そして、クリアしてテンションが下がる 『ゼノブレイドクロス』

文句を言い始めたら止まらない

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目が不気味なので最後までサングラスをかけさせていた「リンリー」

 ついに『ゼノブレイドクロス』のメインとなるストーリーをクリアした。終盤の感想は「お前らダラダラ喋ってないでさっさと敵を殺せ!」のみである。

 序盤のほうにも書いたが、本作はシナリオの展開が強引すぎる。その場の雰囲気を重視した第五章はいいにしても、あとは特定の展開を行うための無理すぎる動きが多いのだ。

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いろいろな場面で使えそうなセリカのお断りシーン

 メイン・ストーリーはネタバレになるのでほかで説明しておくが、たとえば異星人の「セリカ」が仲間になるキズナクエストも強引である。このクエストでは、NLA(人類の拠点)にやってきた「ロック」なる巨体の異星人に対し、お偉いさんが「戦って貢献しないと追い出す」などと言いだすのだ。

 しかしロックは戦いが苦手であり、そいつと親しいセリカもお偉いさんを威嚇するわけである。とはいえそのままではこの場にいられないわけで、ロックの代わりに華奢な少女であるセリカが戦いの場に赴こうとするわけだ。

 ここでひとつ疑問に思う。そもそもNLAにはいろいろな仕事があるわけで、巨体を活かした仕事は戦い以外にも何かあるのでは? たとえば荷運びだとか建設作業だとかもあるわけで、何か戦いに絞る理由でもあるのだろうか。

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ツンデレというか言葉足らずすぎるモーリス行政長官

 ともあれ、ロックの代わりに働こうとしたセリカが危険な目に遭いそれを主人公たちがフォローすることになるのだが、問題はここからだ。なんとか目的を果たしたセリカはお偉いさんに会い、代わりに自分が働くからロックを見逃せと言うのだが……。

 なんと、そのお偉いさんは「ロックの適正に合った働き口を見つけた」などと言うのである。そしてそれは何かというと建設作業員としての仕事であり、なら最初にきちんと話し合っていれば問題など起こらなかったじゃねーか! と突っ込まれること間違いなしのクエストなのだ。

 なぜこんな無茶なことになっているのかというと、そもそも展開ありきの作りだからだろう。要はこのクエスト、“セリカが試練を乗り越えて主人公たちの仲間になる”ことと、“主人公たちがモンスターと戦う場面がある”といったことが必要であり、そこを重視したのだ。そのため、問題の発生源などは強引であり、結果として穴のある話に見えてくる。

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後半になるとまともな性格になるマスコット「タツ」

 こういった展開はメインのほうにもあり、特に顕著なのが第十一章だ。ここではとある敵と戦うことになるのだが、そいつの行動原理が意味不明で爆笑してしまった。はじめは、何か隠された設定がありそれがうまく語られていないだけなのかと思っていたが、クリアしてみるとそこが明かされていても不自然さは変わらないことがわかった。

 この問題はシナリオそのものがダメというより、クエストのシステムをうまく処理できていないような気もする。どうもクエストの形に合わせるため、話を無理やり捻じ曲げているかのような……。そういう雰囲気が伝わる展開は、ほかのクエストでもいくつか見られた。
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楽しかった部分を思い出そう

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第九章以降はドールが空を飛べるように

 ……どうも物語の結末を見たせいか文句ばかり出るが、それまではなかなか楽しかったはずだ。後半になるとドールにフライトユニットがつけられるため、空も旅できるようになる。

 空を飛べば敵とも遭遇しないので楽……と思いきや、後半は敵の軍勢も空中でプレイヤーを待ち受けていたりする。ほかにも、宙に浮かんだ大地へ足を踏み入れたり、敵陣の上空にある施設で作業用ロボットを狩って武器を奪ったりと、これまたいろいろ遊びの幅が広がるわけだ。

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地球風の衣服も似合うセリカ

 そういえば、仲間キャラクターでは先程の話にも出たセリカが一番気に入っている。一応は彼女に関する話も明かされるのだが、見た目がかわいいから気に入っている以上のことはなく。もっと悲劇のヒロインだと好みなのだが、このゲームでそういう設定が盛られてもむしろ嫌になりそうな気はする。

 さて、なんだかクリアしたことで嫌な部分を見てしまった気もするが、クリア後はまた新たなクエストが登場したりもする。オンラインで遊ぶやり込み要素的なものもあるらしく、そのあたりを軽く触って本作を終わりにしよう。

○ 『ゼノブレイドクロス』レビュー 君はこの“未開すぎる惑星”を探索する気合があるか

http://hakotossdm.blog42.fc2.com/blog-entry-1926.html

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