ピクミンと一緒に惑星に住みたくなるほど楽しいサバイバルだった 『ピクミン3』 

興味のなかった『ピクミン3』がアタリだった

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『ピクミン3』タイトル画面

 『マリオカート8』を早期購入した人向けのキャンペーンで『ピクミン3』をもらってみた。もう一本は以前に書いた『The Wonderful 101』にしたのだが、そちらは序盤で挫折したのでどうしたものかと迷いつつ、消去法でこの作品に決めた。

 あまり乗り気ではなかったのだが、遊んでみればこれが意外と面白いではないか。おかげで最後まで楽しんでプレイできて喜ばしいのだが、物足りないという声を上げる人の意見もわからないでもない作りであった。

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ピクミンを投げて働いてもらいまくるゲームである

 さて、本作は惑星コッパイから惑星「PNF-404」へ食料を探しに来た3人を操作し、食料を調達したり問題を解決していくゲームである。といっても彼らに戦闘力はないので、この惑星「PNF-404」にいる“ピクミン”たちの力を借りるわけだ。

 ピクミンはなぜか笛の音に対して従順なので、それを利用して彼らを操るのである。なお、この惑星は酸素濃度のせいで何もかもが大きく、コッパイ星人の食料となる果物も、何者かが作った障害物もでかい。そのため、ピクミンたちが壁を壊したり物を運ぶことによって冒険が進むのだ。

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恐れを知らぬピクミンは、命令とあらば肉食動物にも攻めこむ

 もっとも、惑星にはピクミン以外の生物もおり、時には連中がこちらを襲ってくることも。ピクミンをバリバリ食う化け物もたくさんいるため、その際はピクミンを投げて戦わねばなるまい。

 下手に戦うと原生生物にピクミンが食われまくってしまうものの、ピクミンは敵の死体やペレットを栄養として増えるので特に問題はない。……が、作業を効率よく進めるなら死んで欲しくはないし、何よりピクミンは愛嬌があるのであまり殺したくないものである。

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赤ピクミンに岩ピクミンなど、5種類のピクミンが登場

 ピクミンたちはいろいろな特徴を持っているのでうまく使い分け、更には3人で手分けをして食料を集め、目的を達成していくというのがこのゲームである。

 公式サイトでは「AIアクション」というジャンル名になっているが、アクションにリアルタイム・ストラテジーを混ぜた感じだろうか。とはいえ独自の要素もあることはあるので、“ピクミンの面倒を見てうまく作業を進めていくゲーム”というのが本作だろう。あるいは、のんびりとしたサバイバルといったところか?
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ピクミンと自然を愛でつつ呑気にサバイバルする

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このマスカットのうまそうなこと!

 僕はこのシリーズを遊ぶのが初めてなのだが、おそらくは初心者にもかなり配慮された作りでありがたかった。新種のピクミンはゆっくり出てきてくれるし、3人操作になるまでも割と間がありのんびり遊べた。一応は日が暮れると1日が強制的に終わる制限があるものの、あまり気にせず少しずつ物事を進めていけばよい。

 この惑星「PNF-404」は風景がとても綺麗で、眺めているだけでも楽しい。果物はどれもみずみずしく、食料探しとは言っても贅沢な品ばかりを集めている高級な冒険だ。

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ボス戦で指示に失敗するとピクミンがばたばた死ぬ

 時折挟まれるボス戦はほどよい刺激である。倒すためには簡単な仕掛けを解いたり弱点を突いたりする必要があり、うまくピクミンを活かした戦闘になっているか。ただし、ピクミンがものすごい勢いで死ぬのは忍びない。

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巨大なハスが船代わりになっているのも幻想的

 本当にこのゲームはピクミンの愛らしさが重要な作品だ。デザインを見ると割と不気味な気もするのだが、おぞましいほど従順なところだとか、声だけは妙にかわいいところだとか、なんだか知らないが愛着が湧く。

 ふと、初代『ピクミン』のテーマソング『愛の歌』を思い出した。言われるがままについていくというどこか切ない歌で、なんともこのゲームに似合っている。そんな思いを持つのが2014年になるとは思わなかったが。

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不思議でかわいい生き物、ピクミンが本当に愛らしい

 そんなわけで、ピクミンたちの溢れる惑星で穏やかに(そしてたまに激しく戦い)、高級フルーツを集めるのんびりサバイバルとして楽しむことができた。

 しかしながら、やや物足りない気もする。実際、シリーズを遊んだ人から内容量の少なさを指摘する声もあるようだが、個人的にはなんだかいろいろ気になるところがある。

楽しめたが、気になる部分もだいぶある作り

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Wii U ゲームパッドはマップ画面などサブ情報でも活躍する

 この『ピクミン3』、Wii U ゲームパッドでのタッチペン操作に対応したのが発売から約1年後である。それまでもWii U ゲームパッドでは遊べたようだが、Wii リモコン + ヌンチャクによる操作のほうが推奨されていたらしい。

 無論、僕はタッチペン操作で遊んだのだが、これはだいぶ快適なうえWii U ゲームパッドのみで遊ぶにしてもなんら問題はなく、これが最初から入っていなかったというのには驚きだ。

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ミッション・モードは本編で物足りなかった人向けか

 また、ストーリー以外にも「ミッション」モードがあるのだが、これは一部のステージをダウンロード・コンテンツ(DLC)として販売している。難易度の高い時間管理やピクミン管理を楽しみたければ、これをやれということだろう。

 こういった部分を見ていると、DLCの対応に追われてストーリーを割と簡素に切り上げたのだろうかだとか、タッチペン操作を入れる時間がなかったのではなどと考えてしまうのである。あるいはストーリーを大きなチュートリアルとしミッションを本番にしたのかもしれないが、そういう捉え方はなかなか難しいだろう。

 そんなわけでストーリーをクリアしただけではやや物足りなかったものの、それでも十分に楽しめたほうだ。今回のキャンペーンがなければ、ずっとピクミンの良さに気が付かなかったに違いない。

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