スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
このエントリーをはてなブックマークに追加

究極にどうでもいい選択を迫られる『ウォーキング・デッド』

「うんこ味のカレー」と「カレー味のうんこ」くらいのどうでもよさ

WalkingDead_S1_01.jpg

 うわー、困ったなー! ゾンビに襲われている「さっき知り合った小太りのエンジニア」と「さっき知り合った女記者」のどちらか一方しか助けられないという状況、困る~! どっちでもいい!

 PS4版の『ウォーキング・デッド(The Walking Dead)』を遊んだのだが、まったく感情移入できないまま終わってしまった。面白かったのは、主人公の「リー」が尖っている柵を見て「尖ってるな」と独り言を漏らすまぬけさくらいで、他は響かなかった。

 本作は、同名アメコミ作品を題材にし、Telltale Gamesが開発したアドベンチャーゲームである。ゾンビ(正確にはウォーカー)だらけの世界でさまざまな苦渋の決断をし、サバイバルするゲームなのだが……。「このゲームの展開は君の選択によって千差万別する」などと画面に出る割に、究極の選択はどちらを選んでもその後の展開に少しの変化があるだけで、結局のところ一本道なのだからむしろ究極的にどうでもいい選択である。

WalkingDead_S1_02.jpg

 一応、他のプレイヤーたちがどの選択肢を選んだかという結果がエピソードの終わり際に見られるのだが……。これも心底どうでもいい。選択肢は曖昧なものも多いのでプレイヤーの意図がきちんと反映されているかどうかわからないし、ゲーム側が選択を強引に迫っているので倫理をどうこう語る気にもならない。

 古めな作品(2012年発売)ということもあるが、それでも本作はどこかでゲーム・オブ・ザ・イヤーを受賞した(らしい)タイトルなのだ。しかも僕はドラマ版がそこそこ好きなので、まさかここまで距離感があるゲーム体験になるとは思わなかった。

WalkingDead_S1_03.jpg

 結局のところ一本道なのはまァいいだろう。しかし、一番大事であろう主人公「リー」と幼い少女「クレメンタイン」の絆の部分も、ふたりの描写が足りなかったとしか思えない。リーがやたらとクレメンタインを大事にする理由もよくわからなかったし、クレメンタインはむしろ不気味なくらいに都合の良い子すぎる。こう感じるのは、ストーリーが優秀すぎる『The Last of Us Remastered』を先にプレイしていたせいだろうか。

 他のキャラクターはもっとどうでもいい。ヒステリーを起こす女、イカれたジジイ、足を引っ張るだけのバカ、いつの間にか仲間になって気づいたら死んでいたあいつ……。DLCのキャラクターは更に底が浅くてどうでもよさが5倍くらいだ。誰を生かすか見捨てるか、いくつもの究極の選択をしてきたのに、誰の名前も覚えていない……。

WalkingDead_S1_04.jpg

 そういえば、リーがまぬけに死ぬことも良いポイントだった。リーは、仲間が人質に取られているのに犯人に「銃を捨てろ、このビッチ!」と叫んで本当に撃ち殺されたり、仲間をカッコよく助けようとしたらゾンビにハラワタを食われて死んだりと、プレイヤーがミスをするとあっさりやられて笑える。しかし本当にゾンビが出てきたら、こういうまぬけな死に方をするほうが多数派なのだろう。
このエントリーをはてなブックマークに追加

コメント

非公開コメント
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。