【Games with Gold】2013年8月上旬の無料ゲームは、マルチ対戦FPSの名作『Shadowrun』

今月上旬はXbox360最高峰(主観)の対戦FPSである

 Xbox LIVEは、2013年7月から12月まで、毎月2本のゲームをゴールドメンバーシップ向けに無料で配信するという「Games with Gold」を始めた。そして、毎月2日と17日が対象作品の変更日である。

 今回はGame on Demandの『Shadowrun』が対象作品だ。このゲームはあまりにも素晴らしく、はっきり言って僕が一番好きなFPS(一人称視点シューティング)であり、Xbox360で遊んだゲームの中で最上位に入る作品でもある。

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『Shadowrun』タイトル画面

 ちなみに『Shadowrun』はもともとTRPGなのだが、今回はそのことを完全に忘れていい。設定としては、世界企業「RNA」と遺跡の守護者「リネージ」が戦うというものだが、とにかく全力で“FPSで対戦すること”を重視しているのだ。

豊富な戦略が『Shadowrun』のウリである

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アーティファクトを奪い合う(もしくは防衛する)のが基本的な目的

 さて、本作は最大8対8で遊ぶオンライン対戦FPSである。ルールはマップ上に配置されているアーティファクトを奪取して特定位置に運ぶというもので、要は旗取りのようなものだ(皆殺しルールも用意はされている)。

 前述のように本作は対戦そのものを楽しむ作りになっており、そもそも2007年の作品ということもあって、経験値を溜めてレベルアップしたり、武器やPerkをアンロックしたりという要素は一切ない。それどころかキルレートも保存されないし、練習やBOTマッチ以外にはシングルプレイも一切ない。

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吹き飛ばしのマジック「ガスト」と飛ぶテック「グライダー」という組み合わせなども可能

 そして、プレイヤーは特色の違う4種類の種族を選択でき、さまざまな武器を購入したり、壁を抜けたり死者を復活させる「マジック」、敵の位置が見えたり自動で狙いをつけてくれる「テック」を使って戦うことになる。

 これらはどれも調整が見事で、たとえ同じマップでも使い方によって戦略の幅がとてつもなく広くなることだろう。更に、どれもうまい具合にすくみ状態になっているというのだからたまらない。こう長々と説明してもわかってもらえないだろうが、とにかく“対戦FPS”としての完成度は群を抜いているのだ。

最高の対戦FPSはかわいそうなゲームでもある

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ライフツリー役がいなければ回復できないし、リザレクト役がいないと復活もできない

 また、本作はひとりで無双することなどまずありえないのも特徴だ。チームプレイが非常に重要なゲームであり、初期の役割分担も重要だし、味方の動き方も考える必要があるし、どういった分配でどのルートを攻めるかも重要となる。

 ……と、ここまで書くと逆に面倒臭いように見えるかもしれない。それもそのはずで、本作は奥深いが故に知ることも多いし、そのせいか理解を得られなかったゲームでもあるのだ。

 『Shadowrun』は“チームプレイを生かした対戦ゲーム”であるが、世間的には『Call of Duty』のようなマルチプレイのほうが支持を得ている。あれは勝敗を決めることを最重視しておらず、対戦をして経験値を溜める“累積を楽しむために副次的な対戦をする”FPSともいえる。

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うまく連携できないと、アーティファクトを運ぶのは容易ではない(守るのも然り)

 そもそも対戦は勝敗とその過程を楽しむものだが、それは個々人の資質によってうまくできるかどうかにかなりの差ができる。となると、勝てる人は楽しいが、敗者となる大多数の人からは敬遠されても仕方があるまい。一方、数値を集めるFPSならば下手でも続けられるし、勝敗の意味が薄くなり多くの人が楽しめるというわけだ。

 ほかにも本作は、PCとのクロスプラットフォームがうまくいかなかったり、ユーザーからの評価は高いのにレビュー・サイトからは今ひとつな評価をもらったりと、なかなか不遇な状況に陥っていた。しかしながら、時間が経ってしまったことは確かだが、素晴らしいゲームであることには疑いがないと言い切っても良いだろう。ぜひ今回の無料期間中に試していただきたい。
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