あらゆる罠・敵で即死しまくる現代のスペランカー(?)が3DSに現る! 『ピンチ50連発!!』

“ピンチ50連発”より“ミンチ50連発”のほうが僕好みになりそう

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『ピンチ50連発!!』タイトル画面

 ニンテンドー3DSで2014年9月24日に配信されたダウンロード・ソフト『ピンチ50連発!!』を遊んだ。本作は『スペランカー』のようなトレジャーハンターがピンチによって即死しまくる2Dアクションである。

 このゲーム、紹介動画を見てもどういうジャンルなのかよくわからなかった。アクションなのはわかったのだが、「ノーヒント」などと書かれているので探索アクションなのかと思いきや、シームレスなステージ構成になっているふつうの2Dアクション・ゲームである。


 なお、本作の開発は『チャリ走DX』シリーズなどを手がけているモバイル&ゲームスタジオで、ゲームの価格は500円となっている。
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シームレスな2Dアクション

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巨大な岩に追いかけられるベタなトラップ

 『ピンチ50連発!!』は、孤島に不時着したトレジャーハンターとなり、この危険な場所の脱出を目指すゲームである。ルールは非常に簡単で、ジャンプと移動だけであらゆる罠・敵を避け、右に突き進むだけだ。

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猛獣は倒せないのでひたすら逃げるのみ

 「50連発」というタイトルのように、ステージは全部で50になっている。ただしステージ選択などはなく、すべてシームレスに繋がっており、それぞれのピンチ(ステージ)ごとにチェックポイントが入るわけだ。

 また、前掲の紹介動画を見てもらえばわかるように、とにかく即死しまくりで笑いを取ろうとしている作品でもある。ゲームジャンルとしては『スーパーミートボーイ』あたりの作品群に近いのだろう。

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サメの牙も謎のトゲトゲも避ける高難易度ステージ

 ステージが連続することでプレイが途切れることはなく(中断は可能)、かつ慣れてくれば通しでタイム・アタックすることも可能という仕掛けなわけだ。確かに2Dアクションと言えどもマップ全体が繋がっていても良いはずで、孤島全体を探検している雰囲気は出るだろう。

 また、トレジャーハンターはふつうの人間並の身体能力で、走り続ければ疲れてしまうし、あまりにも高いところから落ちると死んでしまう。操作にも少し癖があるため、即死&再挑戦でクリアできた喜びを感じろというレトロな雰囲気も残る一作だ。

シームレスな意味なし!

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ゾンビらしきモンスターも登場

 結論を言えば、本作は500円のゲームとしてはそこそこなのだが、無論いくつか気になるところはある。

 特に問題なのが、50のピンチがすべてシームレスに出てくるという基本にして最大のウリだ。通しで遊ぶため、難しいステージを飛ばせないし、救済もなく、同じ場所を繰り返して遊ぶことも不可能だ。また、ステージが連続しているためクリアという概念が最後の最後にしかなく、攻略した喜びも薄いように感じられた。

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壊れた機械のように弓を撃ちまくる原住民(?)

 また、ステージの長さや難易度の差も気になるところ。ピンチごとにチェックポイントがあるため、ステージ間の中間ポイントはない。よって、難所が多い場所はリトライ数がかなり多くなる一方、合間に挟まれる箸休め的ステージは驚くほど拍子抜けしてしまう。全体の緩急を考えているせいで、ステージごとの緩急はいい加減にも見えるのだ。

 何より、シームレスでも結局は一本道なので、島を探索している雰囲気はあまり出ていないのが痛い。まだステージ・セレクト画面で全体のマップを把握できたほうが、プレイヤーの目指す道のりが感じられるだろう。

 こうなると、2Dアクションのシステムとして長所があるとは言いがたくなってしまうのも事実である。というわけで、ピンチはむしろ連発していないほうがいいし、なぜ未だに2Dアクション・ゲームにステージごとの区切りがあるのかよくわかった。

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トレジャーハンターといえばトロッコと多数の罠である

 あとは、ニンテンドー3DSのDLソフト市場において、この手のジャンルがどれほど人気を得られているのか気になるところ。それこそ『チャリ走DX』シリーズのような1ボタン障害物回避アクションは人気のようだが、本作はあまり盛り上がっているわけでもなさそうだ(とりあえずクリアしただけで総合ランキング70位に入ってしまった。)。

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49ピンチあたりの難易度はだいぶ高くなる

 とはいえ、全体を見れば“低価格の即死アクション”として悪いゲームではない。ステージのデザインはそこそこだし、即死しまくるギャグもきっと面白いはずである(僕はこの手のギャグを判断する自信がない)。

 ただし、小奇麗にまとめてしまったゲームであるのも事実か。2Dアクションの新たな楽しみを追い求めても応えてくれないソフトではあった。

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