自分のデザインもしくは人の美的センスの謎 『どうぶつの森 ハッピーホームデザイナー』02

客第一号は本好きの犬

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客(もとい餌食)第一号との遭遇

 憂鬱な出社から一日が始まる。なんでも今日は実際に客の家をデザインする仕事がはじまるそうだが、それにしても短い研修期間である。

 「たぬきハウジング」へ向かうと、既に客が来社していた。時間に遅れて来るのも困るものだが、早く来るのも困ったものである。

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キャラメルのデザイン要望は「本に囲まれた暮らし」

 ともあれ、今日の客は「キャラメル」なる犬である。彼女は本が大好きらしく、自宅をそういうデザインにしたいそうだ。英字新聞を貼り付けた犬小屋でもいかがだろうかと言いたいところだが、金を払ってくれる相手なのでしぶしぶ働く。

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自宅に置くものと思えない両面本棚が魅力的なデザイン

 さっそく彼女の家に向かいデザインを開始する。しかし持ち込まれた家具の中に大きすぎる本棚があり、これが本当に頭痛の種だった。両面なので壁際には置けないし、かといって中央に置くと邪魔すぎる……。

 とはいえ、深く考えても仕方がない。問題があるとすれば、新入社員にいきなり無茶な仕事を振った人間のほうなわけで、テキトーに本棚を中央にどかんと置いた。何か言われるに違いないと身構えていたものの、キャラメルはこれで大喜びなのだから驚きだ。

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「ハッピー」など次第にリアクションが使えるようになる

 きっと彼女は数日後に後悔するのだろうが、いずれにせよその場をしのぐことは大成功である。あとは定時になるまで外で時間を潰し、今日の仕事は無事に終了というわけだ。楽に作業を終えたり、あるいは仕事をサボっている時にこそハッピーを感じる。
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メタ台詞を吐き出すキャラメル

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外部に売り飛ばしたくなるリストをもらう

 しかし、翌日もまた仕事に行かねばならないのが社会人のつらいところ。今日はタクミから「お客様リスト」なるものを受け取った。これがあるとこれまでデザインした家のデータなどを管理できるらしく、つまり昨日しのいだキャラメルの家にまた行かねばならなくなった。

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あまりにもメタすぎるキャラメルの台詞

 さすがに一晩寝て冷静になったキャラメルに怒られるか……と思いきや、彼女は歓迎ムードである。それどころか、何やら世界観と合致しないリアル的な話をし始めて驚いた。

 念のため説明しておくと、本作では「どうぶつの森 amiiboカード」を使うといろいろなおまけ要素が解放される。要はキャラメルがそのチュートリアルをしてくれたわけだが、しかしあまりにも直接的すぎなのでは。もしや彼女、この世界がゲームであるという事実を知っているのではないか。

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キャラメル宅を舐めまわすように見るつねきち

 ともあれ、せっかくなのでパッケージ版の特典として付属していたカードで「つねきち」を呼び出してみた。彼は金に汚い悪徳商人なので、きっとキャラメルの古本を買い叩いて転売するのだろう。

 なんだか更なる問題を呼び込んでしまったような気もするが、まァどうでもいいことか。客のプライベートに足を踏み込まないのがプロというやつである。

トムソンのスタイリッシュで都会的な家

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更なる仕事が自分に振りかかる悲劇の茶番

 あとは日報を書いて帰宅できる……と思いきや、なんだか事務所ではホンマさん野郎が騒いでいるではないか。何事かと思えば、なんと以前に彼が追いかけまわして逃がした客が表にいるので、僕が声をかけて仕事を取ってこいというのだ。

 やはりホンマさん野郎、保険勧誘員時代のようにしつこく追いかけまわし、客に恐怖を与えたのではないだろうか。立場が変わって性格もまともになったという話だが、性根というものはなかなか変わらないだろう。

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いわゆる営業的行為で仕事を探していくように

 しぶしぶ仕事を押し付けられた僕は、表にいるトムソンを見つけ慎重に話しかける。ライオンの餌のような容姿をしているのでさぞ臆病……かと思いきや、僕にはものすごくふつうに話をしてくれた。ホンマ野郎、前は何をしたのか。

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初期状態のトムソンの部屋

 ともあれ、彼の要望は“スタイリッシュで都会的な空間”である。持ち込んでいるものはコンポにテーブル、そしてよくわからないガラスの仕切り板だ。このガラスを活かした都会的空間を作り上げればいいのだが、ガラスを見るとアレしか思い浮かばない。

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完成しスタイリッシュになったトムソンの部屋

 そう、ガラスといえばトイレである。人に見せつける形で糞尿を排出することができ、かつ並べることによってスタイリッシュさをアピールできるだろう。また、女装しているかのような衣装を置くことによって、先進的かつ都会的な姿勢を強調するのである。

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皮肉にも見える感謝の言葉

 どう考えても会社をクビにされるデザインなのだが、しかしトムソンは喜ぶというのだからこれがわからない。どうぶつたちの美的センスがおかしいのか、あるいは僕にデザインの才能がありすぎるのか。はたしてその答えは……。

○ なんのために仕事をするのか、その答えが出た 『どうぶつの森 ハッピーホームデザイナー』03
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