「あそぶ!ゲーム展」で古かったり古く感じなかったりするゲームを遊ぶ

はじめに

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「あそぶ!ゲーム展」の入り口

 埼玉県川口市で実施されている「あそぶ!ゲーム展 ステージ1:デジタルゲームの夜明け」というものを見に行ってきた。これはビデオゲーム黎明期の歴史を紹介するといった展示で、筐体を見たり解説を読むだけでなく、実際にゲームを遊べるというのが何よりの特徴だろう。

 と書きだしたのはいいが、まじめなレポートは既にいろいろなサイトで掲載されているわけであり、僕は気楽かついい加減に遊んだ話でも書いておこう。そう、僕はあくまでゲームを遊びに行ったのだ。

これが最初期のビデオゲーム

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『テニス・フォー・ツー』の展示

 会場では、『テニス・フォー・ツー』といった最初期のビデオゲーム、そして世界初となる家庭用ゲーム機「オデッセイ」やその試作機である「ブラウンボックス」などが展示されており、奥へ進むたびに展示タイトルが徐々に進化していくといった作りになっている。

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『スペースウォー!』を再現した展示品

 本などでしか読んだことのないゲームの実物を見たり遊んだりするのは新鮮だったが、1962年に登場した『スペースウォー!』の操作の難しさには驚いた。本作は宇宙船で戦う対戦型シューティングなのだが、すべてがスイッチ操作なので基本操作すら難しく、そのうえ画面に表示されているものの何が自機なのかわからないというレベルである。

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忌まわしくも見える偉大なる『PONG(ポン)』の筐体

 操作が難しいといえば、1972年の『PONG(ポン)』も忘れてはなるまい。ダイヤルでパドルを上下に動かしボールを撃ちあうピンポンなわけだが、筐体のダイヤル操作がただでさえ難しいうえ壊れているのかまともな撃ち合いにならなくて笑ってしまった。先ほどのスイッチのこともあり、十字キーの偉大さが身に染みる。しかも古いゲームのはずなのに、Xbox 360で死ぬほど遊んだ感覚でもあるので更に笑う。

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『スピードレースデラックス』の筐体

 一方、古いゲームにも関わらず楽しく遊べたのは、1975年の『スピードレースデラックス』だ。他車に当たらないよう進み続けるという単純なレースゲームなのだが、アクセルやハンドルを動かすという今でも変化しない感覚、ともすれば激しすぎる効果音、そしてわかりやすい駆け引きが良い。

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悪い意味で話題になったらしい『デスレース』

 そういえば、1976年に登場した残虐レースゲーム『デスレース』や、映画『ジョーズ』から多大な影響を受けたらしい『マンイーター』が遊べなかったのは残念なところ(土・日・祝日の一定時間のみしか遊べない)。「あそぶ!ゲーム展」の名折れである。

70年代後半~80年代のタイトルへ

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『スペースインベーダー』特設コーナーにて

 このあたりから先は、『スペースインベーダー』や『パックマン』の特設コーナーがあり、インタビュー映像なども流されていた。70年台後半から80年代のゲームタイトルが並び、歴史というよりはそのあたりに少年期を過ごしたお父さん向けコーナーという印象を受ける。

 よく知らなかった『フットボール』や『スターファイヤー』といった筐体には興味がそそられるものの、『平安京エイリアン』や『アステロイド』を遊んでも仕方ないようなと思いつつプレイする。というか、『アステロイド』に似たゲームもXbox 360でだいぶやったものよ。

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最後のコーナーには有名なゲームタイトルが並ぶ

 更に奥では、『ドンキーコング』『ディグダグ』『ニューラリーX』といったゲームタイトルが展示されるわけだが、こうなるともはや現行機でも遊べるタイトルが多くなってくる。ゲームの進化としての解説(擬似3D表現やスクロール表現など)は良いのだが、ゲームプレイとしてはレトロさが足りない。

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有野課長からのコメント

 仕方ないとはいえ尻すぼみな印象を受けつつ外へ出ようとすると、メッセージボードに『ゲームセンターCX』の有野課長からのコメントがあった。そこには十字キー、そしてそれを開発した横井軍平氏の偉大さが書かれており、ゲームプレイヤーは皆似たような印象を覚えるものなのだなと思いつつ会場を後にした。

最後に

 ゲームというものは、文字列だけ読んでも理解しづらい。「ジャンルは○○で……」といった概要などはどうでもよく、むしろゲームプレイの感覚、たとえば『コンピュータースペース』であれば撃ったミサイルが自機の旋回とシンクロするといった妙な動作や、『スペースウォー!』の操作しづらさなどが印象に残る。

 「あそぶ!ゲーム展」が単なる展示なら僕も行かなかったところだが、実際に触れることができその感覚を知ることができて何よりだ。経験しなければ見えてこないものも多い。……と書くとなんだかマジメそうに見えるかもしれないが、要はゲームを遊んだだけである。僕の目的はそれだけだ。
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