MGS2より快適になっても、MGS3はやはり過去のゲームか 『METAL GEAR SOLID HD EDITION』 05

やはり2をやったあとだと3の進歩が目立つ

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『METAL GEAR SOLID 3』タイトル画面

 『METAL GEAR SOLID HD EDITION』は2だけでなく、『METAL GEAR SOLID 3』(以下、MGS3)も同梱されている。よって、今回からはようやくMGS3のほうへと手を出すことができた。

 今回の舞台は冷戦下のソ連であり、当然ながら主人公は今までのスネークではない。では誰かといえば、シリーズ経験者にはおなじみビッグボスが主役だ。本作では彼の過去が描かれており、出てくるバケモノ兵器もメタルギアではなく「シャゴホッド」などというものである。

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草木に溶け込むようにステルスしていく

 また、今回は野外でサバイバルかつステルスすることになっており、前作の問題点を解決しつつ新要素を詰め込んでいる。具体的にどのあたりが変化しているかというと、このあたりが大きいか。
  • 2と違ってマップが広くなり、
  • マップをまたいでも敵兵が追ってくるようになり、
  • 強すぎた麻酔銃もサプレッサーが消耗品となってうまく弱体化し、
  • かつ便利すぎるレーダーもなくなったのでよりステルスらしくなり、
  • カメラも自動と固定を選べるようになった。
 やはり前作はマップが狭すぎたうえ、バランスに問題があった。今回はそれを手直ししており、進歩もしたきちんとした続編……ではあるのだが、相変わらずカットシーン(ムービー)がとにかく長いのは変わらず。ここは絶対に譲れないらしい。

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ナイフを押し付けられてとっても大事なことを教えてくれる敵兵さん

 また、新要素であるCQC(近接戦闘)は操作がややこしいものの、今までの近接戦闘のマヌケさがかなり緩和されているだろう。やはり伝説の兵士となれば、ジュウドーもお手の物であり、麻酔銃などに頼らずとも相手を投げ飛ばして気絶させられたりするわけだ。
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食ったり着替えたり、違和感をなくす仕掛けも

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場所に合った衣装を選んでいかねばならない

 そして、敵兵の視界についても変更が加えられた。今まではこちらが目立つ格好をしていても、マヌケな敵兵は「誰かいるのか?」といちいち確認をしにきてしまっていた。だが、今回はユニフォームやフェイスペイントを変更でき、どれだけ自然に馴染んでいるかが変化するようになったのだ。

 敵の視力を単に上げただけではゲームとして成り立たないので、カモフラージュがうまくできていれば発見しづらくなり、逆であればあっさり見つかる……という方法を取ったのだろう。これもステルス・ゲームの不自然さを減らしている。

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うまそうには見えないが、蛇は結構うまいらしい

 また、サバイバルということで食料も現地調達することになっている。道中にいる生物・ある植物を採っていくわけだが、それぞれに味が設定されており、パラメディックなる人物がそれぞれの解説をしてくれたりと、恐ろしいくらいに細かい要素が多いのも相変わらずだ。

とはいえ、古いゲームである事実は変わらず

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若いオセロットは完璧にギャグ担当

 そして、物語のほうも(少なくとも中盤あたりまでは)かなり明快になっている。スネークの師匠であるザ・ボスが祖国を裏切っており、なぜ彼女がそんなことをしたのか追い求めるだけだし、ボスキャラも早い段階から登場するうえにどれもわかりやすいほどのキャラ付けがなされている。そして、全体的にギャグが多めで深く考えずとも楽しく遊べる。

 そんなわけで確実に完成度を高めているMGS3なわけだが、やはり今から遊べば古いゲームということもあり、不満がないわけではない。というより、これでもまだ物足りないのだ。

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MGS3で有名だと思われる長すぎハシゴ

 たとえば、今まで便利だったレーダーは確かに便利すぎたのだが、かといってそれがないと敵の位置が掴みづらすぎなのである。よって、事前に敵配置を覚えていないと難しく、発見されるのと隠れることの繰り返しとなる。ステルス・アクションは“覚えゲー”とでも呼べるほど覚えておくべき要素が多すぎるが、本作もやはりそうなのだ。

 では、発見されることに飽き飽きして敵をすべて倒そうとすると、(少なくともNormalでは)本当にそれができてしまうのが困る。CQCによる気絶攻撃が本当に強く、体力も自動回復するので銃弾を受けても問題ないし、それでひたすらに倒していけばいいのだからステルスにならない。

 更にジャングルではよく迷うし、広くなったマップも現代からすればこれでも窮屈に思えるし、いちいち着替えたり飯を食ったり傷を治療したりと面倒で洗練されていない……と、やはり時代を感じる出来ではある。こういうことがあるから古いビデオゲームは遊びづらいのだが、まァ仕方のないことだろう。遅れて遊ぶほうが悪いのだ。

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