いれかえまほちゃん レビュー

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『いれかえまほちゃん』

 『いれかえまほちゃん』は株式会社アイ・ティー・エル開発のアクションパズルゲーム。

 位置関係を入れ替えることのできる星を撃ち、敵にぶつけることにより移動してゴールを目指していく。また、クリアまでににかかる時間やステージ切り替えの間隔が短く、とてもスピーディーな展開で遊ばせる。

 詳しくは特集記事を参照されたし。


素早く遊べるが、問題も多し

 とにかくテンポが速いのが面白い。パッと解法を思いつき、サクッとそれを実行するのは、うまくゲームをこなしているという達成感を与えると共に、飽きる暇をも与えない。
 アクションパズルという点に関してそんなに目新しい部分はないし、ステージの作りもこれといったものはない。それでも気にせず遊べるのは、ひとえに制限時間を短くしたお陰だろう。

 チュートリアルは丁寧。セーブ機能はないものの、最初から全ステージ選択可能であるのも嬉しい。

 ただし、開発期間が過ぎる時間も速かったのか、色々と問題が多い。

 操作性は、はっきりいって不満が残る。左右どちらかに入れてからスティックがニュートラルに戻ると、キャラが進行方向と逆を向くことがあったりする。
 また、当たり判定が甘くてよくわからない。敵に1/3くらい触れていても死亡扱いにならなかったり、かと思えば突然接触扱いになって死んだりもする。
 そして、入れ替え結果が見えにくい。これは制限時間のせいでもあるのだが、とにかく行動はすべて速いのだ。移動も、星が飛ぶのも、死ぬのも。つまり、人間が感知できないレベルで入れ替えが起こり、知覚が追いつかないままゲームが進行しまうことも。
 更に、バグも多め。入れ替えとなるとよくある進入不可な場所へのハマりや、画面外へ行ってしまうこともしばしば。

カジュアルゲームとしてカバー

 不出来な部分はなかなか多いものの、これが意外なことに責める気にならない。スタッフが4人であることや、全体を見てみるとあまり手を加える余裕がなかったと想像させられるわけだが、別にそういう部分を配慮しているわけではない。

 例えば、蜂が狭い場所に移動させられると奇妙な動きをするのだが、敵の様子なんてじっくり見ている余裕はない。バグの類も、とりあえずすぐに死亡してやり直せばいいのだからどうでもいい。そして、操作性や当たり判定は、ゲームがかなり短め(せいぜい1~1.5時間程度)で終わってしまうこととなれば、「まァそこまで責めるほどのことでもないだろう」と思えてしまうのだ。

 とにかく、サクっとクリアしていくということとカジュアルなゲームの組み合わせが功を奏した。ショボさや不満点は、展開が速いこと・短いことによって覆い隠されている。しかも、短い割にクリアするとそれなりの満足感を覚えられているのだから悪くない。

 つまり、韋駄天走りによって余計なものは置いていってしまったという、珍しいくらいのスピード感を持った作品ということだ。手軽なゲームを作るという意味においては、このやり口は巧妙であろう。
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