず落胆することだろう。

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 ちなみに、シリーズとしてレッドな感じでバーチャルかつボーイな次回作も予定している(?)らしいので、そこではその改善を期待したいところである。具体的にいえば、アクション面の改善というよりプレイヤーの誘導が必要だろう。

 本作は「80MSPという安価で軽く遊べて、なおかつ楽に笑えて、あっさり終わるアクションゲーム」と考えれば悪くないはずだ。となれば、プレイヤーがそう軽く構えるために誘導する必要がある。

 あるいは、『ロックマン』のように見えるアクションゲームであっても、ラッドがそれを超えていればいいだろう。どういうことかといえば、2Dアクションとして本家と張り合うのでなく、むしろ搦手で、冗談にすら見える突飛なゲームデザインを用意したり、本家の要素を逆手に取ってその常識を破ったほうがいい。

 しかし現在の『Rad Raygun』は、単にロックマンの劣化した戦闘用ロボットにも見えてしまう。それは彼が戦いベタだからでなく、その愉快な性格を生かさず真面目に戦いすぎているからだろう。


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Rad Raygun 80MSP Xbox.com詳細ページ
デベロッパー:TRU FUN Entertainment ジャンル:キャラクター アクション 2013/02/19

 ゲームボーイ風味&ロックマン・テイストな2Dアクションゲーム。
 緑の4階調で描かれるゲームボーイ・ライクな演出で、ロックマン・ライクなアクションを楽しめる。
 ステージはすべてで5つ。道中にはアップグレード用のアイテムも隠されている。
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