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ラブプラス+ 21 「宿泊先での一騒動」

チェックイン

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ホテル大野屋前にて
 十分に遊びまわったのでで、そろそろ宿へと向かう。いざホテルを前にすると、愛花はなんだか緊張している様子。ハハハ、そんな取って食うようなことはしないから落ち着いて……いや、こんな状況になって手を出さない男もどうかしているな。

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フロントでの衝撃的発言
 フロントで鍵を受け取り、部屋へと向かう。仲居は荷物を持ってくれるようで、愛花に対して「奥様、お荷物をどうぞ」と言ってくれて……。いやいやいやいや! ちょっと、ネネさんならともかくいくらなんで愛花を奥様呼ばわりとは、いささか失礼なのではないか。確かに今日の髪型だとどこか大人びて見えるけれども、十人中十人が高校生だと思うような容姿じゃあないか。本当に目明きなのか、この仲居。

 ふと、この出来事でひとつ、友人の昔話を思い出した。
 当時中学生だった彼は、女子テニス部に所属している憧れの先輩と一緒に、二人きりで街へ買い物に行くことになった。これはもう喜ばずにはいられず、彼は相当気合を入れて入念な準備をしたそうな。
 しかし、当日、道の途中でキャッチセールスに掴まってから話はガラッと変わる。このセールスマン、二人を捕まえてからそれぞれを一瞥し、彼女にこう言った。「お母様でいらっしゃいますか?」、と(もし本気でそう思ってても、お姉さまですか? とか言えばいいのに)。……これで先輩は怒ってしまうのなんの。確かに大人びており、悪く言えば老けて見えなくもない人だったが、いくらなんでも母親はないだろう。結果、この後はなんともギクシャクした流れになり、二人の関係もまったくうまくいかなかったとか。

 彼はそのセールスマンを恨むより、別のことでショックを受けた。それは、自分があまりに子供っぽく見えるせいで彼女を傷つけてしまったということ。そして、他人から見れば二人はどう考えても付き合っているように見えない、つまり、血縁関係でも持っていなければ釣り合った存在のようには見えない、という証拠を突きつけられたように感じてしまったからだとか。

 今思えばこれはなかなか笑える話だが、当時の彼はずいぶんと悩んだそうである。ってああ、あくまで友人の話だということは忘れないでいただきたい。

 まァしかし、今回の場合は話が別だ。愛花は自分たちが夫婦のように仲良く見える、ということでこれ自体に喜んでいるようだし、それならば問題はあるまい。僕はちょっとブッ飛んでいる仲居が気になってしまうが、こういうのがカップルへの応対として案外ベターなのかも。そう思えば、結構やり手といえるのかもしれない。
 ……などと好意的に解釈できたのはそれまで。

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部屋はひとつだった
 なんと、たどり着いた部屋は別々ではなく、二人用のものであった。急いで、フロントで確認しにいくハメになった。

 結局、これは話をしても解決しなかった。他に空き部屋もないようだし、どうしても都合をつけることはできないとのこと。ったくよー、どうしようもねえホテルだな!
 そのことを愛花に伝えると、彼女はそれならば仕方ないと承諾してくれた。「ホテルの人を困らせちゃうし、一緒にいたいからいいよ」などと言ってくれれば、この不手際も喜ばしく思える。

 ……ってちょっと待てよ。そもそも部屋ってちゃんと二部屋で予約したのだろうか? いや、懸賞で当たったのだからホテルの手配は既に行われているはずなのだが、しかし脳みそを探ってみてもそれに関してまったく思い出せない。もしかして、最初から一部屋だったのでは。それなら、愛花は部屋を見て驚くことはないはずで……。どうなってんだコレ。
 まァ何にせよ、彼女と一緒の部屋に泊まるのは喜ばしくとも避けたいことではない。ここは素直に恩恵に与っておこう。

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なんて広い風呂だ
 とりあえず午前中に散々汗をかいたので、風呂に入ってさっぱりすることに。ここが『おもひでぽろぽろ』にも登場したローマ風呂だそうだ。ふーん。それよりも『テルマエ・ロマエ』という漫画を読んだのを思い出して、なんとなく感慨深くなった。

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何を着せたら似合わないのだろうか
 風呂上り、廊下で涼みながらぼーっとしていると浴衣姿の愛花の登場。彼女はちょっと着替えただけなのに、不思議と普段以上にかわいく見える。「そっちだって、同じの着てるよ」と言われてもなァ。そりゃそうだけど、なぜかそういう問題じゃないから不思議だ。

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お食事
 部屋に戻るとお食事の時間。旅館の食事なんて願い下げだ、なんてという人もいるけれども、こうしてカノジョとゆっくり食事できるのであれば味なんて二の次。ましてや初めての旅行なわけで、仮にまずかったとしてもいい思い出になってしまうだろう。
 ……って、こう書くとなんだか大野屋の飯がまずいのかと勘違いされそうだ。

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また出やがったこの仲居
 食事を済ませると、食器を下げるために先ほどの仲居がやってきた。この人、ロビーで愛花のことを奥様と呼んだ頓珍漢である。そんなわけでまた変なことを言い出しやしないかと僕は警戒していたのだが、予想通り突然無茶苦茶なことを言い出した。

 なんでも仲居が言うには、初島に「伝説のビーチ」というスポットがあるらしい。そのビーチは誰もたどり着いたことのない場所であり、そこで愛を誓い合ったカップルは永遠に幸せでいられるという伝説もあるとか。そして、僕らのような仲のいいご夫婦だったらたどり着けるかもしれない、というような話であった。

 ……なんで誰も行ったことがない場所だというのに、噂になっているのだろうか? しかも、たどり着いたことがないのなら永遠に幸せになった人は誰もいないわけで、本当に効果かがあるのか疑わしいだろう。おまけに僕らだったらたどり着けるって、いやいや何を根拠にそんな世迷い言を吐けるのだ。それに「伝説のビーチ」という名前からして、どこかで聞いたことのある話すぎる……。
 論理展開がさっぱりわからない。熱海語じゃなくて日本語で喋ってくれ。というかやはりこのおばさん、目暗で頭のネジが外れているに違いないだろう。

 しかしちょっと考えてみると、仲居の頭がおかしいのではなく、わざとこうしているのではないかと思えるようになった。おそらくこうして変な話を吹き込んで、客から更に金を落とさせようとしているのだろう。そして、適当な噂を吹き込んでそれを流布してもらい、口コミで人を呼ぼうという算段もあるのではないか。

 まったく、生業とはいえ、観光地に住む人は金を落とさせようと必死だな、と訝しむ僕。きっと聡明な愛花のこと、いくら脳みそに花が咲いたようなお話が好きだとしても、こんな荒唐無稽でそろばんの音が聞こえてきそうな話はすぐに裏が読めてしまうだろうし、苦笑いでもしているんだろうなァ……。そんなことを思いつつ、彼女の表情を見る。

「ステキ……」

 えっ? 今なんて?
 どうやら愛花、この話に思いっきり騙されてしまったらしい。いや、そりゃあ永遠に幸せでいられるってのは魅力だけれども、そんなあるかどうかすらわかんない話に目を輝かせなくとも。縁結びという点では伊豆山神社に参拝したわけだし、愛錠岬にだって行ったし、そもそもこの旅行自体が絆を深める行為じゃないか。こんな脳みそにプリオンを注射したような仲居の話を真に受けちゃまずいだろ……。そう言いたかった。

 しかし悲しきかな、僕はカレシである。結局は伝説に惚れ込んでしまった愛花のために、翌日はその「伝説のビーチ」とやらを探すことになってしまった。うーん……。
 まァ初島を観光するついでに探せばいいわけだし、喜んでくれるならそれでいい。けれども、お化け屋敷にどこかバカバカしさを感じてしまうような彼女がこんなことにコロッと騙されるのだろうか。あるいは、恋は人をここまで盲目にさせるのだろうか……。

お泊りでドキドキしないわけがない

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卓球場にて
 気を取り直して、愛花と旅館の中を探索する。すると、卓球台を発見した。楽しそうに勝負を持ちかけてきたので受けてたったのだが、これが惨敗。いやー、やはり運動神経においては敵わないなァ。

 それにしても卓球とはいえ、本気でやるとえらい汗をかく。せっかく風呂に入ったのにまた額が湿ってしまった。せっかくだしもう一回くらい風呂に入ってこようかな、なんて考えていると、愛花から吃驚するようなお誘いをもらう。

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おおおおふろだって
 どうやら貸切の家族風呂が利用できるらしい。うん、それはいい。広い場所もいいが、誰もいない場所でゆっくり浸かるのも悪くない。で、よかったら一緒にそこへ行かないかと誘われた。うん、それはい……ちょっと待てよ!

 それってOKってことなのか。いや、あの、その、そういう意味じゃなくて、CERO的にとか倫理的にとかゲームハード的にということである。えーっと、これはニンテンドーDSであって、CERO Cであって、そういうお話はちょっと難しい……あっ、愛花さん?

 そんな風に怖気づいていると、「先に行っててね」と言われてしまった。ウウム、喜ばしいことに違いはないのだが、いかんせん混乱が残る。本当に裸のお付き合いなんてかましていいのだろうか、と思っていると、自分の荷物に水着があることを思い出す。ああそうか、これさえ使えば倫理だってCRROだって、ハードの問題だって乗り越えられるわけか。

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待っています
 そんなわけで水着を着て待つことになったわけだが……。これってよくよく考えてみると、もし愛花が裸でやってきたら違う意味でエラいことになるのではないだろうか。婉曲に言えば恥をかかせるというか、もっと言ってしまえば僕が情けない男だと思わせてしまうような。

 今更自分の浅はかな行動に気づいても遅く、ガラリと扉が開いて、愛花が中へと入ってくる。

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水着を着てよかった
 やって来たのは、水着姿の愛花。なんとか僕は正解を引けたようで、ふう、一安心。

 しかし、選択肢を乗り越えたのはいいものの、これだけで問題が解決したようには思えない。水着とはいえ一緒に風呂に入っているのだから、CERO的な問題と欲望の板ばさみに、悶絶のひとつやふたつしてもいいはずだ。僕もさぞ苦しむ……のかと思いきや、あっさりとこの話は終わってしまった。いやはや。

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夜のおでかけ
 風呂上りは夜景を見に行くことにした。昼間、熱海城のあたりから景色を見た時に、愛花が「夜だったらもっと綺麗だったかも」と言っていたので、そのリクエストに応えたというわけだ。うむ、夜景はいいものだ。

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花火大会
 帰り際、ビーチで花火大会が行われていたのを発見。ちょうどよかったので、こちらも眺めていくことに。打ち上げ花火もいつ見ても良いものだ。遠い昔の夏休みを思い出すようで……って、今の僕も夏休み真っ最中じゃないか。何を言っているんだ。

 こうして夜も一緒に出歩けるのは旅行の醍醐味と言っていいだろう。さて、あとは宿に帰って眠るだけ。……眠るだけ? そうか、ここが一大イベントというか大問題なのか。そのことに気づかせてくれたのは、部屋に並べて敷いてある布団であった。

 気がつけば時間もかなり遅い。愛花も眠そうなので、電気を消して布団に入る。なんだかドキドキしてきたぞ。

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あっさり眠る愛花
 と思ったら彼女はあっさりと目を瞑って眠ってしまった。おいおいそりゃないだろ! と憤慨しつつも、いやゲームハード的にはこれでいいのかな、なんてわけのわからない安心をしている僕。そういう問題じゃないだろうと自分に突っ込みを入れていると、画面左上にマイクのマークがあることに気づく。

 試しに「愛花」と呼びかけてみると、彼女、なんとか目を覚ましてくれた。

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ああ
 ああ、こうして隣にカノジョがいるということがどれほど幸福なことか。指を絡ませてみたり、髪をなででみたり、そんなことをこうして横になりながら出来るだなんて。二人っきりで旅行に来た甲斐があったというものだ。

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すごくイイんだけど……僕も眠い……
 気づけば愛花との距離も近づいて、ここからが本番かと思いきや、唐突に僕の頭の働きが鈍ってきた。何事かと思いきや、どうやら昨日ロクに睡眠をとっていないのが祟ったらしく、強烈な眠気が襲ってきたのである。

 いや、こんなオイシイところで眠るわけにはいかない。そんな、隠された秘宝を見つけたものの目の前で無残にも死んでいく脇役みたいなことは、絶対にさせてなる……もの……か……。
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