Tom Clancy's Splinter Cell Conviction 体験版

box_spcellconvic.jpg 『Tom Clancy's Splinter Cell Conviction』はUBIソフト開発の、ステルスアクションゲーム。カバーアクションをうまく使いながら、闇に身を隠し敵を倒していく。敵が主人公の幻影を追う「ラスト・ノウン・ポジション」システムや、1ボタンで狙いもつけずサクっと暗殺できるシステムが特徴。
 カッコよく暗殺するゲームと思わせつつ、バカゲーの臭いを持っている。


 触ってはじめに思ったのは、なかなか豪華な作品であるということ。
 まず、主人公の声がセガールでありシュワルツネッガーだ。正確に言うと、玄田哲章なのである。誰もが一度は聞いたことのある声だろう。他のキャラも豪華声優とのこと。また、体験版の時点で完全日本語化されており、ローカライズにも力を入れていることが伺い知れるだろう。

 映像的に見所がある作品でもある。
 最初に流れる敵側視点のストーリームービーで、主人公の特徴やアクションが説明されたり、拷問シーンではアクションをする場所によって拷問内容が変わる。また、回想やチュートリアルが壁に表示される独特の演出方法が施されており、これはこのゲームならではのこだわりといっていいだろう。


 ……これだけ褒めたんだから、そろそろひどいこと言っていいですよね?


 さて、肝心のゲーム内容だが、あまりにもバカバカしい。敵があほだ。主人公が敵に見つかると、目視していない敵はこんなことを言い始める。

「これは罠だ! この場に留まり、奴が来るのを待て!
「目標を視認できない! 散会して待機!
「ここで奴があらわれるのを待て!
「どうにもキナ臭い、先に進むな!
「ダメだ、この先は危険だ! その場に留まれ!

 早い話が、基本的に留まることしかしない。たまに主人公の近くにいる敵が偵察にくるが、どの敵もわざわざ1人ずつ同じルートを通ってきてくれるのでそのまま蜂の巣である。バカだ。

 「ラスト・ノウン・ポジション」というシステムも敵のバカさを表現している。これは主人公が見つかった場合、その場所に幻影が残るというものである。敵はそれを追ってくるので、その隙に逃げるなり反撃するなりできるわけだ。
 言い換えれば、敵が主人公を見つけて「見つけたぞ!」と叫んだのにも関わらず、主人公がそこから動くとは思わないバカどもの集まりが敵という存在である、ということでもある。そりゃ見つけたって叫んだら、そいつがそこから動くに決まってるじゃあないですか。

 また、視界に入る位置に作ったばかりの死体があるにもかかわらず、巡回している敵兵が気づかないことが多々ある。これはまァ視界の設定によって仕方ないと納得できるが、二人で話している兵士の片方を殺しても、話している相手がなかなか相方の死に気づかなかったりするからマヌケで笑える。


 映像としては本当に見所があるだろう。しかし、映像がしっかりと出来ているせいで、逆に、敵の動作があまりにも冗談めいているのがよりひどく感じられてしまう。これは壮大なギャグではないかと疑いつつある。
 あるいは、「映像ばっか作ってねーでちゃんとゲーム部分練りこめや!」と突っ込んで欲しいのだろう。
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コメント

難易度を上げたら敵AIが変化するけどそれは試したんだろうか。
(敵の反応が過敏になる。)

個人的には、ステルスアクションゲームにする為のルール作りとしてはこれで正解だと思う。
ゲーム的余地っていうか反応がリアルすぎると発見されすぎてステルスアクションゲームとして成り立たなくなるというか。

最初にノーマルをやって、次に一番高い難易度のやつを遊びました。ルーチンというよりは目視からの発見速度や攻撃ダメージのほうが強化されるようですね。

ゲームルールとしては僕もこれで問題ないと思います。問題は、映像的なリアルさや格好のよさと敵の脳みそが乖離しまくっているところでしょう。序盤の拷問もイカしてるし演出も凝っていて、敵との戦いの緊張感も感じさせるくせに、いざ戦いとなるとバカと言わざるを得ない相手を敵にしなきゃあならない、となるとさすがに気になってしまうわけです。
これはむしろ、このゲームだけの問題ではなくて、次世代機のゲーム全般が持つ問題なのではとも思います。写実的に描写をしすぎるとかえって色々とボロが出たり、ゲーム的に無理が出たりするわけです。むしろ、ドット絵の方が脳みその補完が効いてより物が素敵に見えたり無茶な表現でも納得できるのと同じで、いくらゲーム機のスペックが上がろうとも、ケレン味というか、上手いごまかしはあったほうがいいのではないかなと考えてます。そういったものがあまりないので、違和感を強く覚えたのでしょう。

あとは、ばかみたいな敵でもステルスアクションが独特だったり非常に面白ければ、その面白さのほうが上回って感じられるのでしょうが、特に良くも悪くもと感じたので「敵がばかだなあ」という印象しか残りませんでした。

苦手なジャンルにステルスアクション追加しておきな

体験版ではステージの構成とAIが調整されていることがわかっていて書いてるのかこいつ

今ならお安くなっているので是非

AIについて指摘する方が少なからずいますが、CONVICTIONは従来のSPLINTER CELLシリーズよりもアクションに特化したゲームなので、この作品では演出などからも現れているように「いかに格好良く敵をせん滅するか」がコンセプトとなっています。
UBIは過去にもRAINBOW SIX VEGASや従来のSPLINTER CELLシリーズで時には理不尽とさえ思えるほどのAI調整でプレイヤーを苦しめたことがあり、CONVICTIONのAIはアクションステルスという新たな試みを生かすためにあえて鈍く調整されています。
走った状態からスライディングをしてしゃがみに移行する動作や、カバートゥカバー、一気に敵を始末するM&A、細かなクリア条件がなくなりイベントは終始シームレスになった等これらの要素が加わったことにより従来からキャラの動きやゲーム展開まで全てが格段にスピーディーになったことがわかります。
敵がバカという理由で片づけてしまうのは非常にもったいないゲームですよ。
私はCoopモードで相棒とのダブルM&Aで一気に七人の敵を始末した時の痺れるような快感と興奮はいまでも忘れられません。

わざわざ丁寧にありがとうございます。

体験版をやったのも随分前のことですが、敵の行動がマヌケなせいで、仰るような格好いいアクションが楽しめなかった記憶が強いです。このデモは二、三度遊びましたが、「銃を撃って誘き寄せて撃ち殺す」というパターンで終われてしまったわけで、こうなると魅力が見えて来ず、なんとも。
今や安価とならば魅力ですね。店頭で見かけたら考えておきます。

ずいぶん意固地になっているようですが、この作品は自分なりに創意工夫を凝らして立ち回ることに面白さを見出すゲームですよ。
鈍いからこそ様々な立ち回りができるんです。
「銃を撃って誘き寄せて撃ち殺す」という戦法だけではシングル、Coop、ハンター、インフィルトレーションをクリアすることはできません。
死体や自分の姿が発見された時点でゲームオーバーになるステージや、敵を銃で殺傷できないステージ、アップデートが終わるまで四方八方から迫りくる敵を迎え撃つステージなど、メリハリのあるステージ構成になっていますので。
ご購入された暁には是非とも「銃を撃って誘き寄せて撃ち殺す」の戦法で全モードを制覇してください。

最近の洋ゲーはグラフィックばっかりで中身がスカスカなのが多いから困るね
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