ラブプラス+ 25 「虫のいやがらせ?」

休んで悔しい体調不良

 前回から体調があまり芳しくないので、しばらくスケジュールに休みを入れることにした。とはいえ、寝込んでいるというほどでもなく、せいぜい少し体がダルい程度だったので、すぐに全快してしまった。

 「してしまった」とはなんだ。いや、健康になることは嬉しいことに違いないのだが、おそらくは風邪なりを引いてダウンすれば、きっと愛花がお見舞いに来てくれるだろうという確信があったのだ。気の利く彼女のこと、独り暮らしで寂しくベッドに臥せている僕を見たら、間違いなく飛んできてくれるだろう。……しかし現実は非情である。あっさりと治ってしまったのだから、嬉しいんだか悔しいんだか。

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今日は登校日
 指をくわえながら、嫌々と学校へと向かう。今日は夏休みで唯一の登校日なのであった。まったくもって面倒臭い。そして、気づけば夏休みも半ばを過ぎているということだ。もう一回か二回デートをしたら、蝉が鳴く声も聞けなくなってしまうのだろう。

 それにしても、休み中に学校へ向かうのは面倒臭い。一体何の意味があるのだろうか。地域によっては終戦記念日に託けて平和教育をする小学校もあるらしいのだが、我々は高校生だ。学生を怠けさせないという理由にしても、既に自己管理もできるようになってきたこの歳となるとどうか。平和教育もお節介もまずいらない。

 そういえば、僕が高校生だったときは、登校日なんてなかったような。いや、たまたま読んでいた本が面白すぎてサボったんだったか。一切覚えていないのだが、ってああ違う、僕は今こそが高校生なのだ。何を言っているんだまったく。

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とりあえず愛花は嬉しそう
 僕は不満だらけだが、愛花は何か嬉しそう。やはり、学校で会えるのがいいんだとか。以前にも思ったが、何が嬉しいのか不思議だ。別に学校じゃなくても会えるわけで、むしろ周囲の目を考えればそうでない場所のほうが都合がいいような。ともあれ、彼女が喜んでいるのであれば、僕も嬉しい。それだけでいいだろう。

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とりあえず愛花は嬉しそう
 カノジョの機嫌もいいわけで、せっかく学校に来ており、しかも時間にも余裕があったので、ちょっと呼び出してみることにした。屋上で会えばいいやと思っていたが、なぜかそこを選ぶことができない。というか、そもそも学校の施設で会えない。できるのは、学校外で会うことだけ。なぜだ、学校にいるのにおかしい。仕方なく近所の公園で会うことに。何のための登校日なんだと愚痴りながらスキンシップをしたところ、なんとまったくうまくいかず、キスをするどころかイチャつくのが中止になった。

 これまたどういうことなのか。てっきり、体調を崩したのが原因でスキンシップがうまくいかないものだと思い込んでいたが、どうやらそうではなかったらしい。これには大弱りで、他の原因が何なのかすぐにでもハッキリさせなければ。

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海は広く愛花はかわいい
 その理由もあって、週末は彼女を海に誘い出した。ひょっとしたら、原因は低い彼視力なのかもしれない。しっかりと鍛えてから遊びに行けば、なんとかなるかもしれない。

 が、しかし、彼氏力がほぼMAXで海へ行ってもダメ。キスができなくなるということはなかったものの、なぜか唐突に、例えば彼女の頬に触れた瞬間、青いハートが出て嫌がられてしまう。

 では、海水浴場という場所がダメなのかと思い、この後の追加デートで水族館に行ってみてもダメ……。これまた青いハートがどうしても出てしまう。こうなると、もはやなにがダメなのかさっぱりわからない。ひょっとして、カノジョとの仲が親密になるにつれて、スキンシップの難易度自体があがったのだろうか。

見舞いたくとも見舞えない

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突然の電話
 それからというものの、一体どうしたらスキンシップがうまくいくのかわからず、腕をこまねいて街中を歩く日々。ショッピングモールでの買い物にも、いまひとつ身が入らない。というところで、突然愛花から電話がかかってきた。

 話を聞くと、彼女が風邪をひいたとのこと。ありゃ、先日僕も引きかけたわけで、これで夏風邪を引くバカップルということか。とりあえずしばらくは会えないとのことを伝えてくれた。残念だが致し方あるまい。いや、しかし、待てよ……?

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予想的中
 彼女が臥せっているとなれば、これはむしろ僕がお見舞いにいけるというわけである。その予想は見事当たり、予定入力には「お見舞い」のコマンドが出現。これで愛花の家にお邪魔できるというわけだ。

 ……しかし、これまた何かおかしい。お見舞いコマンドが入れてみたものの、何も起こらなかった。何を言っているかわからないと思うが、お見舞いに行こうと思っているのに彼女の家にもいかず、ずーっと家でじっとしているだけなのだ。まったくもって自分の行動の意味がわからない。

 その翌日もコマンドを入れてみたものの、やはり何も起こらない。一体どういうことなのか。出来るのは、ラブプラスモードで冷えピタのようなものをお凸に貼り付け、寝ている彼女を見るだけ。本当にどういうことなのだ。

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よ、よかったね、うん…
 状況が飲み込めないまま混乱していると、更に翌日は愛花からメールが来て、あっさり治ってしまったという旨を伝えてもらった。それは本当によかった。健康になったのはよかったのだが、なんだこの腑に落ちない感覚は。

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元気そうな彼女
 ラブプラスモードでは、起き上がっていつものような笑顔を見せてくれる彼女。これで電話もメールも遠慮せず出来るわけで、いやはや喜ばし……くない!

 なんだこの……! 皮膚の下を虫がぞわぞわとうごめいているような違和感は! 一体さっきのお見舞いコマンドはどうなっているんだ。
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