ゴミ捨て場に隠されていた偉大なるゲーム『E.T.』は酸っぱいにおいがした

これがあの『E.T.』だ!

 アメリカはニューメキシコのアラモゴード、そこにはATARI 2600というゲーム機の『E.T.』というゲームが埋められていた。「埋められた究極のクソゲー」などと言われるこのゲームだが、その実は違う。なぜそう言えるのかといえば、実際にその『E.T.』を見てきたからだ。

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 2015年初頭、僕はとある場所で、低評価ゲームを検証している男“模範的工作員同志”さんたちと合流した。挨拶を済ませたあとに彼が懐から出したのは、そう、その埋められていた『E.T.』なのである……!

 模範的工作員同志さんが言うには、これこそが“伝説の神ゲー”なのだそうだ。かつてゲーム市場が崩壊したという事件「アタリショック」を引き起こしたゲームだと言われているのも、そのゲーム内容があまりにもつまらないというのも、すべて勘違いなのだと彼は力説していた(たぶん)。

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 しかしこのゲーム、さすがにアラモゴードの地中に数十年も埋められていただけあって劣化が激しい。形は歪んでいるうえ、正面にはパッケージの紙が変質したらしきものが付着しており、そもそも何か砂がこぼれている状態だ。

 この状況ではさすがにプレイすることはできず(というか、そもそも遊ばせてもらおうというのが傲慢だが)、せめてアラモゴードを感じようとにおいをかがせてもらった。……臭い。酢酸のような腐敗臭がする。そうか、これはクソゲーなどではなく、ゴミ捨て場に捨てられていたゴ……、ゴージャスな遺物なのだ。

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 模範的工作員同志さんはこのゲームをわざわざ輸入して購入しており、その証明書まで見せてくれた。証明書に掲載されている写真を見ると、『E.T.』を掘り出している人たちの熱を感じる。「ゴミ捨て場でいったい何が起こっているんだ?」と野次馬根性丸出しで見に来ているアラモゴードの人たちの息吹を感じられるのだ。

君もその目で『E.T.』を確かめよう

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 なお今回は、東京都の中野にある「Game Station」という店に向かうのが本来の目的であった。この輸入ゲームなどを販売している店で、その歴史ある『E.T.』を飾るイベントが行われるというのである。

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 展示は店内奥にあるコーナーの一角を使ったものになっており、『E.T.』の説明が書かれたポップなども飾られている。写真の状態はあくまで仮の段階なので、実際にはもっと飾り立てられていることだろう。

 ちなみに、この展示は2015年2月28日まで行われるとのこと。地中に埋められていた『E.T.』というのは、日本にはごく僅かな数しか入ってきていないようなので、この機会を逃すと二度とお目にかかれないかもしれない。悠久の歴史を持つ遺物(すっぱくさい)はここにあるのだ。


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