バトルブロック・シアター 01 ここは友情と裏切りと笑いが渦巻くアクション劇場

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発売日に買ったのに、一週間くらい経ってようやく遊ぶことができた「BBT」

 協力プレイのアクションゲーム……。それはすなわち、手を掴んで仲間を助けると同時に、時にはうっかり相手のケツを蹴っ飛ばして池に叩き落とし、あるいは意図的に相棒を殺してしまうこともある「友情と裏切りが表裏一体となっているゲーム」でもあるのだ。

 2013年4月3日、Xbox LIVE Arcadeで『バトルブロック・シアター(BattleBlock Theater)』が配信された。これは『Castle Crashers』のザ・ベヒーモスが開発したふたりで遊ぶ協力&妨害&ジョークだらけの2Dアクションゲームである。

 なかなか興味があったので買ってみたのだが、ふたりプレイというところがネックで(てっきり四人用かと思っていた)遊べず、最近になってようやく手を出すことができた。してどうかといえば、これがなかなかいいものである。

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ふたりで進む協力&妨害2Dアクションゲームだ
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助けて、裏切って、笑い飛ばせ!

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偉大で親友でステキだったハッティーも、悪いヤツになってしまった

 事の始まりはハッティーと愉快な仲間たちが船旅に出たことである。この旅ははじめこそ順調だったものの、突如船は嵐にさらわれて謎の島に流されてしまう。なんとそこでは、ネコたちが人間(?)を捕まえて残酷なショーに出させており、僕らのリーダーであるハッティーも洗脳されヤツらの仲間になってしまった。

 そんなわけで囚人となったわれわれは、しぶしぶこのショーに付き合わねばならなくなったのだ。なんとしてでもハッティーを助け、あのふてぶてしいネコどもの鼻を明かさなければ……。

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仲良く協力してお互いを助けあおう! ……というのが建前

 さて、本作の基本は宝石を集めてゴールを目指す2Dアクションなのだが、マルチプレイの場合は互いに協力する必要が出てくる。たとえば足場を出してあげたり、あるいは投げて高いところに行かせたり、宝石を手分けして探したり……。要所要所に力を合わせるべき部分があり、それをうまいコンビネーションで攻略していくのが楽しみなのである。

 本作を例えるならば、XBLAでいえば『N+』、もっとおおまかに例えれば『マリオブラザーズ』(“スーパー”ではないほう)のような雰囲気があるといえばいいだろう。

 無論、シングルプレイの場合はすべてひとりで行けるようなステージ構成になっているが、やはり本作はマルチで遊んだほうが楽しいはずだ。なぜかといえば、協力は当たり前として、仲間を殺すことだって楽しいからだ。

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「臭い飯」は自分のほうだったという実績

 本作は味方を攻撃することもできるので、唐突に相棒を殴ってみたり、あるいは危険な生物の餌にして自分だけ先に行ってしまったり、渡れないトゲや水場で味方の死体を足場にしてもいいのだ。いや、単になんかムカついたからといって殺してもいい。誰だってそういう経験はあるだろう。

 不思議なもので、アクションゲームというものは妨害要素もあったほうが映えたりするのである。この要素があるため、お互いにある程度の妨害を笑い合えて、なおかつ場の空気を壊さないで遊べる親しい相手とプレイすべきだろう。(くれぐれも、僕の甥がふたりで遊んでいた時のように、兄が弟をとことんいじめて泣かすようなことはしないように。)

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囚人でも買い物はできるようだ

 そして、道中で集めた宝石を使い「囚人ガチャ」ができ、武器を毛糸で買うこともできる。開放した囚人は自分の使えるキャラとなり、武器はゲームの進行や味方の妨害に大いに役立つのである。

 また、囚人は気が遠くなるような数が存在するらしく、それをほかのプレイヤーとトレードすることができる。囚人はブサイクからテレビ、はたまたエイリアンなど実に豊富で、ハッティーの人望の厚さを知ることができるだろう。

ナレーションが日本語吹き替えされていれば完璧だったのに……

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触れると爆発するブロックはくせものであり楽しい

 そんなわけでジャンルとしては割とシンプルな『バトルブロック・シアター』なのだが、物量がすごく品質もなかなか高いのだ。ステージのギミックが豊富であり、デザインもなかなか凝ったもの。ステージは全部で400以上もあると聞いたが、それは本当なのだろうか。囚人の数といい、本作はプレイヤーの気を遠くするのが好きなようである。

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レベルの最終ステージは時間制限付きだ

 また、ステージをクリアした際にはA++までの評価がされるので、高評価を目指して遊び続けるのもいいし、今回の記事ではまだ触れないが、レベル・エディタ(ステージ作成モード)やミニゲームの対戦まであるのだから、長い年月をかけて作っただけはある。

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うますぎる料理を食ってこの有様

 そういえば、ザ・ベヒーモスのユーモアも忘れてならない。本作は合間に挟まれるカットシーンが割と長いのだが、これがまたジョークがてんこ盛りでナレーションが早く喋り、これが面白い。いや、正確に言うと、英語がきちんとわかればきっと面白いのだろう。

 本作は字幕こそ日本語化されているが、ナレーションはそのまま英語なのである。ナレーションはゲームプレイ中も頻繁に口を出してくるし、隠しステージのBGMですらずっと口ずさんでいる。しかし、英語となるとやはり理解が難しいケースも多く、すぐに理解してすぐに笑うことができないのは、やはり本作の良さが生きていないと言うべきだろう。

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このシーンも日本語ならばもっと印象的なはずなのに

 とはいえ、ザ・ベヒーモスとの相性が良ければ問題はないし、ほかの部分のユーモアもやたらと凝っているのは疑いようがない。アニメーション(爆死時のばらまきがイヤに丁寧)も、効果音(自爆するとなぜか屁の音がする)も、キャラデザイン(ブサイクなネコのセレブには胸の谷間があったりする)も、見るものすべてが全力でふざけていると言っても過言ではなかろう。

 協力と妨害の楽しみ、そしてザ・ベヒーモスのアイデアやユーモアがぎゅうぎゅうに詰め込まれた劇が、この残虐かつ笑える『バトルブロック・シアター』なのだ。

○ バトルブロック・シアター 02 レベルのデザインが誰にでもできるはずもなく
http://hakotossdm.blog42.fc2.com/blog-entry-1597.html



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バトルブロック・シアター 1200MSP Xbox.com詳細ページ
デベロッパー:The Behemoth ® ジャンル:アクション & アドベンチャー, キャラクター アクション 2013/04/03

 協力と妨害を楽しむふたりプレイ用2Dアクション。
 われらの親友、ハッティーを助けるためステージをクリアしていく。
 悪辣なネコ、いじわるかつ面白いステージ、そして相棒をもぶちのめし、笑いながら進んでいこう。

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