スマホのアクションRPGを3DSで遊んだら、アドベンチャーだった 『フェアルーン』

アクションRPGらしいが、どうもそうとは思えない

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『フェアルーン』タイトル画面

 ニンテンドー3DSのダウンロード・ソフト『フェアルーン』を遊んだ。本作はレトロ風なアクションRPGである。……らしいのだが。僕からすると、このゲームは「レトロなアクションRPG風のアドベンチャー」としか思えない。


 『フェアルーン』はもともとパソコン向け無料ゲームとして制作され、その後リメイクの形でスマートフォン向けアプリになった。そして、そのスマートフォン版にいくらかの追加要素を加えたニンテンドー3DS版が登場したわけである。なお、開発はスキップモアとうららワークスで、3DS版にはフライハイワークスが関わっている。価格は300円だ。

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アイテムを手に入れるとやはり掲げるものか

 さて、本作がどんなゲームかというと、『ハイドライド』のような謎解きアクションRPGと言われている。要は、モンスターと戦い謎を解きつつ3体の精霊像を集めるのが目的なので、その概要や画面切り替えスクロールなどが似ているようなのだ。

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マップの種類は割と豊富で、草地・溶岩・天空など数種類がある

 また『フェアルーン』はレトロな雰囲気がウリのゲームである。見てのとおりドット絵のキャラクターが、なんだか懐かしい雰囲気のフィールドを動きまわる。無論、音楽も8bitテイストであり、懐かしさを噛み締めながら遊べるということなのだろう。

 そして、謎解きが大きな要素となる。アイテムを探しまわり、怪しい場所で使うことによって道を切り開き、更にアイテムを見つけて精霊像を探す……、というのがおおまかな展開だ。

 敵と戦闘する要素もあるが、これはかなり簡素なもの。もともとスマートフォンの仮想ゲームパッドで遊ぶからか、敵とはぶつかるだけで勝敗が決まる。弱い相手には必ず勝てるが、強い相手には絶対に勝てないため、レベルを上げて立ち向かえということなのだ。
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3時間足らずのゲームに音を上げる

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避けようのない狭いマップ

 そう、スマートフォンの仮想ゲームパッドで遊ぶことを想定された作品のため、アクションと言えそうな要素は貧弱である。具体的に何をするのかというと、移動と敵・罠の回避くらいだ(それも回避はごく一部だけである)。

 また、ファンタジーRPG風なのは確かなのだが、RPGにあるようなシステムはあまりないか。魔法を使うということもないし、装備という概念もほぼなく、ステータスはレベルとライフのみ。基本的なアイテムは謎を解くためのフラグ以上でも以下でもない。何より、レベルシステムは足かせでしかないのが弱る。

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銀色のスライムが溢れる場所で面倒くさいレベル上げ

 移動範囲がアイテム(フラグ)により制限されているのはいいのだが、その中でも敵の強さが三種類くらい用意されており、だいたい一種類は倒せない敵と遭遇する。つまりどういうことかというと、新エリアを解放したらレベル上げが必須なわけだ。

 また、弱い敵から経験値が入らないのも仕方ないとはいえ痛い。結局のところ適正レベルの場所を探して作業をしなければならず、移動しながらレベルを上げるということも難しい。レベル上げはRPGらしいシステムな気もするが、本作においては邪魔にしか見えなかった。

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あまりにも罠すぎる地下神殿

 ちなみに、謎解き自体は割と素直で簡単に進む(ゲームはクリアまで2~3時間ほど)のだが、たまに悪質に見えるものがあるので弱った。たとえば上記画像の部分では、おそらく進めると思えない部分であろう箇所から別のマップに移動できるのだ。

 まァ、確かにこれもレトロ風なのかもしれない。が、この仕掛け(なのか?)でゲームが苦痛になり攻略を見てさっさとクリアしてしまった。あとは、「戦士の像」を拾えること知らずに戻るハメになるのもつらかった……。

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「ミュージック」や「アチーブメント」モードも

 本作はおそらく、『ハイドライド』のような懐かしいゲームを思い起こして遊ぶ人が対象なのだろう。一方、そうでない僕のような立場からすると、アクションRPGなのだろうかとすら思えてしまうゲームだった。

 もともとスマートフォン向けのゲームということもあり、アクションと言える部分がほとんどないし、RPG的な要素もあっさりなのだろう。しかしここはニンテンドー3DSなうえ、更にアクションRPGの感覚も違うであろう世代の人間が遊んだことにより、かなり空振りをしたような気分になったものと思われる。

 よって、ニンテンドー3DS版『フェアルーン』は謎解きアクションRPGというより、「レトロなアクションRPG風のアドベンチャー」と称したいくらいだ。いや、あるいはアドベンチャーSTGか?

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