結局、『デッドライジング 2』を買うことに

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消極的消去法にて

 今月頭の記事では『デッドライジング 2』を買うか否か迷っていたのだが、やはり手にすることに決めた。理由は簡単で、他に遊ぶゲームがないからである。

 どうも僕は、手元に遊ぶゲームがないと不安になる。かといって、あったらあったで、早くそれをやらねばと何かに急き立てられてしまうのだからどうしようもないが、とにかく無いと困るのだ。知人の読書中毒の方も、手元に本がなければ落ち着けない、なんて話をしていたので似たようなものだろうか。(などというと怒られそうだが。)

 とにかく、ゲームはやりたい。しかし、これといって欲しいものがない。とりあえずどれか買うとしたら、何がいいだろうか。では『デッドライジング 2』にするべきだ! ……などという、実に消極的な消去法で選択したわけである。

 さておき、買うと決めた手前、予約特典等の情報は色々と見ておきたい。そのような理由から公式ホームページを久しぶりに見たところ、なんだか色々とコラボレーション企画が増えていた。この作品は国内外でかなりの数を売ろうとしているようなので、気合の入り方も見事である。忘備録ついでに感想を連ねていこう。

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いろいろあります

 さて、『デッドライジング 2』の企画は実に様々なものがあるのだが、中でも最もインパクトがあり笑えたのが「smart」や「cool trans」といったファッション雑誌とのコラボである。ゲーム中に登場するコンボ武器を題材に、オリジナルのものを作成してしまえというもの。もう右の画像を見ただけで、色々とどうかしているのがわかる。

TOKYO STREET COMBO WEPON
http://www.capcom.co.jp/deadrising/2/tscw.html


 「smart」本誌でもオリジナルコンボが掲載されているとのことで購入してみたのだが、これまたなんともバカバカしくて笑える。39900円のデニムジャケットを身に着けたバイカー風の青年が、私物のチェーンウォレットに19800円のヘルメットをガムテープでくくりつけて武器にしている、というなんとも珍妙なものである。これが本気だったら、どう見ても頭の足りていない人である。

 モデルは普通の雑誌写真のように格好をつけているのだが、手に持つのはどーしよーもねー武器なわけで、その差異からマヌケオーラがものすごい勢いで放出されている。モデルの方も内心、撮影とは名ばかりでバカにされているのではないか、と疑っていたのではないだろうか。そして、街中でこんな人を見たら、僕はとりあえず黄色い救急車を呼ぶだろう。もちろん、そのアホ臭さが『デッドライジング 2』とは噛み合っているわけだが。

 ちなみに、雑誌での掲載は1ページのみなので、よほど物好きでなければ雑誌を購入するのは避けたほうが無難である。また、誌内でブランドとのオリジナルコラボTシャツプレゼント企画にも対応しているが、肝心の応募方法が書いていないというお間抜けな構成には思わず閉口。公式サイトでは掲載各誌を見ろと書いてあり、「smart」の該当ページにはCAPCOMの公式サイトを見ろとあり、まさしく足の上のタライである。

 ともあれ、十代後半から二十代前半の男性層に売り込む場合、ファッション誌に広告を載せるのはなかなか良い着眼点ではないだろうか。このゲームはゴア表現や暴力的な内容もウリなので、あまりビデオゲームに関心がない人がなんとなくやってみても、派手でバカでグロくて面白い、と思ってもらえそうだ。

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 逆に、無難なところでは、『モンスターハンター フロンティア オンライン』とのコラボなんてものがある。ライダースーツがモンハンのほうで使えるとのこと。これで濃いゲーマー層も抑えておく、ということだろう。

CAPCOM:デッドライジング2×MHF スペシャルコラボ
http://members.mh-frontier.jp/contents/tieup/dr2xmhf/


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 そして、様々なゲストに『デッドライジング 2』を遊ばせ、その映像を公開するということも行っているとのこと。まァこれも、最近では珍しくない手法となっているだろう。そういえば、Inside Xboxでも似たようなコーナーがあった。

 しかしこの企画、なかなか不可思議である。ネット上で有名(らしい)えどさん&ふみいちがガチでプレイするとか、グラビアアイドルの日向泉が水着でプレイする、なんていうのは対象層もやりたいことも理解しやすいのだが、俳優の高嶋政伸までもが引っ張り出されているとは一体どういうことか。

 僕が無知なだけで、高嶋政伸はゲーマーとして有名だったりするのだろうか。しかしそれならばそれは良いとして、では彼を出してどの層にどうやってアピールするのかまったくもって謎だ。「デッドライジング2のお買い求めは、ぜひともヤマダ電気で!」などと言い出すのだろうか。ゾンビに食われちまえ。

バラエティプレイ動画 デッドライジング2をやってみた!
http://www.capcom.co.jp/deadrising/2/pmv.html


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 そして、お馴染み『屍病汚染』なんかも関連コンテンツである。これに関しては過去に散々書いたのでさておき、塩山紀生が手がける『サムライ デッドライジング』というアニメまで作っているのだから、なんともやりすぎではないかと心配になる程である。

CAPCOM:映画「屍病汚染 DEAD RISING」公式サイト
http://www.capcom.co.jp/movie/deadrising/

CAPCOM:デッドライジング2「サムライ デッドライジング」
http://www.capcom.co.jp/deadrising/2/samurai/


 『サムライ デッドライジング』は『デッドライジング』に時代劇の独自解釈を加えたもの、と書いてあったので、てっきり『番町皿屋敷』のような古典的な会談話のように、女幽霊、もとい女ゾンビの怨念を描いたり、あるいは能楽の三番目物、四番目物のように、人間としての生を終えたあとに何か思いを残すゾンビを描く……かと思いきや、単なる和風のゾンビ活劇アニメになっている。

 もともと『デッドライジング 2』のゾンビは単純な敵にしか過ぎないわけで、そういう湿っぽい話はナシということなのだろう。そういったゾンビの感情を描いた映画もあるとは聞いていたので、てっきりそういう話かと勘違いしてしまったが、まったく早計すぎた。

 結局、この作品も単なるコラボに過ぎないわけである。この作品自体に何ら意味はなく、とりあえずゾンビを斬っていればいい、と。そして、とにかくコンボ武器っぽいのが出てくればいい、というわけである。そんなわけで内容を見ても非常にコメントに困るとしか言えないものに仕上がっている。まァ、内容なんて二の次なのだろう。しかし、まだいくらか笑えただけ『屍病汚染』のほうが優秀な気もする。そして、それは気のせいな気もする。

 あとは、Webラジオや定番のブログやらも当然のように用意されている。とにかく量が多く、これらすべてを見るのも一苦労だ。

ビデオゲーム的引きこもり体質

 それにしても、実に豪華である。大手メーカーの一大作品ということで注目を浴びさせなければいけないわけで、相当に気合が入っているのだろう。どんなゲームもとにかく宣伝をしなければ、手に取られることも評価されることもないわけだ。読者の方も、まったくもって日の目を浴びず消えていったゲームをいくつか知っているだろう。

 しかし、なんだかここ一年くらいは360インディーズゲームをやることが多かったせいで、こうも色々な方向からスポットライトを浴びている作品を見ていると、眩しすぎて瞼が閉じるような錯覚を感じる。僕はモグラか。

 まァ偏ったゲームばかり遊んでいると視界が歪むわけで、たまにはこうして豪華な作品を遊んでみるのも悪くないだろう。さて、内容はどのように仕上がっているか楽しみだ。
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