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あの「DLCを買わないとジャンプもできないゲーム」が「追加コンテンツを買わなければ村人の話もまともに聞かせないゲーム」になって帰ってきた! 『DLC Quest Live Freemium or Die』 特集

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今回も悪質な追加コンテンツを馬鹿にしまくるゲームである

 かつてダウンロード・コンテンツ(DLC)に対する不満や疑念というものを、笑える皮肉として昇華した『DLC Quest』という作品があり、プレイヤーたちの胸のつかえを取ったこともあってか、かなり好評だった。

 しかしそれから時は経ち、昨今は基本プレイ無料(Free to Play、あるいはFreemium)という形態の勢いが強くなっている。無論、それ自体が悪いものではないのだが、基本が無料であっても追加コンテンツに金を払う形式であり、プレイヤーがそれに不安感を募らせていたり、あるいは金の取り方があまりよろしくない場合もあったりするわけだ。

 となれば、またプレイヤーたちの憎悪と疑念は膨れ上がり、そこをGoing Loud Studiosが皮肉という技法で拾い上げて笑いに変化させることだろう。そう、あの『DLC Quest』の続編、『DLC Quest Live Freemium or Die』が登場したのだ。

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『DLC Quest Live Freemium or Die』タイトル画面

 本作は、Xbox360インディーズゲームで2012年3月18日に配信された基本プレイ無料の皮肉アドベンチャーである。価格は80マイクロソフトポイント。開発はGoing Loud Studios。全編英語である。
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基本ルールはコインを集めてDLCを買うだけ!

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またもや例の注意書き

 今回も言っておかねばならないが、本作はあくまで皮肉のためにあるゲームである。作中では「金を使ってDLCを買う」という行為が存在しているものの、それはあくまでゲーム内の話だ。わかっているとは思うが、こういう注意書きをせねばならないのも理解して欲しい。

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ジャンプができるのはありがたいが、どうもインパクトに欠けるかも

 今回は基本プレイ無料のゲームという体なので、以前とは違ってネットに接続して遊ぶゲームという設定のようだ。また、前作は「なぜか右にしか動けず、そもそも音やアニメーションもなく、ジャンプもできないクソゲー」という始まり方だったのだが、今回はさすがにそのあたりは大丈夫である。

 もっとも、それらができるのは“早期参入特典”のおかげで、いわゆる「今だけ○○カードがもらえる!」的なヤツなのだろう。それで貰えるものは基本操作なあたり、最初からすごい風刺である。

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しかし、助けを求めた住民はこれまた笑えることになる

 そして、プレイヤーが右へと進んでいくと、近くの村に済む住民が「村がバケモノに襲われている!」と助けを求めてくる。そんなわけで今回もプレイヤーは、彼らを助けることになるのであった。相変わらずわかりやすい導入なのだが、このあと村人がトゲに突っ込んで自殺するあたり、先行きが不安すぎる。

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お金を溜めてDLCを買って、を繰り返す

 さて、ここからがゲームの本番である。基本はコインを集めるジャンプ・アクションなのだが、アクションとしての技能を問われる部分はそこまで多くなく、ジョークを見ながら世界を回るアドベンチャーとでも言ったほうが適切かもしれない。

 そして、いくつかコインを集めて箱状のアイテムを拾うと新しいDLCパックが購入可能になる。DLCは金を取って追加コンテンツを販売するという形態なのだから、さぞ素晴らしいものがプレイヤーを待ち受けているはずだ!

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「このアイテムは払い戻しできません」も健在

 しかし残念ながら、いや当たり前ながら、最初に買えるDLCはチェックポイントが利用可能になる「チェックポイント・パック」と、ロード時間をなくす「デイ・ワン・パッチ・パック」なのだ!

 このゲームの基本要素に金を取る姿勢、そしてそれをあざ笑う姿勢こそ、『DLC Quest』の魅力そのものである。

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DLCがないとクソほど価値もないNPCもたくさん!

 当たり前だがそれらのコンテンツはあくまで基本要素でしかなく、買ったところで物語が進展するわけではない。では、村に攻め入るバケモノについて調べようとNPCから話を聞いても、彼らは何も話してくれないのだ。

 プレイヤーは当然これに驚くわけだが、とにかく東の洞窟に行ってDLCを見つけ、それを購入しなければならない。なぜならこれこそ、この基本プレイ無料の世界なのだから。

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道はふざけたDLCを買うためだけにある!

 そんなわけでまずは「信じられないほど重要なパック」を買い、ようやく話が進むようになる。もはや想像に難くないように、エンディングまでの道のりはとにかくふざけきったDLCが洪水のように溢れてくるわけだ。

よく思いつくなと関心するほどに皮肉な冗談だらけ

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確かに「The cake is a lie」はもう聞き飽きすぎてつまらなすぎる

 ちなみに、今回の『DLC Quest Live Freemium or Die』は、前作に比べてボリュームが比較的に多くなっている(プレイ時間は1時間弱くらいか)。その中からいくつか僕の気に入ったジョークを拾ってみよう。

 まず、最初の村にいる「ランプ」というコメディアンは見逃してはならない。こいつは「ネットやゲームですごく流行っているありがちなジョークを、もはや面白くもなんともないのに自信満々に言う」というジョークをやってくれる輩であり、あまりにもお腹が痛くなる皮肉だ。おまけに彼のジョークが本当に面白くなるDLCも存在しており、それがまた彼を完璧なコメディアンにしてくれる。

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今回のゾンビはDLCでないだけ良心的か

 無論、洋ゲーといえばゾンビであり、「とりあえずゾンビが出ちゃうジョーク」も存在するあたり抜かりはない。ただし今回は、羊のゾンビが出てくるのだ。ところで羊といえば、前作にも登場したキャラクターである。そう、なんと前作からの因縁もジョークとして飛び出してくるのだ。

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黒いのはミスでも手抜きでもなく、芸術のためなのだ!

 そして、あのゲームが流行ったせいだろうかと思ってしまいそうな、“真っ暗こそがトレンディー”なエリアも登場しているのだ。相変わらずシニカルで、誰かの頬を思い切りつねっているような冗談がてんこ盛りである。

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おなじみ「シーズンパス」も出てくるが、意味が違う!

 とはいえ、今作も海外のゲームについて多少の予備知識が必要であり、序盤の掴みはさすがに前作に劣ることは言っておかねばならないだろう。その部分さえクリアできれば、エンディングまで笑える場面がいくつもあるに違いないほど、本作は刺激的な皮肉がふんだんに散りばめられているのだ。

○ 続編としての枷があれども、基本プレイ無料ゲームやDLCに対するシニカルなジョークは衰えない! 『DLC Quest Live Freemium or Die』 レビュー
http://hakotossdm.blog42.fc2.com/blog-entry-1580.html


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DLC Quest Live Freemium or Die 80MSP Xbox.com詳細ページ
デベロッパー:Going Loud Studios ジャンル:キャラクター アクション 2013/03/18

 とにかくDLCを買わないと何もできないゲームである。
 もっとも、それは実際のゲームにおける無茶な課金形態を皮肉で笑うジョークなのだ。
 なお、『DLC Quest』の続編である。

コメント

DLC QuestってちょうどSteamででましたけど、こっちもSteamで出てくれると嬉しいですね

http://store.steampowered.com/app/230050
Steamのストアページが今日になってできたようですね。どうも新作の「Live Freemium or Die」も入っているようです。
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